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ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭小型ロケット艦イングシェチアは黒海で多用途複座戦闘機Su-30SMと『対決』した

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア黒海地域情報供給部(セヴァストーポリ市)発表
2020年5月26日8時30分配信
【小型ロケット艦「イングシェチア」乗組員は黒海エリアで対空防衛演習を実施した】

黒海艦隊小型ロケット艦「イングシェチア」乗組員は、黒海エリアで対空防衛演習を実施した。

演習は、黒海艦隊海洋襲撃機航空連隊に所属する多目的戦闘機Su-30SMのペアの提供により行なわれた。

演習計画下で仮想敵の役割を演じる航空機は、艦へミサイル打撃を与えなければならず、小型ロケット艦の乗組員は、空中からの脅威を撃退し、破壊しなければならなかった。

活動中に小型ロケット艦「イングシェチア」の対空防衛戦闘班は、空中の脅威を探知し、乗組員は電波電子戦闘手段を使用してパッシブ妨害を設定したが、Su-30SM乗員は、艦へ航空打撃を与える試みを続けた。

照準手段のデータを利用して艦のミサイル-砲戦闘班は、目標のコースを追跡し、ミサイル及び砲兵装を用いる事により、敵航空機を仮想破壊した。

演習は、艦隊戦力の戦闘訓練計画に沿って黒海エリアで実施された。



プロジェクト21631「ブヤン-M」小型ロケット艦の8番艦「イングシェチア」は、ゼレノドリスク『ゴーリキー記念ゼレノドリスク造船工場』で2014年8月29日に起工されました。
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それから約5年経った2019年6月11日に進水しました。


[ロシア海軍の為のブヤン-M小型ロケット艦8番艦イングシェチアは進水した]

2019年8月中旬、ロシア内陸水路経由でゼレノドリスクから黒海沿岸へ回航されました。
[ロシア海軍の為のブヤン-M小型ロケット艦8番艦イングシェチアは黒海へ回航された]
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9月30日、「イングシェチア」ノヴォロシースク海軍基地から出航し、黒海で洋上試験を開始しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為のブヤン-M小型ロケット艦8番艦イングシェチアは黒海で洋上試験を開始した]

10月25日にはセヴァストーポリへ到着しました。
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その後、同港を出港し、10月28日には黒海艦隊多用途複座戦闘機Su-30SMを「敵役」に見立てた対空戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍の最新鋭小型ロケット艦イングシェチアは黒海艦隊の戦闘機Su-30SMと対空戦闘訓練を実施した]

11月12日には有翼ミサイル「カリブル」及び100mm砲の発射試験を行ないました。
[ロシア海軍の最新鋭小型ロケット艦イングシェチアは黒海で巡航ミサイル及び砲の発射試験を行なった]

12月3日にも砲撃試験を行ないました。
[ロシア海軍の最新鋭小型ロケット艦イングシェチアは黒海で砲撃試験を行なった]

「イングシェチア」の洋上試験は12月23日までに完了しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の最新鋭小型ロケット艦イングシェチアは黒海での洋上試験を完了した]

2019年12月28日に聖アンドレイ旗初掲揚式典を開催して正式にロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入されました。

[最新鋭小型ロケット艦イングシェチアはロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入された]

就役後は、黒海で乗組員の慣熟訓練を行なっています。

2020年4月28日には、黒海艦隊ロケット艇2隻と共に対艦ミサイルの仮想発射訓練を行ないました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア黒海地域情報供給部(セヴァストーポリ市)発表
2020年4月28日9時38分配信
【黒海艦隊は仮想敵への組み合わせミサイル攻撃演習を実施した】

2020年05月9日の大祖国戦争(1941年6月22日のナチスドイツ軍によるソ連侵攻開始から1945年5月9日のベルリン占領までのソ連-ドイツ戦争ロシア側公式呼称)勝利75周年記念日には、黒海沿岸のヤルタで記念行事へ参加しました。



多用途複座戦闘機Su-30SMは、2014年7月から黒海艦隊海上航空隊第43独立海洋襲撃機航空連隊への配備が始まり、2016年12月には1個飛行隊(12機)が揃いました。
[ロシア海軍黒海艦隊航空隊で多用途複座戦闘機Su-30SMの1個飛行隊が完全に形成された]

2020年5月26日、「イングシェチア」黒海で防空演習を行ない、2機のSu-30SM「敵役」を務めました。
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