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近代化改装された原子力巡洋潜水艦ヴェプリは2020年6月末にロシア海軍北方艦隊へ復帰する

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『タス通信』より
2020年5月30日15時21分配信
【原子力潜水艦「ヴェプリ」は近代化の後、6月末に海軍へ引き渡される】
タス通信、6月30日

北方艦隊プロジェクト971(コード名「シチューカ-B」)原子力潜水艦「ヴェプリ」は修理及び近代化の後の試験を完了し、海軍への引き渡しは6月下旬に予定されている。
『タス通信』防衛産業企業体の情報提供者より伝えられた。

「原子力潜水艦ヴェプリは試験プログラムを完全に終了しました。
潜水艦は数時間前に、問題点を除去する為、以前に修理が行なわれた工場ネルパへ戻りました。
この作業は約1ヶ月間続き、短期間のドック入りの後、6月下旬には海軍へ引き渡されます」

対談者は話した。

艦船修理工場『ネルパ』を支所に持つ艦船修理センター『ズヴェズドーチカ』広報サービスは、『タス通信』が情報提供者より提示された情報にコメントしなかった。

以前、ロシア海軍総司令官ニコライ・エフメノフ大将は、新聞『クラースナヤ・ズヴェズダー』のインタビューに対し、「ヴェプリ」は4月に海軍へ復帰すると述べた。

プロジェクト971原子力潜水艦は、サンクトペテルブルク海洋機械製造局『マラヒート』により開発された。
「ヴェプリ」『セヴマシュ』で建造され、ロシア海軍へ1995年に引き渡された。
近代化の後、同プロジェクト潜水艦は、打撃ミサイル複合体「カリブル-PL」を武装として得る。



プロジェクト971「シチューカ-B」原子力大型潜水艦K-157は、1990年6月16日にセヴェロドヴィンスク生産合同『北方機械製造事業』(セヴマシュ)で起工されました。
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1992年6月3日には「原子力巡洋潜水艦」に類別変更されました。
1993年4月6日に「ヴェプリ」(猪)と命名されました。
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1994年12月10日に進水しました。

1995年6月29日から航行試験が始まり、同年11月3日に終了しました。

1995年11月25日に受領証書への署名が行なわれ、11月30日に海軍旗初掲揚式典を開催し、正式にロシア海軍へ就役しました。

1995年12月10日にはヤーゲリナヤ湾ガジエヴォ基地へ到着し、12月29日には北方艦隊第24潜水艦師団へ編入されました。
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1998年9月11日、ガジエヴォ基地に停泊中の「ヴェプリ」で殺人事件が発生し、8名の水兵が殺害されました。
犯人の水兵も射殺されました。

2003年7月5日~11日には、ノルウェー海フランス海軍との合同演習へ参加しました。

2004年9月には北東大西洋フランス海軍との合同演習へ参加しました。
同年9月21日から29日までフランスブレスト港を訪問しました。
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2012年には予備役となり、2013年11月20日には寿命延長近代化改装の為の契約が締結されました。

2014年に艦船修理工場『ネルパ』へ回航され、オーバーホールが始まりました。
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当初、「ヴェプリ」の近代化改装は2017年末までに完了する予定でしたが、実現しませんでした。
[近代化改装される原子力巡洋潜水艦ヴェプリは2017年末にロシア海軍へ復帰する]
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2020年3月19日(ロシア海軍潜水艦船員の日)、「ヴェプリ」は航行試験を開始しました。
[近代化改装されたロシア海軍北方艦隊の原子力巡洋潜水艦ヴェプリは航行試験を開始した]

航行試験は3月26日に完了しました。
[近代化改装された原子力巡洋潜水艦ヴェプリの航行試験は完了し、2020年4月にロシア海軍北方艦隊へ復帰する]

しかし、航行試験中に何らかの不具合が発覚したらしく、それを修正する必要が生じた為、ロシア海軍への引き渡しは2020年6月になりました。
[近代化改装された原子力巡洋潜水艦ヴェプリは2020年6月にロシア海軍北方艦隊へ復帰する]
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