太平洋艦隊海賊対処部隊はアラビア海で新年を迎える



『ロシア連邦国防省公式サイト』より。
ロシア連邦軍東方軍管区広報サービス発表
2012年12月29日15時05分配信
【新年のビデオ会議はロケット巡洋艦「ワリャーグ」と大型対潜艦「マルシャル・シャーポシニコフ」の間で行なわれた】
本日(12月29日)、ウラジオストクの太平洋艦隊旗艦-親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」でビデオ会議が開催され、家族及び友人は、大型対潜艦「マルシャル・シャーポシニコフ」乗組員の幸福な新年を祈った。
間もなく、太平洋艦隊艦船支隊はアデン湾で海賊対処当直任務を遂行する。
最新のコミュニケーション手段は、海軍将兵にリアルタイムモードで数千キロメートル離れた彼らの家族との会話を可能とする。
太平洋艦隊将兵によると、通信は多くの感動を与え、素晴らしい新年の贈り物となった。
ウラジーミル・ウドヴェンコ少将が指揮する太平洋艦隊艦船支隊は11月2日にウラジオストクを去り、民間船舶航行の安全を保障する任務を遂行する為にアデン湾へ進路を取った事が想い起される。
第8の太平洋艦隊支隊の構成には、大型対潜艦「マルシャル・シャーポシニコフ」、中型海洋給油船「イルクト」、救助曳船「アラタウ」が加わっている。
ロシア太平洋艦隊の大型対潜艦「マルシャル・シャーポシニコフ」を中核とするアデン湾海賊対処部隊は、11月2日にウラジオストクを出港しました。
[ロシア海軍第14次アデン湾海賊対処部隊はウラジオストクを出港した]
11月28日にはインドのムンバイへ入港し、インド海軍との合同演習「インドラ-2012」に参加しました。
[ロシア-インド海軍合同演習「インドラ-2012」は終了した]
その後、イランを訪れました。
[太平洋艦隊の軍艦はイランを訪れた]
ロシア海軍は、2008年10月の警備艦「ネウストラシムイ」以降、2012年5月の大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」まで13回に渡りアデン湾へ海賊対処部隊を派遣しています。
[ロシア海軍はソマリア沖海賊対処任務を続ける]
1:警備艦「ネウストラシムイ」(バルト艦隊)
2:大型対潜艦「アドミラル・ヴィノグラドフ」(太平洋艦隊)
3:大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」(太平洋艦隊)
4:大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」(太平洋艦隊)
5:大型対潜艦「アドミラル・チャバネンコ」(北方艦隊)
6:警備艦「ネウストラシムイ」(バルト艦隊)
7:大型対潜艦「マルシャル・シャーポシニコフ」(太平洋艦隊)
8:大型対潜艦「アドミラル・レフチェンコ」(北方艦隊)
9:大型対潜艦「アドミラル・ヴィノグラドフ」(太平洋艦隊)
10:大型対潜艦「セヴェロモルスク」(北方艦隊)
11:大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」(太平洋艦隊)
12:大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」(太平洋艦隊)
13:大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」(北方艦隊)
今回の太平洋艦隊艦船支隊は、ロシア海軍全体で通算14回目、太平洋艦隊としては通算8回目になります。
間もなくアデン湾へ到着する太平洋艦隊の大型対潜艦「マルシャル・シャーポシニコフ」は、以前にもアデン湾へ派遣されており、2010年5月にはソマリア海賊に乗っ取られたロシアのタンカー「モスクワ大学」の解放作戦を実施しました。

【ソマリア海賊:露タンカー乗っ取り 翌日に解放】

『ロシア通信社ノーボスチ』情報グラフィックより。
2012年5月7日配信
【乗っ取られたタンカー「モスクワ大学」の突入解放作戦】
タンカー「モスクワ大学」を乗っ取ろうとしたソマリア海賊は1名が射殺され、10名が拘束されました。


しかし、拘束された10名も、ボートに乗せられて海上へ放逐され、その後、死亡しました。


結果的に、「モスクワ大学」を襲撃したソマリア海賊は、11名全てが死亡しました。
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