ロシア海軍のヤーセン-M原子力水中巡洋艦カザンは2020年秋に最終洋上試験を開始する
『イズベスチヤ』より
2020年6月10日0時1分配信
【「カザン」は試験に合格する:最新潜水艦は国家試験を準備する】
プロジェクト「ヤーセン-M」潜水艦は極超音速ミサイル「ツィルコン」搭載艦となる。

多目的原子力潜水艦「カザン」は国家試験の準備を行なう。
それは秋に行なわれる予定である。
これは、第4世代潜水艦・改プロジェクト885M「ヤーセン-M」シリーズの1隻目である。
「ヤーセン」の弾薬は、最新の極超音速ミサイル「ツィルコン」であり、軍事船員は、今、積極的にテストを行なっている。
専門家は、国家試験は、艦の全ての機器、メカニズム、兵装システムを点検する最も重要な段階である事を指摘した。
それが完了した後、原子力潜水艦は戦闘勤務へ就く準備が整ったと見なされる。
[「ヤーセン」の準備状態]
海軍は既に、艦の納入に先立つ国家試験の計画に同意していると情報筋は『イズベスチヤ』へ話した。
それは秋に実施され、少なくとも2ヶ月は続く予定である。
全てが順調な場合、潜水艦は今年末に北方艦隊へ加入する。
同時に『イズベスチヤ』の対談者は、期限が2021年にずれ込む可能性を排除しなかった。
「カザン」の点検は、実質的に新設計艦の導入となる為、入念な注意の下で行なわれる。
この原子力潜水艦での作業の遅延は既に発生している。
当初、潜水艦は2019年に海軍への引き渡しが計画されていたが、係留試験の結果、一連の補助ユニット及びアセンブリが国防省の戦術-技術的課題の要望に対応していない事が判明した。
その結果、追加作業へ送られる事が決定された。
最新の兵器システム、更に最も現代的な機器、メカニズム、装置を有する艦の引き渡し時期を予測する事は非常に難しい事を元原子力潜水艦の艦長でロシア英雄のフセヴォロド・フムイロフ少将は強調した。
「期限は遅れる事も有り得ます」
専門家は指摘した。
「国家試験中、全てのメカニズム、機器及び兵器システムが、国防省より出された仕様書の品質に沿っているのかどうかが点検されます。
必要に応じ、乗組員と試運転チームは問題点を除去する為の作業スケジュールを作ります」
以前、『イズベスチヤ』は、プロジェクト885M「ヤーセン-M」潜水艦「カザン」は、前任者~プロジェクト885「ヤーセン」の「セヴェロドヴィンスク」と比較して10メートル短くなり、居住区画は4メートル短縮されたと記した。
このような設計変更は、より完全かつコンパクトな電波電子兵装と自動化装置を使用する事により可能となった。
最初の更新された潜水艦は、より尖った艦首を受け取り、おそらくは、水中音響複合体のアンテナが先端に配置されていると言えるだろう。
中央区画付近には、対魚雷兵器の為の発射装置が登場した。
更に原子力潜水艦は、艦尾スクリューの寸法が大幅に増加した。

加えて、「カザン」は、魚雷発射管数が減少している:10門から8門に。
プロジェクト885及び885Mは、それ(魚雷発射管)がロシア造船史上初めて艦首では無く、中央指揮所区画の近くに配置されている事は注目に値する。
同時に、潜水艦は、垂直ミサイル発射管数が増加している:8基から10基に。
[鯨の跳躍]
国家試験は、潜水艦を海軍へ引き渡す前の点検の最終かつ最も重要な段階である。
この時までに、係留試験と航行試験は既に完了しているとサンクトペテルブルク潜水艦船員クラブ会長イーゴリ・クルディン予備役1等海佐は説明した。
「国家試験の際、艦の全てのシステムの動作は、全ての考えられるモードと、考えられないモードで点検されます」
専門家は『イズベスチヤ』へ話した。
「それは事前に承認された計画により実施され、原子力潜水艦の受け入れは、国家委員会により行なわれます。
最も重要な段階の1つは、艦の兵装として在るミサイル及び魚雷の実地射撃です。
更に、潜水艦の最大深度までの潜航が行なわれます。
その上、それは長時間かつ徐々に実施されます~潜水艦は一定の箇所で立ち止まり、特定の深度における危機の動作の点検を行ないます」
緊急浮上を行なう事は必須であり、この時、メインバラストの全てのタンクは空にされる。
この操艦により、潜水艦は海面へ艦首を出す~これは「鯨の跳躍」とも呼ばれる。
景色は美しいが、跳躍を行なう為には、潜水艦は時計のように動作しなければならない。
最後に、これら全ての段階中に艦の制御システムが点検されると専門家は述べた。
試験中、潜水艦の中には、乗組員のみならず、その装置或いは、その開発に責任を負う原子力潜水艦の製造工場及びその請負業者の代表も乗っている事をイーゴリ・クルディンは指摘した。
彼らは、一見しただけで僅かな狂いを見逃さない。
[艦上の「ツィルコン」]
多目的の「ヤーセン」の双方のプロジェクトは強力な兵器を有している。
潜水艦は、有翼ミサイル「カリブル」、対艦ミサイル「オーニクス」、そして計画では、最新の極超音速ミサイル「ツィルコン」を装備する。
最後の弾薬は約マッハ8-9の速度を発揮し、距離500km以上の水上目標や地上目標を撃破できる。
このミサイルは、あらゆる対空防衛を突破する~最新の対空防衛複合体でさえ、速度マッハ2.5が迎撃の為の限界であると見られている。
今、海軍は「ツィルコン」を積極的にテストしている。
今年1月、プロジェクト22350フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は、この弾丸でバレンツ海エリアから北ウラルの軍用射爆場の1つの地上目標を撃破した事が知られるようになった。
以前、ロシア連邦国防次官アレクセイ・クリヴォルチコは、今年の極超音速有翼ミサイル「ツィルコン」の海上試験は、プロジェクト22350フリゲートのみならず、原子力潜水艦「カザン」を含むプロジェクト885M潜水艦でも実施されると述べた。
以前、『イズベスチヤ』は、プロジェクト885及び885M「ヤーセン」潜水艦が、氷の下から「ツィルコン」で打撃を与えられると記した。
演習は北方艦隊で実施され、その中で原子力潜水艦「セヴェロドヴィンスク」は北極航海を行ない、浮上と潜航へ取り組み、更には有翼ミサイルの練習発射を実施した。
国防省は、プロジェクト885M「ヤーセン-M」原子力潜水艦の配置に関する最終計画を承認した。
海軍へ引き渡される7隻の潜水艦の内、5隻は北方艦隊へ向かう。
ロシア海軍の第4世代原子力潜水艦であるプロジェクト885「ヤーセン」原子力水中巡洋艦の2番艦(改型のプロジェクト885M「ヤーセン-M」としては1番艦)「カザン」は、2009年7月24日にセヴェロドヴィンスク造船所『セヴマシュ』で起工されました。

[改セヴェロドヴィンスク型原潜「カザン」起工]
[改セヴェロドヴィンスク型原潜カザンは新型機器のみを装備した初の第4世代原潜となる]
[改ヤーセン級多用途原潜カザンの操舵装置の製造が始まった]
プロジェクト885M「ヤーセン-M」は、以前の885「ヤーセン」(「セヴェロドヴィンスク」)よりも全長が10メートル短くなり(つまり129.2メートル)、533mm魚雷発射管は8門に減らされ(「セヴェロドヴィンスク」は10門)、4連装垂直ミサイル発射管は10基(「セヴェロドヴィンスク」は8基)に増加しています。
従いまして、885の改良型と言うよりは実質的に新しい設計の潜水艦と言えます。
北方艦隊への配備が予定されている「カザン」の乗組員の編成は、2016年3月までに完了しました。
[ロシア海軍北方艦隊潜水部隊は新世代戦略原潜クニャージ・ウラジーミルと多用途原潜カザンの乗組員を編成した]
「カザン」は2017年3月31日に進水しました。
[ロシア海軍の第4世代原子力水中巡洋艦ヤーセン級2番艦カザンはセヴェロドヴィンスク造船所で進水した]
2017年7月末からは、造船所の岸壁で係留試験が始まりました。
[ロシア海軍の第4世代原子力水中巡洋艦ヤーセン級2番艦カザンの係留試験が始まった]
2018年9月24日、「カザン」は最初の航行試験(工場航行試験)へ出発しました。
[ロシア海軍の為のヤーセン級原子力水中巡洋艦2番艦カザンの航行試験が始まった]
試験は2019年1月初頭頃まで続きました。
当初、「カザン」のロシア海軍への引き渡しは2019年12月末に予定されていました。
[第4世代原子力水中巡洋艦ヤーセン級2番艦カザンは2019年にロシア海軍へ引き渡される]
しかし、航行試験の結果、幾つかの不具合が発覚した為、2019年中の引き渡しは実現できませんでした。
[ヤーセン級原子力水中巡洋艦2番艦カザンのロシア海軍への引き渡しは延期されるかもしれない]
「カザン」は、2019年7月以降に航行試験を再開しました。
[ロシア海軍の最新鋭原子力水中巡洋艦ヤーセン級2番艦カザンは2019年7月に航行試験を再開する]
しかし、不具合は完全に修正されたわけでは無く、「カザン」のロシア海軍への引き渡しは、2020年末頃までに延期される事になりました。
[ヤーセン級原子力水中巡洋艦2番艦カザンのロシア海軍への引き渡しは2020年に延期された]
一方、「カザン」の航行試験は白海で続けられ、12月5日には魚雷発射試験を行ない、水中目標へ2基の魚雷を一斉に発射しました。
[ロシア海軍の最新鋭原子力水中巡洋艦カザンは白海で魚雷発射試験を行なった]
翌12月6日には水上目標への魚雷発射試験を行ないました。
[ロシア海軍の最新鋭原子力水中巡洋艦カザンは白海で水上目標へ魚雷を発射した]
白海での「カザン」の航行試験は、2019年12月半ばまで続けられました。
2020年にも「カザン」の航行試験は続けられます。
[ロシア海軍の最新鋭原子力水中巡洋艦カザンの洋上試験は延長される]
「カザン」のロシア海軍への引き渡しは、試験が順調に進めば2020年末になりますが、2021年に延期される可能性も有ります。
[ヤーセン級原子力水中巡洋艦2番艦カザンは2020年秋にロシア海軍へ就役する]
当初、「ヤーセン」級シリーズの建造は、原型1隻、改型6隻の計7隻で完了する予定でしたが、2019年6月27日、モスクワ州の愛国者公園で開催された軍事機器展示会『アルミヤ-2019』の会場において、「ヤーセン-M」2隻の新たな建造契約が締結されました。
[ロシア海軍の為のヤーセン-M級多用途原潜2隻とラーダ級潜水艦2隻が追加発注された]
この2隻は、2020年の起工が予定されています。
[ロシア海軍のヤーセン-M原子力水中巡洋艦2隻は2020~2021年に起工される]
2020年6月10日0時1分配信
【「カザン」は試験に合格する:最新潜水艦は国家試験を準備する】
プロジェクト「ヤーセン-M」潜水艦は極超音速ミサイル「ツィルコン」搭載艦となる。

多目的原子力潜水艦「カザン」は国家試験の準備を行なう。
それは秋に行なわれる予定である。
これは、第4世代潜水艦・改プロジェクト885M「ヤーセン-M」シリーズの1隻目である。
「ヤーセン」の弾薬は、最新の極超音速ミサイル「ツィルコン」であり、軍事船員は、今、積極的にテストを行なっている。
専門家は、国家試験は、艦の全ての機器、メカニズム、兵装システムを点検する最も重要な段階である事を指摘した。
それが完了した後、原子力潜水艦は戦闘勤務へ就く準備が整ったと見なされる。
[「ヤーセン」の準備状態]
海軍は既に、艦の納入に先立つ国家試験の計画に同意していると情報筋は『イズベスチヤ』へ話した。
それは秋に実施され、少なくとも2ヶ月は続く予定である。
全てが順調な場合、潜水艦は今年末に北方艦隊へ加入する。
同時に『イズベスチヤ』の対談者は、期限が2021年にずれ込む可能性を排除しなかった。
「カザン」の点検は、実質的に新設計艦の導入となる為、入念な注意の下で行なわれる。
この原子力潜水艦での作業の遅延は既に発生している。
当初、潜水艦は2019年に海軍への引き渡しが計画されていたが、係留試験の結果、一連の補助ユニット及びアセンブリが国防省の戦術-技術的課題の要望に対応していない事が判明した。
その結果、追加作業へ送られる事が決定された。
最新の兵器システム、更に最も現代的な機器、メカニズム、装置を有する艦の引き渡し時期を予測する事は非常に難しい事を元原子力潜水艦の艦長でロシア英雄のフセヴォロド・フムイロフ少将は強調した。
「期限は遅れる事も有り得ます」
専門家は指摘した。
「国家試験中、全てのメカニズム、機器及び兵器システムが、国防省より出された仕様書の品質に沿っているのかどうかが点検されます。
必要に応じ、乗組員と試運転チームは問題点を除去する為の作業スケジュールを作ります」
以前、『イズベスチヤ』は、プロジェクト885M「ヤーセン-M」潜水艦「カザン」は、前任者~プロジェクト885「ヤーセン」の「セヴェロドヴィンスク」と比較して10メートル短くなり、居住区画は4メートル短縮されたと記した。
このような設計変更は、より完全かつコンパクトな電波電子兵装と自動化装置を使用する事により可能となった。
最初の更新された潜水艦は、より尖った艦首を受け取り、おそらくは、水中音響複合体のアンテナが先端に配置されていると言えるだろう。
中央区画付近には、対魚雷兵器の為の発射装置が登場した。
更に原子力潜水艦は、艦尾スクリューの寸法が大幅に増加した。

加えて、「カザン」は、魚雷発射管数が減少している:10門から8門に。
プロジェクト885及び885Mは、それ(魚雷発射管)がロシア造船史上初めて艦首では無く、中央指揮所区画の近くに配置されている事は注目に値する。
同時に、潜水艦は、垂直ミサイル発射管数が増加している:8基から10基に。
[鯨の跳躍]
国家試験は、潜水艦を海軍へ引き渡す前の点検の最終かつ最も重要な段階である。
この時までに、係留試験と航行試験は既に完了しているとサンクトペテルブルク潜水艦船員クラブ会長イーゴリ・クルディン予備役1等海佐は説明した。
「国家試験の際、艦の全てのシステムの動作は、全ての考えられるモードと、考えられないモードで点検されます」
専門家は『イズベスチヤ』へ話した。
「それは事前に承認された計画により実施され、原子力潜水艦の受け入れは、国家委員会により行なわれます。
最も重要な段階の1つは、艦の兵装として在るミサイル及び魚雷の実地射撃です。
更に、潜水艦の最大深度までの潜航が行なわれます。
その上、それは長時間かつ徐々に実施されます~潜水艦は一定の箇所で立ち止まり、特定の深度における危機の動作の点検を行ないます」
緊急浮上を行なう事は必須であり、この時、メインバラストの全てのタンクは空にされる。
この操艦により、潜水艦は海面へ艦首を出す~これは「鯨の跳躍」とも呼ばれる。
景色は美しいが、跳躍を行なう為には、潜水艦は時計のように動作しなければならない。
最後に、これら全ての段階中に艦の制御システムが点検されると専門家は述べた。
試験中、潜水艦の中には、乗組員のみならず、その装置或いは、その開発に責任を負う原子力潜水艦の製造工場及びその請負業者の代表も乗っている事をイーゴリ・クルディンは指摘した。
彼らは、一見しただけで僅かな狂いを見逃さない。
[艦上の「ツィルコン」]
多目的の「ヤーセン」の双方のプロジェクトは強力な兵器を有している。
潜水艦は、有翼ミサイル「カリブル」、対艦ミサイル「オーニクス」、そして計画では、最新の極超音速ミサイル「ツィルコン」を装備する。
最後の弾薬は約マッハ8-9の速度を発揮し、距離500km以上の水上目標や地上目標を撃破できる。
このミサイルは、あらゆる対空防衛を突破する~最新の対空防衛複合体でさえ、速度マッハ2.5が迎撃の為の限界であると見られている。
今、海軍は「ツィルコン」を積極的にテストしている。
今年1月、プロジェクト22350フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は、この弾丸でバレンツ海エリアから北ウラルの軍用射爆場の1つの地上目標を撃破した事が知られるようになった。
以前、ロシア連邦国防次官アレクセイ・クリヴォルチコは、今年の極超音速有翼ミサイル「ツィルコン」の海上試験は、プロジェクト22350フリゲートのみならず、原子力潜水艦「カザン」を含むプロジェクト885M潜水艦でも実施されると述べた。
以前、『イズベスチヤ』は、プロジェクト885及び885M「ヤーセン」潜水艦が、氷の下から「ツィルコン」で打撃を与えられると記した。
演習は北方艦隊で実施され、その中で原子力潜水艦「セヴェロドヴィンスク」は北極航海を行ない、浮上と潜航へ取り組み、更には有翼ミサイルの練習発射を実施した。
国防省は、プロジェクト885M「ヤーセン-M」原子力潜水艦の配置に関する最終計画を承認した。
海軍へ引き渡される7隻の潜水艦の内、5隻は北方艦隊へ向かう。
ロシア海軍の第4世代原子力潜水艦であるプロジェクト885「ヤーセン」原子力水中巡洋艦の2番艦(改型のプロジェクト885M「ヤーセン-M」としては1番艦)「カザン」は、2009年7月24日にセヴェロドヴィンスク造船所『セヴマシュ』で起工されました。

[改セヴェロドヴィンスク型原潜「カザン」起工]
[改セヴェロドヴィンスク型原潜カザンは新型機器のみを装備した初の第4世代原潜となる]
[改ヤーセン級多用途原潜カザンの操舵装置の製造が始まった]
プロジェクト885M「ヤーセン-M」は、以前の885「ヤーセン」(「セヴェロドヴィンスク」)よりも全長が10メートル短くなり(つまり129.2メートル)、533mm魚雷発射管は8門に減らされ(「セヴェロドヴィンスク」は10門)、4連装垂直ミサイル発射管は10基(「セヴェロドヴィンスク」は8基)に増加しています。
従いまして、885の改良型と言うよりは実質的に新しい設計の潜水艦と言えます。
北方艦隊への配備が予定されている「カザン」の乗組員の編成は、2016年3月までに完了しました。
[ロシア海軍北方艦隊潜水部隊は新世代戦略原潜クニャージ・ウラジーミルと多用途原潜カザンの乗組員を編成した]
「カザン」は2017年3月31日に進水しました。
[ロシア海軍の第4世代原子力水中巡洋艦ヤーセン級2番艦カザンはセヴェロドヴィンスク造船所で進水した]
2017年7月末からは、造船所の岸壁で係留試験が始まりました。
[ロシア海軍の第4世代原子力水中巡洋艦ヤーセン級2番艦カザンの係留試験が始まった]
2018年9月24日、「カザン」は最初の航行試験(工場航行試験)へ出発しました。
[ロシア海軍の為のヤーセン級原子力水中巡洋艦2番艦カザンの航行試験が始まった]
試験は2019年1月初頭頃まで続きました。
当初、「カザン」のロシア海軍への引き渡しは2019年12月末に予定されていました。
[第4世代原子力水中巡洋艦ヤーセン級2番艦カザンは2019年にロシア海軍へ引き渡される]
しかし、航行試験の結果、幾つかの不具合が発覚した為、2019年中の引き渡しは実現できませんでした。
[ヤーセン級原子力水中巡洋艦2番艦カザンのロシア海軍への引き渡しは延期されるかもしれない]
「カザン」は、2019年7月以降に航行試験を再開しました。
[ロシア海軍の最新鋭原子力水中巡洋艦ヤーセン級2番艦カザンは2019年7月に航行試験を再開する]
しかし、不具合は完全に修正されたわけでは無く、「カザン」のロシア海軍への引き渡しは、2020年末頃までに延期される事になりました。
[ヤーセン級原子力水中巡洋艦2番艦カザンのロシア海軍への引き渡しは2020年に延期された]
一方、「カザン」の航行試験は白海で続けられ、12月5日には魚雷発射試験を行ない、水中目標へ2基の魚雷を一斉に発射しました。
[ロシア海軍の最新鋭原子力水中巡洋艦カザンは白海で魚雷発射試験を行なった]
翌12月6日には水上目標への魚雷発射試験を行ないました。
[ロシア海軍の最新鋭原子力水中巡洋艦カザンは白海で水上目標へ魚雷を発射した]
白海での「カザン」の航行試験は、2019年12月半ばまで続けられました。
2020年にも「カザン」の航行試験は続けられます。
[ロシア海軍の最新鋭原子力水中巡洋艦カザンの洋上試験は延長される]
「カザン」のロシア海軍への引き渡しは、試験が順調に進めば2020年末になりますが、2021年に延期される可能性も有ります。
[ヤーセン級原子力水中巡洋艦2番艦カザンは2020年秋にロシア海軍へ就役する]
当初、「ヤーセン」級シリーズの建造は、原型1隻、改型6隻の計7隻で完了する予定でしたが、2019年6月27日、モスクワ州の愛国者公園で開催された軍事機器展示会『アルミヤ-2019』の会場において、「ヤーセン-M」2隻の新たな建造契約が締結されました。
[ロシア海軍の為のヤーセン-M級多用途原潜2隻とラーダ級潜水艦2隻が追加発注された]
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