ロシア海軍黒海艦隊の為の最新小型ロケット艦グライヴォロンは係留試験を開始した

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省情報・マスコミュニケーション部発表
2020年6月10日10時26分配信
【最新小型ロケット艦「グライヴォロン」は係留試験に着手した】
ロシア海軍の為に造船営団『アク・バルス』の生産基盤で製造されているプロジェクト21631小型ロケット艦「グライヴォロン」は、本日(6月10日)、係留試験の実施へ着手した。
ロシア海軍総司令官ニコライ・エフメノフ大将は、水上造船問題に関する計画会議で報告された。
係留試験中、専門家は総合艦内基礎システムと主動力装置システムを起動させ、動作を点検する。
起動-調整作業と並行して艦の居住及び勤務室の整備及び装飾が行なわれる。
係留試験プログラムの完了後、艦はノヴォロシースクの外部試運転基盤へ送られ、工場試運転チームと艦の乗組員は、工場航行試験へ着手し、その後、国家試験を行なう。
造船業者の「グライヴォロン」の黒海艦隊への引き渡しは、国家契約期限に沿って2020年末までに計画されている。
今年4月、小型ロケット艦「グライヴォロン」は、工場岸壁での艤装の為に進水した。
現在、艦は主要機械の設置を完了し、居住保障システム、制御システムの取り付け作業が行なわれており、工場試運転チームは、係留試験プログラムの実行へ着手している。
プロジェクト21631小型ロケット艦は株式会社『ゼレノドリスク計画設計局』により開発された多目的艦である。
それは、最新の風貌の砲、ミサイル、対水中工作、高射、電波工学兵装を装備する。
株式会社『A.M.ゴーリキー記念ゼレノドリスク造船工場』は、株式会社『造船営団アク・バルス』の一員であり、2010年に同プロジェクト艦の建造を開始した。
現在、同プロジェクト艦8隻~トップの「グラード・スヴィヤージスク」、生産艦「ウグリーチ」、「ヴェリキー・ウスチュグ」、「ゼリョヌイ・ドル」、「セルプホフ」、「ヴイシニー・ヴォロチョーク」、「オレホヴォ・ズエヴォ」、「イングシェチア」が既にロシア海軍の一員として勤務へ就いている。
更に3隻の同プロジェクト~「グラード」、「ナロ・フォミンスク」、「スタヴロポリ」の建造が進められている。
プロジェクト21631小型ロケット艦は、現代のロシア海軍で最も多数のシリーズである事は注目される。
プロジェクト21631艦は、以前にシリア・アラブ共和国のテロリストの施設へ打撃を与える為に海軍部隊の一員として行動し、その有効性を示した。

プロジェクト21631「ブヤン-M」小型ロケット艦の9番艦「グライヴォロン」は、ロシア内陸部ゼレノドリスクの『A.M.ゴーリキー記念ゼレノドリスク造船工場』で2015年4月10日に起工されました。
[ロシア海軍の小型ロケット艦グライヴォロンは2015年4月10日に起工される]
2020年3月下旬までに黒海艦隊から乗組員が集められました。
[ロシア海軍黒海艦隊はブヤン-M級小型ロケット艦グライヴォロンとカラクルト級小型ロケット艦ツィクロンの乗組員を編成した]
2020年4月に進水しました。
2020年6月10日に造船所の岸壁で係留試験を開始しました。
今後、「グライヴォロン」はノヴォロシースクへ回航され、黒海で洋上試験を行ないます。
「グライヴォロン」は2020年12月末までにロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入されます。
「グライヴォロン」以降の3隻の21631小型ロケット艦(「グラード」、「ナロ・フォミンスク」、「スタヴロポリ」)も黒海艦隊へ編入されます。
[ゼレノドリスク造船所はロシア海軍黒海艦隊の為に4隻の小型ロケット艦と4隻の哨戒艦を建造する]
- 関連記事
-
- ロシア海軍黒海艦隊の為の最新小型ロケット艦グライヴォロンはノヴォロシースクへ到着した
- ロシア海軍黒海艦隊の為の最新小型ロケット艦グライヴォロンはノヴォロシースクへ向かった
- ロシア海軍黒海艦隊の為の最新小型ロケット艦グライヴォロンは係留試験を開始した
- ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭小型ロケット艦イングシェチアは黒海で多用途複座戦闘機Su-30SMと『対決』した
- ロシア海軍のブヤン-M小型ロケット艦はスマート機雷を搭載する
スポンサーサイト