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ロシア海軍太平洋艦隊の為の新型曳船アンドレイ・ステパノフは北極海経由でカムチャツカへ向かう

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2020年6月19日4時55分配信
【新たな海洋曳船「アンドレイ・ステパノフ」は北方海上航路経由でカムチャツカへ到着する】

太平洋艦隊の為に特別に建造された最新海洋曳船「アンドレイ・ステパノフ」は、黒海での試験を完了し、ロシア北東軍集団支援船支隊へ加わる為、セヴァストーポリからカムチャツカへの移動を準備する。
船は北方海上航路経由で駐屯場所への到着が計画されている。

以前にカムチャツカで形成された乗組員は既に訓練を完了し、船の材料部分に習熟し、工場試運転チームと綿密に連携して作業を行なっている。
試験中、曳船艦上ヘリコプターの着艦が行なわれた。

曳船の主な任務には、遠洋ゾーンでの護衛作戦実施、貨物の移送、砕氷、更には捜索救助活動と、石油流出事故の結果の清算、(座礁した)艦船の引き離し、水上物体及び沿岸施設の火災の消火を含む特殊活動への参加が含まれている。

船は約3200トンの排水量を有し、自立行動期間は30日以上、航続距離は3000海里以上である。
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プロジェクト23470海洋曳船の2番船「アンドレイ・ステパノフ」は、ロシア内陸部『ヤロスラヴリ造船工場』で2015年7月23日に起工されました。


2017年6月29日に進水しました。
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2020年3月12日から黒海で洋上試験(工場航行試験)を開始しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2020年3月12日10時15分配信
【海洋曳船「アンドレイ・ステパノフ」は黒海エリアで工場航行試験を行なう】


5月25日からは最終洋上試験となる国家試験を開始しました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2020年5月25日17時9分配信
【新たな曳船「アンドレイ・ステパノフ」は国家試験へ着手した】

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国家試験を完了した「アンドレイ・ステパノフ」は、今後、配備先であるカムチャツカ半島へ、北方海上航路、つまり北極海経由で回航されます。
就役式典は、カムチャツカ半島へ到着した後に開催されるようです。


プロジェクト23470海洋曳船は、現在までに『ヤロスラヴリ造船工場』で3隻が起工されています。
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1番船「セルゲイ・バルク」は、2014年10月30日に起工され、2016年12月27日に進水、2020年2月21日に就役し、黒海艦隊へ編入されました。
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[新型海洋曳船セルゲイ・バルクはロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入された]

3番船「カピタン・ナイデン」は2016年に起工され、2019年11月28日に進水しました。
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