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サンクトペテルブルクのマラヒート設計局は通常動力潜水艦の為の閉サイクルガスタービン非大気依存発電装置の試験を続けている

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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2020年6月19日18時17分配信
【マラヒートは統一ガスタービンエンジン非大気依存発電装置の試験を続ける】

サンクトペテルブルク海洋機械製造局『マラヒート』は、今年も統一ガスタービンエンジン非大気依存発電装置の試験を続ける。
法人情報公開センターが公表した同社の2019年の年次報告書には、こう記されている。


開発は、自身の主導で進められている。
統一ガスタービンエンジン非大気依存発電装置は、将来通常動力潜水艦及び機器装置の為に作成される。

開発者の情報によると、装置は通常動力潜水艦での使用が可能であり、水上及び水中航行の全てのモードで特殊ガスタービンエンジンは、空中大気動作モードから閉サイクル動作モード、そして逆へと滑らかに移行する。

艦内消費電力の供給能力及びバッテリー充電能力は、全てのモードで保障される。

非大気依存発電装置の見本モデルでは、専用シリーズでは無いガスタービン発電ユニットGTA-18Pが使用されている事は注目される。
2019年、それは製造工場であるチェリャビンスク株式会社・特殊設計局『トゥルビナ』により仕上げられた。
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『マラヒート』の発注に沿って、それは2018年夏に公表された。
作業費用は、過程文書によると198万ルーブルになる。
その後、試験は試験台で続けられている。

新たな非大気依存発電装置の為の技術的解決策は、2つの特許により保護されている。

2019年6月、『Mil.Press FlotProm』は既に新製品を予告していた。
それは、『マラヒート』設計主任イーゴリ・カラバエフが話した。
中型多目的(汎用)潜水艦P-750Bの為に、水中及び水上航行の為の統一発電装置が提供される。
その作成について、『Mil.Press FlotProm』記者は、『国際海軍サロン(IMDS)-2019』の最中に伝えられ、その模型は、フォーラム『アルミヤ-2019』で初めて展示された。

2019年6月25日、『マラヒート』指導者ウラジーミル・ドロフェーエフ『Mil.Press FlotProm』へ、彼の設計局非大気依存発電装置を有する潜水艦を5~6年で作成できると伝えた。
このような潜水艦バッテリー無しで可能な水中航行速力の質問に答え、彼は10~12ノットと語った。

「水中設計局」の1つに精通している情報提供者が話したように、将来の輸出を含めたロシア製通常動力潜水艦のポテンシャルは、国内非大気依存発電装置の作成の成功に依存している。

『マラヒート』は、2010年から閉サイクルガスタービンエンジン非大気依存発電装置の作成作業を自身の主導で進めている。
国内嫌気性装置電気化学非大気依存発電装置ヴァージョンは、海洋工学中央設計局『ルビーン』が作成している。
昨年10月に『Mil.Press FlotProm』が情報筋より伝えられたように、対応する試験設計作業は2019年に開始された。



ロシア潜水艦設計局である海洋工学中央設計局『ルビーン』は、以前から通常動力潜水艦の為の新たな非大気依存発電装置(AIP機関)改質型燃料電池の開発を進めています。
[ロシア海軍の通常動力潜水艦の為の非大気依存発電装置(AIP)の洋上試験の準備は進められている]

一方、ロシアのもう1つの潜水艦設計局であるサンクトペテルブルク海洋機械製造局『マラヒート』は、閉サイクル・ガスタービン型AIP機関を開発しています。
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この閉サイクル・ガスタービン機関を搭載する潜水艦として、P-750Bの設計も進められています。
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[サンクトペテルブルクのマラヒート設計局は閉サイクルガスタービン非大気依存発電装置を持つ潜水艦P-750Bを開発する]

P-750Bは、ソ連邦時代に2隻が建造された小型潜水艦プロジェクト865「ピラーニャ」の拡大発展型という位置付けになります。


ただ、現時点ではロシア海軍への具体的な採用計画は有りませんが。
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