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ロシア海軍太平洋艦隊の小型対潜艦ソヴィエツカヤ・ガヴァニとコレーエツは日本海で対潜戦闘訓練を行なった

『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2020年6月23日9時31分配信
【太平洋艦隊のディーゼルエレクトリック潜水艦は日本海で敵潜水艦を演じた】

小型対潜艦「ソヴィエツカヤ・ガヴァニ」と「コレーエツ」で構成される太平洋艦隊の捜索打撃艦グループは、日本海エリアで仮想敵潜水艦を捜索し破壊する演習を実施した。
ロシア連邦国防省広報サービスが伝えたように、目標の探知には、太平洋艦隊海上航空隊の2機の哨戒航空機Il-38が助力した。


敵の役割は、太平洋艦隊沿海地方多種戦力小艦隊ディーゼルエレクトリック潜水艦の内の1隻が演じたが、軍当局は、その艦名を明かさなかった。

潜水艦の探知後、水中音響手段により、その座標が確認され、艦は対潜深海爆弾の一斉射撃を行なった。

艦隊の部隊の総指揮は、駆逐艦「ブイストルイ」艦上から執られたと国防省広報サービスは付け加えた。

「ソヴィエツカヤ・ガヴァニ」「コレーエツ」は、プロジェクト1124M小型対潜艦であり、1990年から勤務に就いている。
これらは、潜水艦の捜索、探知、分類、破壊の為に意図されている。
2連装回転式533mm魚雷発射管、12連装反応爆撃装置RBU-6000、高射ミサイル複合体「オサー-MA」、砲装置A-176AK-630で武装している。

「ブイストルイ」プロジェクト956駆逐艦であり、1989年に海軍へ補充された。
満載排水量は7940トン、最大長156.5メートル、吃水5.96メートル。
「ブイストルイ」の兵装構成は、130mm砲及び30mm砲、対艦ミサイル及び高射ミサイル、魚雷発射管及び深海爆弾である。
艦上にはヘリコプターKa-27が配置されている。



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プロジェクト1124M「アリバトロース」小型対潜艦MPK-214は、黒海沿岸の『キエフ造船工場』で1987年8月20日に起工され、1990年3月30日に進水し、同年12月29日に就役しました。

就役後は太平洋艦隊へ編入され、1991年6月30日にサハリン南部のコルサコフへ到着しました。

2005年12月23日に「ソヴィエツカヤ・ガヴァニ」と命名され、2006年7月31日には同名の都市と後援協定を締結しました。

2006年11月には大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」、潜水艦B-345、救助曳船SB-522と共に日本の舞鶴を訪問しています。
訪問を終えた後、日本海上自衛隊護衛艦「しまかぜ」と合同演習を行ないました。

現在の駐留港は、艦名と同じソヴィエツカヤ・ガヴァニです。


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プロジェクト1124M「アリバトロース」小型対潜艦MPK-222は、極東『ソヴィエト社会主義共和国連邦60周年記念ハバロフスク造船工場』で1987年1月7日に起工され、1987年4月29日に進水し、1990年2月28日に就役しました。

2003年11月24日、ロシア-日本戦争時の砲艇「コレーエツ」に因んで「コレーエツ」と命名されました。
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現在はウラジオストク南部ウリス湾に駐留しています。



2020年6月、2隻の小型対潜艦日本海で対潜戦闘訓練を行ないました。

対潜打撃部隊の総指揮は、駆逐艦「ブイストルイ」(1989年10月28日就役)から執られました。
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沿海地方ニコラエフカ飛行場に駐留する対潜哨戒機Il-38も演習へ参加しました。
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演習の「敵役」は、ウラジオストク南部ウリス湾に駐留する第19潜水艦旅団所属の通常動力潜水艦(プロジェクト877)が務めました。
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