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新世代戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキーは2013年1月に聖アンドレイ旗を掲げる

プロジェクト955原子力ロケット水中巡洋艦の1番艦「ユーリー・ドルゴルーキー」への海軍旗(聖アンドレイ旗)の初掲揚式典は、2013年1月に行なわれるようです。
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『ロシア通信社ノーボスチ』より
【原子力潜水艦「ユーリー・ドルゴルーキー」の海軍旗初掲揚式典は1月に開催される】
モスクワ、12月30日-ロシア通信社ノーボスチ

プロジェクト955「ボレイ」トップ艦の原子力潜水艦「ユーリー・ドルゴルーキー」への海軍旗初掲揚式典は開催されない。
日曜日、ロシア通信社ノーボスチは、株式会社「セヴマシュプレドプリャーチェ」広報サービスより伝えられた。

「原子力潜水艦ユーリー・ドルゴルーキーへの海軍旗掲揚式典は開催されません」
広報サービスは、こう伝えたが、理由は説明しなかった。

次に、防衛産業企業体の情報提供者は、海軍旗は1月に初掲揚されるとロシア通信社ノーボスチへ伝えた。
彼は、原子力潜水艦「ユーリー・ドルゴルーキー」の受領-引渡証書への署名が行なわれたと付け加えた。
(2012年12月30日17時17分配信)


[新世代戦略原潜ボレイ級(旧ブログ)]
[新世代戦略原潜ボレイ級]

今回の記事によると、戦略原潜「ユーリー・ドルゴルーキー」ロシア海軍への受領-引渡証書への署名は本日(12月30日)に行なわれたようですが、海軍旗(聖アンドレイ旗)の初掲揚式典は開催されなかったとの事です。

セヴマシュには、同日に行われたボレイ級原潜3番艦「ウラジーミル・モノマーフ」進水式に出席する為にロシア海軍総参謀長(海軍総司令官第一代理)アレクサンドル・タタリノフ大将が来ていたので、おそらくは彼が受領証書に署名したのでしょう。
タタリノフ提督は、「ユーリー・ドルゴルーキー」国家受領試験時の受領委員会の委員長でした。

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ロシア海軍においては、海軍への引渡証書への署名と、海軍旗の初掲揚式典の両方が実行されて、初めて「艦が就役した」ものと見なされます。
(普通、ロシア海軍の艦の就役記念日は、海軍旗が初掲揚された日を指す)

過去の例では、プロジェクト11435重航空巡洋艦「アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・クズネツォフ」が、1990年12月25日に海軍への引渡証書への署名が行なわれ、翌1991年1月21日に海軍旗を初掲揚しています。
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プロジェクト1144重原子力ロケット巡洋艦「キーロフ」は、1980年12月30日に海軍へ引き渡されましたが、海軍旗の初掲揚は翌1981年4月12日でした。
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プロジェクト1123対潜巡洋艦「モスクワ」は、1967年12月25日に海軍へ引き渡され、翌1968年1月10日に海軍旗を初掲揚、赤旗黒海艦隊に加入しています。
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プロジェクト955戦略用途水中ロケット巡洋艦の1番艦である「ユーリー・ドルゴルーキー」も、これらの先例に倣うのでしょうか。
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以前の報道を見ると、「セヴマシュ」広報サービスは、12月30日に「ユーリー・ドルゴルーキー」引渡証書への署名が行なわれるとしか言っていません。
[新世代戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキーは12月30日にロシア海軍へ納入される予定である]

同日に海軍旗初掲揚式典も開催されると言ったのは、設計元の「ルビーン」中央設計局です。
[新世代戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキーは12月30日にロシア海軍へ就役する]

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