バルト艦隊の救助船SS-750は潜水艦ペトロパヴロフスク・カムチャツキーの救助訓練を行なった
- カテゴリ:ロシア海軍バルト艦隊(2020年-)



『ロシア連邦国防省公式サイト』より
バルト地域情報供給部(カリーニングラード市)発表
2020年6月28日23時50分配信
【バルト艦隊の救助隊は海底に横たわる遭難潜水艦へ援助を与える訓練を実施した】
戦闘訓練計画に沿って、バルト艦隊の救助船SS-750はカリーニングラード州沿岸で演習を実施し、その中で、海底に横たわる事故潜水艦へ援助を与える実地技量を開発した。
仮想遭難潜水艦役として関わったのは、プロジェクト636.3「ワルシャワンカ」ディーゼルエレクトリック潜水艦B-274「ペトロパヴロフスク・カムチャツキー」である。
バルト海での遭難の課題を解決する為、搭載船と共に深海救助装置AS-26が関わった。
全てのシステムの点検後に水中へ発進した装置の乗組員は、水深約50メートルの海底に横たわる潜水艦の捜索を行なった。
救助隊は「遭難潜水艦」の昇降口ハッチの目視確認を行ない、底の汚泥を取り除いた後、潜水艦とドッキングし、深海装置の助力により潜水艦の乗組員を避難させた。
深海潜水者の行動は、遠隔操作水中複合体を使用して制御され、救助隊の作業の正確さの客観的な評価を可能にした。
仮想遭難潜水艦へ援助を与える演習には、更に、小型対潜艦「アレクシン」、対機雷防衛艦「ウラジーミル・イェメリヤノフ」が関わった。
数日前、バルト艦隊の戦闘艦と救助船の乗組員、海上航空隊は、ディーゼルエレクトリック潜水艦「ペトロパヴロフスク・カムチャツキー」の錬成任務L-3の要素の実行を保障した。
計画錬成任務への取り組みの枠組みで、潜水艦の乗組員は、バルト海エリアに在るバルト艦隊の戦闘射爆場海域で深海潜航を行なった。
プロジェクト141サルベージ船KIL-140は、旧東ドイツのロストクのネプチューン造船所で建造され、1990年6月30日に就役し、バルト艦隊へ編入されました。
ソ連邦解体後、救助船に改造され、1995年9月にSS-750として再就役しました。

SS-750に搭載されるプロジェクト18551深海救助装置AS-26は、ロシア内陸部のクラースノエ・ソルモヴォ造船所で建造され、1987年11月25日に就役し、2010年9月に近代化改装を完了して復帰しました。

2020年6月末、SS-750とAS-26は、潜水艦「ペトロパヴロフスク・カムチャツキー」の救助訓練を行ないました。
この他、対機雷防衛艦「ウラジーミル・イェメリヤノフ」と小型対潜艦「アレクシン」も訓練を支援しました。
太平洋艦隊所属のプロジェクト06363潜水艦B-274「ペトロパヴロフスク・カムチャツキー」は、2019年11月25日に就役した後、バルト艦隊に「仮住まい」しながら慣熟訓練を行なっています。

[ロシア海軍太平洋艦隊のプロジェクト06363潜水艦ペトロパヴロフスク・カムチャツキーはバルト海で潜航訓練を行なった]
黒海艦隊所属のプロジェクト12700対機雷防衛艦「ウラジーミル・イェメリヤノフ」は、2019年12月28日に就役した最新鋭掃海艦です。
こちらもバルト艦隊に「仮住まい」しながら慣熟訓練を行なっています。

[最新鋭非金属複合材料対機雷防衛艦ウラジーミル・イェメリヤノフはロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入された]
プロジェクト1331M小型対潜艦「アレクシン」は、旧東ドイツのヴォルガストのペーネ造船所で1987年2月28日に起工され、1988年3月30日に進水し、1989年4月21日に就役しました。
就役後はバルト艦隊へ編入され、バルト海で行動しています。

- 関連記事
-
- ロシア海軍バルト艦隊の4隻の艦船は地中海で2021年の新年を迎える
- 地中海東部へ向かうロシア海軍バルト艦隊の工作船PM-82はビスケー湾へ入った
- バルト艦隊の救助船SS-750は潜水艦ペトロパヴロフスク・カムチャツキーの救助訓練を行なった
- ロシア海軍バルト艦隊は2020年に10回以上の地中海、大西洋、インド洋への遠距離航海を行なう
- ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ボイキー"と大型揚陸艦2隻は北海で演習を行なった
スポンサーサイト