ロシア海軍の最新鋭原子力水中巡洋艦ヴォロネジとウラジオストクはセヴェロドヴィンスクで起工された
『タス通信』より
2020年7月20日20時19分配信
【セヴェロドヴィンスクで2隻のプロジェクト885M「ヤーセン-M」原子力潜水艦が起工された】
ケルチ、7月20日/タス通信
2隻のプロジェクト885M「ヤーセン-M」原子力潜水艦は月曜日に『セヴマシュ』で起工され、「ヴォロネジ」と「ウラジオストク」の名を受けた。
ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチンは、起工式典の際に述べた。
「原子力潜水艦は、軍事栄光都市~ヴォロネジとウラジオストクに敬意を表して命名されました」
プーチンは話した。
潜水艦は極超音速兵器を受け取る。
潜水艦を建造する企業『セヴマシュ』総取締役ミハイル・ブドニチェンコは述べた。
「本日、私共は、将来のロシア水中艦隊の極超音速兵器を有する艦を起工いたしました」
ブドニチェンコは話した。
プロジェクト885M「ヤーセン-M」多目的原子力潜水艦の建造契約は、2019年夏の国際軍事技術フォーラム『アルミヤ-2019』の最中に署名された。
基本プロジェクト885原子力水中巡洋艦のトップ「セヴェロドヴィンスク」は2014年に北方艦隊へ加わった。
近代化プロジェクト885M潜水艦のトップ「カザン」は、2020年に海軍への引き渡しが計画されている。
現在、『セヴマシュ』では、5隻のプロジェクト885M潜水艦が様々な建造段階に在る。
プロジェクト885/885M潜水艦の基本兵装は、有翼ミサイル「カリブル」或いは「オーニクス」、更には極超音速ミサイル「ツィルコン」である。
ロシア海軍の第4世代原子力潜水艦となるプロジェクト885「ヤーセン」原子力水中巡洋艦は、現在までに7隻がセヴェロドヴィンスク市の『セヴマシュ』(北方機械製造事業)で起工され、このうち1隻が就役しています。
1番艦K-560「セヴェロドヴィンスク」は1993年12月21日に起工され、2010年6月15日に進水、2013年12月30日に竣工、2014年6月17日に就役し、北方艦隊の第11対空母原潜師団へ編入されました。
[ロシア海軍最新鋭多用途原潜セヴェロドヴィンスクに聖アンドレイ旗は揚がった]
[ロシア海軍北方艦隊の原子力水中巡洋艦セヴェロドヴィンスクは基地に停泊したまま巡航ミサイル"カリブル"を発射した]
2番艦「カザン」からは改良型のプロジェクト885Mとなり、2009年7月24日に起工され、2017年3月31日に進水し、2018年9月下旬から航海試験が始まりました。
ロシア海軍への引き渡しは2020年12月に予定されています。
[ヤーセン-M原子力水中巡洋艦カザンは2020年12月にロシア海軍へ就役する]
3番艦(改「ヤーセン」級としては2隻目)「ノヴォシビルスク」は2013年7月26日に起工され。2019年12月25日に進水しました。
ロシア海軍への引き渡しは2020年に予定されています。
[ロシア海軍のヤーセン-M級原子力水中巡洋艦ノヴォシビルスクはセヴェロドヴィンスクで進水した]
4番艦(改「ヤーセン」級としては3隻目)「クラスノヤルスク」は、2014年7月27日に起工されました。
ロシア海軍への引き渡しは2021年に予定されています。
[多用途原潜ヤーセン級4番艦クラスノヤルスク(と戦略原潜ボレイ級5番艦)はロシア海軍の日に起工された]
[ロシア海軍の第4世代多用途原潜ヤーセン級4番艦クラスノヤルスクの船体の水圧試験が行なわれた]
5番艦(改「ヤーセン」級としては4隻目)「アルハンゲリスク」は、2015年3月19日に起工されました。
ロシア海軍への引き渡しは2022年に予定されています。
[ロシア海軍の為のヤーセン級多用途原潜5番艦アルハンゲリスクは起工された]
6番艦(改「ヤーセン」級としては5隻目)「ペルミ」は、2016年7月29日に起工されました。
ロシア海軍への引き渡しは2023年に予定されています。
[ロシア海軍の為の第6のヤーセン級原子力水中巡洋艦ペルミはセヴェロドヴィンスクで起工された]
7番艦(改「ヤーセン」級としては6隻目)「ウリヤノフスク」は、2017年7月28日に起工されました。
[ロシア海軍北方艦隊の為の第4世代原子力水中巡洋艦ヤーセン級7番艦(最終艦)ウリヤノフスクは起工された]
ロシア海軍への引き渡しは2024年に予定されており、就役後は北方艦隊へ配備されます。
以前には、ロシア海軍向けの「ヤーセン」シリーズは7隻で終了する予定でした。
しかし、2019年6月27日、モスクワ州の愛国者公園で開催された軍事機器展示会『アルミヤ-2019』の会場において、「ヤーセン-M」2隻の新たな建造契約が締結されました。
[ロシア海軍の為のヤーセン-M級多用途原潜2隻とラーダ級潜水艦2隻が追加発注された]
そして2020年7月20日、8番艦(改「ヤーセン」級としては7隻目)「ヴォロネジ」と9番艦(改「ヤーセン」級としては8隻目)「ウラジオストク」が一斉に起工されました。
同じ日、クリミア半島のケルチのザリフ造船所では2隻のプロジェクト23900汎用揚陸ヘリコプター母艦が、サンクトペテルブルクの『北方造船所』では2隻のプロジェクト22350フリゲートが起工されました。
[ロシア海軍のプロジェクト23900汎用揚陸ヘリコプター母艦イワン・ロゴフとミトロファン・モスカレンコはクリミア半島のザリフ造船所で起工された]
[ロシア海軍の新世代フリゲート"アドミラル・ユマシェフ"と"アドミラル・スピリドノフ"はサンクトペテルブルクで起工された]
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