ヤーセン-M原子力水中巡洋艦ヴォロネジとウラジオストクは2027-2028年にロシア海軍へ就役する


『ロシア通信社ノーボスチ』より
2020年7月21日15時41分配信
【『統合造船業営団』は極超音速兵器を有する潜水艦の海軍への引き渡し時期を言った】
モスクワ、7月21日-ロシア通信社ノーボスチ
多目的原子力潜水艦「ヴォロネジ」と「ウラジオストク」は、7~8年後には海軍の戦闘編制へ補充される。
『ロシア通信社ノーボスチ』は『統合造船業営団』のトップ、アレクセイ・ラフマノフより伝えられた。
プロジェクト885M(ヤーセン-M)の枠組みにおける起工は、前日に造船工場『セヴマシュ』(セヴェロドヴィンスク)で行なわれた。
企業体の総取締役ミハイル・ブドニチェンコは、これらが極超音速兵器で武装すると話した。
「潜水艦の建造を、私共は、今後6年半に予定しております。
つまり、海軍がこれを受け取るのは、2027年~2028年の境目になります」
ラフマノフは話した。
現在、『セヴマシュ』の造船台では、6隻のプロジェクト「ヤーセン」が様々な建造段階に在る。
しかし、それが極超音速兵器で武装すると公式に言われたのは初めてとなる。
極超音速ミサイル「ツィルコン」はマッハ9の速度(音速の9倍)と1000km以上の飛翔距離を有する。
複合体は、2020~2021年の軍備採用が計画されている。
これに加え、ウラジーミル・プーチン大統領は、地上配置「ツィルコン」の開発に言及した。
ロシア海軍の第4世代原子力潜水艦となるプロジェクト885「ヤーセン」原子力水中巡洋艦は、現在までに7隻がセヴェロドヴィンスク市の『セヴマシュ』(北方機械製造事業)で起工され、このうち1隻が就役しています。
1番艦K-560「セヴェロドヴィンスク」は1993年12月21日に起工され、2010年6月15日に進水、2013年12月30日に竣工、2014年6月17日に就役し、北方艦隊の第11対空母原潜師団へ編入されました。
[ロシア海軍最新鋭多用途原潜セヴェロドヴィンスクに聖アンドレイ旗は揚がった]
[ロシア海軍北方艦隊の原子力水中巡洋艦セヴェロドヴィンスクは基地に停泊したまま巡航ミサイル"カリブル"を発射した]
2番艦「カザン」からは改良型のプロジェクト885Mとなり、2009年7月24日に起工され、2017年3月31日に進水し、2018年9月下旬から航海試験が始まりました。
ロシア海軍への引き渡しは2020年12月に予定されています。
[ヤーセン-M原子力水中巡洋艦カザンは2020年12月にロシア海軍へ就役する]
3番艦(改「ヤーセン」級としては2隻目)「ノヴォシビルスク」は2013年7月26日に起工され。2019年12月25日に進水しました。
ロシア海軍への引き渡しは2020年に予定されています。
[ロシア海軍のヤーセン-M級原子力水中巡洋艦ノヴォシビルスクはセヴェロドヴィンスクで進水した]
4番艦(改「ヤーセン」級としては3隻目)「クラスノヤルスク」は、2014年7月27日に起工されました。
ロシア海軍への引き渡しは2021年に予定されています。
[多用途原潜ヤーセン級4番艦クラスノヤルスク(と戦略原潜ボレイ級5番艦)はロシア海軍の日に起工された]
[ロシア海軍の第4世代多用途原潜ヤーセン級4番艦クラスノヤルスクの船体の水圧試験が行なわれた]
5番艦(改「ヤーセン」級としては4隻目)「アルハンゲリスク」は、2015年3月19日に起工されました。
ロシア海軍への引き渡しは2022年に予定されています。
[ロシア海軍の為のヤーセン級多用途原潜5番艦アルハンゲリスクは起工された]
6番艦(改「ヤーセン」級としては5隻目)「ペルミ」は、2016年7月29日に起工されました。
ロシア海軍への引き渡しは2023年に予定されています。
[ロシア海軍の為の第6のヤーセン級原子力水中巡洋艦ペルミはセヴェロドヴィンスクで起工された]
7番艦(改「ヤーセン」級としては6隻目)「ウリヤノフスク」は、2017年7月28日に起工されました。
[ロシア海軍北方艦隊の為の第4世代原子力水中巡洋艦ヤーセン級7番艦(最終艦)ウリヤノフスクは起工された]
ロシア海軍への引き渡しは2024年に予定されており、就役後は北方艦隊へ配備されます。
以前には、ロシア海軍向けの「ヤーセン」シリーズは7隻で終了する予定でした。
しかし、2019年6月27日、モスクワ州の愛国者公園で開催された軍事機器展示会『アルミヤ-2019』の会場において、「ヤーセン-M」2隻の新たな建造契約が締結されました。
[ロシア海軍の為のヤーセン-M級多用途原潜2隻とラーダ級潜水艦2隻が追加発注された]
そして2020年7月20日、8番艦(改「ヤーセン」級としては7隻目)「ヴォロネジ」と9番艦(改「ヤーセン」級としては8隻目)「ウラジオストク」が一斉に起工されました。
[ロシア海軍の最新鋭原子力水中巡洋艦ヴォロネジとウラジオストクはセヴェロドヴィンスクで起工された]
現在の所、この2隻のロシア海軍への引き渡しは、2027~2028年に予定されています。
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