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ロシア海軍の新世代水上艦の為の汎用戦闘モジュールコンテナの試験が始まる

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『イズベスチヤ』より
2020年7月22日0時1分配信
【照準器を持つコンテナ:海軍の戦闘モジュールは夏の終わりまでにテストされる】

汎用艦の為のミサイルシステムの試験は北方艦隊で行なわれる。

夏の終わりまでにロシア海軍は、新たな戦闘モジュールの試験を始める。
これは、通常の海上コンテナ内に集められる兵器システム特殊兵装についての話である。
後者は、様々なタイプの艦への設置と、艦内の電源システムや制御システムへの接続が可能である。
必要に応じてチームは、戦闘航海の為に必要なモジュール構成を選ぶことが出来る。
専門家によると、このようなコンテナ一式は、スイスナイフのように艦を汎用化する。

[代えがたいもの]
新たなモジュールシステムの試験は、夏の終わりまでに北方艦隊で行なわれると軍当局の情報提供者は『イズベスチヤ』へ伝えた。
それは、通常の20~40フィートの海上コンテナへ配置される。
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それは、次に、これが可能なように設計された様々なタイプの艦へ設置される。

コンテナは、甲板上或いは甲板下スペースへ取り付けられ、艦の電力システムへ接続され、単一制御システムへ統合される。
必要に応じて、この兵器モジュールシステムは、艦内電源へ接続する事無く自立で動作できる。

現在、ロシア海軍の為に、コンテナシステムを使用する為に特別に設計された幾つかのシリーズ艦が建造されている。
特に、これらはプロジェクト22160哨戒艦「ワシーリー・ブイコフ」型プロジェクト20386コルベット「ジェルズキー」型プロジェクト23550砕氷哨戒艦「イワン・パパーニン」型である。

プロジェクト「ワシーリー・ブイコフ」シリーズは建造段階に在る。
このファミリーの2隻は、既に黒海艦隊で勤務に就いている。
最新のプロジェクト「ジェルズキー」コルベットは、ステルス技術を用いて建造されており、2021年以降にロシア海軍への加入開始が計画されている。
現在、『北方造船所』では、コルベットのトップ「メルクーリイ」が起工されている。

コンテナには、任務に応じて様々なシステムを設置できる。
例えば、対潜兵器~水中音響ステーション魚雷発射管
他のヴァージョンは、対艦ミサイル或いは有翼ミサイル

必要に応じ、艦上のこのようなコンテナには、複合体「リドゥート」「パーンツィリ-M」を基にした強力な対空防衛システムを取り付ける事が出来る。
高射ミサイル複合体「リドゥート」は、新世代艦に設置されている。
その構成には、4面フェーズドアレイアンテナを持つ電波位置測定ステーション「ポリメント」が含まれる。
ミサイルは、それぞれ4基或いは8基のモジュール構成の垂直発射装置へ配置される。
複合体の行動距離は400キロメートル。
高射ミサイル-砲複合体「パーンツィリ」は、陸上用モデルが何度もシリアでの戦闘行動中に使用されており、非常に効果的な対空防衛手段である事が証明されている。

それは、無人機、風船、ロケット弾、滑空爆弾、有翼ミサイルを含む数十個の目標の破壊を手助けした。

戦闘モジュールに加え、更にコンテナには、空中無人機、潜水装置、水中音響作業を行なう為のモジュールも開発される。

必要な兵装セットを持つコンテナは、輸送船航空機によって世界の大洋のあらゆる海域へ送り届け、数時間で艦上へ設置できる。
その結果、世界のあらゆる地域へ対空防衛兵器をすばやく作成し、或いは積極的に潜水艦の監視を行なう事が出来る。

更に、手術室蘇生室から成る医療用コンテナモジュールも開発される。
これは、災害で被災した国の沖合での人道的活動の枠組みで展開できる。

[無駄ではない節約]
海軍
のコンセプトをモジュール原理へ変えるという展開は、既に多年に渡っている事を軍事歴史家ドミトリー・ボルテンコフは指摘した。

「業界は、様々なコンテナ兵装手段を有する事が可能な艦を開発し、製造を開始しました。
今、それは試験すべきです」

専門家は『イズベスチヤ』へ話した。

「モジュール原理により建造される艦は、その本質はプラットフォームであり、それはスイスのナイフのようなものです。
海軍が、新たなシステムの実地試験へ近付いた事は非常に重要です。
それは仕上げる必要が有り、それは簡単ではない課題です。
例えば、デンマークは、コンテナ原理を使用する艦を開発しましたが、システムの構築は得られませんでした」


専門家は、モジュール原理が、迅速に、効率的かつ安価な任務の遂行を可能にする事を指摘した。

「艦は、その時点で発生する具体的な任務の為に配置できます」
ドミトリー・ボルテンコフ
は説明した。
「何の為に打撃艦及び対潜艦を持つ必要が有るのでしょうか、単独で済ます事が出来るのに?
打撃手段が必要な場合、それが据え付けられます。
対潜防衛を組織する必要が生じた場合、コンテナと、そこで勤務するチームが変更されます。
コンテナの中身を操作する専門家は、艦のスタッフに持たない事が相応しいでしょう」


ロシア海軍は現在、積極的に新たな艦を受領している。。
今年には、原子力潜水艦「クニャージ・ウラジーミル」「カザン」、その最初の生産原子力艦「クニャージ・オレグ」「ノヴォシビルスク」、更にはディーゼル潜水艦「ヴォルホフ」が加入しなければならない。
これに加え、フリゲート「アドミラル・フロータ・カサトノフ」コルベット「グレミャーシチー」「リェチーヴイ」「アルダル・ツィジェンジャポフ」大型揚陸艦「ピョートル・モルグノフ」基地掃海艦及び3隻の支援船が海軍へ引き渡される。
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