ロシア海軍黒海艦隊の為の第3の新型哨戒艦パーヴェル・デルジャーヴィンは黒海で洋上試験を開始した
- カテゴリ:プロジェクト22160哨戒艦

『ロシア通信社ノーボスチ』より
2020年7月23日5時2分配信
【黒海で哨戒艦「パーヴェル・デルジャーヴィン」の試験が始まった】
モスクワ、7月23日-ロシア通信社ノーボスチ
第3のプロジェクト22160哨戒艦「パーヴェル・デルジャーヴィン」は、黒海で工場航行試験へ着手した。
黒海艦隊情報供給部は発表した。
乗組員は、様々な動作モードでの主動力装置の調整及び点検を行ない、
緊急用電力源へ切り替える場合を含めた予備機械や様々な機器をテストし、更には艦内通信手段をテストする。
「パーヴェル・デルジャーヴィン」は、ノヴォロシースク海軍基地の水域保護艦連合部隊への加入が計画されている。
以前に国防省は、海軍が、それを以前に決められた契約期間に受け取ると発表した。
海軍への引き渡しは2020年末までに予定されている。
黒海では、ゴーリキー記念ゼレノドリスク工場で建造された同様の2隻の警備艦~「ワシーリー・ブイコフ」と「ドミトリー・ロガチョフ」が勤務している。
プロジェクト22160哨戒艦は『北方計画設計局』により開発された。
それはロシアで初めて海上兵器のモジュール概念を実現した。
それは、海上経済ゾーンの防護及び保護の為に意図されており、捜索-救助機能を実行し、船団へ同行し、海賊と戦う事が出来る。

プロジェクト22160哨戒艦は、平時には領海警護、200海里の排他的経済水域の哨戒、海上密輸及び海賊行為の取り締まり、海難救助支援、海洋環境調査、 戦時には船舶の海上航行警護、海軍基地及び近海防衛を行なう多目的艦です。
現在建造中のプロジェクト20380/20385コルベットよりも、やや小サイズの艦ですが、航続性能は20380/20385を上回っています。
設計はサンクトペテルブルクの「北方計画設計局」が担当しました。
公開株式会社『北方計画設計局』公式サイトより
【哨戒艦プロジェクト22160】
建造を担当するのは、ロシア内陸部タタールスタン共和国の『ゼレノドリスク造船所』です。

【公開株式会社「A.M.ゴーリキー記念ゼレノドリスク工場」公式サイト】

プロジェクト22160哨戒艦の3番艦「パーヴェル・デルジャーヴィン」は、2016年2月18日に起工されました。
[ロシア海軍の為の第3のプロジェクト22160哨戒艦パーヴェル・デルジャーヴィンは2016年2月18日に起工される]
[ロシア海軍黒海艦隊の為の第3の新型哨戒艦パーヴェル・デルジャーヴィンは起工された]
その後、クリミア半島のケルチ市に在る『ゼレノドリスク造船所』の子会社造船工場『ザリフ』へ回航され、ここで建造が進められました。

2019年2月21日に造船工場『ザリフ』で進水しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の第3の新型哨戒艦パーヴェル・デルジャーヴィンは進水した]
2019年8月初頭までに「パーヴェル・デルジャーヴィン」の乗組員の編成が完了しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の第3の新型哨戒艦パーヴェル・デルジャーヴィンの乗組員の編成は完了した]
2020年4月21日、「パーヴェル・デルジャーヴィン」はノヴォロシースク海軍基地へ到着しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の第3の新型哨戒艦パーヴェル・デルジャーヴィンは洋上試験を行なう為にノヴォロシースクへ到着した]

2020年5月15日、サンクトペテルブルクでの訓練を終えた「パーヴェル・デルジャーヴィン」の乗組員がノヴォロシースク海軍基地へ到着しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の第3の新型哨戒艦パーヴェル・デルジャーヴィン乗組員はノヴォロシースクへ到着した]
その後、「パーヴェル・デルジャーヴィン」は、黒海での洋上試験の準備を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の第3の新型哨戒艦パーヴェル・デルジャーヴィンは洋上試験の準備を進めている]
[ロシア海軍黒海艦隊の為の第3の新型哨戒艦パーヴェル・デルジャーヴィンはノヴォロシースクで消磁作業を行なった]
そして2020年7月23日、「パーヴェル・デルジャーヴィン」は黒海で洋上試験を開始しました。
「パーヴェル・デルジャーヴィン」は、2020年末までの就役が予定されており、就役後は黒海艦隊へ配備されます。
プロジェクト22160哨戒艦は、現在までに6隻が起工され、2隻が就役しています。
「ワシーリー・ブイコフ」Василий Быков(工場番号161)
2014年2月26日起工/2017年進水/2018年12月20日就役
「ドミトリー・ロガチョフ」Дмитрий Рогачёв(工場番号162)
2014年7月25日起工/2017年進水/2019年6月11日就役
「パーヴェル・デルジャーヴィン」Павел Державин(工場番号163)
2016年2月18日起工/2019年2月21日進水/2020年就役予定
「セルゲイ・コトフ」Сергей Котов(工場番号164)
2016年5月8日起工/2021年就役予定
「ヴィクトール・ヴェリキー」Виктор Великий(工場番号165)
2016年11月25日起工/2022年就役予定
「ニコライ・シピャーギン」Николай Сипягин(工場番号166)
2018年1月13日起工/2023年就役予定
プロジェクト22160哨戒艦は6隻全てが黒海艦隊へ配備され、ノヴォロシースクに駐留します。

[ロシア海軍黒海艦隊の新ノヴォロシースク基地は60隻以上の艦船を収容できる]
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