fc2ブログ

ロシア海軍の通常動力潜水艦の為の非大気依存発電装置(改質型燃料電池)は2023年末に作成される

20-0724a.jpg
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2020年7月24日9時10分配信
【ロシア製潜水艦の為の嫌気性エンジンの作成は2023年末よりも前にはならない】

ロシア海軍の潜水艦の為の非大気依存(嫌気性)発電装置は、2023年末までに作成され、現在は設計作業が進められている。
『統合造船業営団』総取締役アレクセイ・ラフマノフは言った。


2019年10月、海洋工学中央設計局『ルビーン』ロシア連邦国防省は、非大気依存発電装置の艦載試験モデルの作成の契約を締結した。

「設計作業は進められております。
ですが、特定のプロジェクトにおけるこの技術の実際の導入の決定は、契約履行の結果の下でのみ採択されます~それは2023年末よりも前にはなりません」
『統合造船業営団』
トップは、雑誌『国家防衛』のインタビューに対し、こう話した。

2019年3月、海洋工学中央設計局『ルビーン』第1副取締役ワレンチン・フロロフは、『Mil.Press FlorProm』との対談において、設計者は、試験設計作業の開始後3年で化学非大気依存発電装置を作る準備が整うと言った。

付け加えると、海洋機械製造局『マラヒート』は、自身の主導により、独自ヴァージョンの非大気依存発電装置単一ガスタービンエンジンの開発を進めている。

非大気依存発電装置の使用は、水中音響探知にとっての通常動力潜水艦の視認性の低下と、水中への約14日間の滞在を可能にする。

プロジェクト677(コード名「ラーダ」)が、非大気依存発電装置の試運転の為の基盤になると予想されている。
更に、輸出用ディーゼルエレクトリック潜水艦プロジェクト「アムール-1650」には、非大気依存装置を使用する能力が提供されている。
それは特に、インドへ提示されている。



ロシア潜水艦設計局である海洋工学中央設計局『ルビーン』は、通常動力潜水艦の為の新たな非大気依存発電装置(AIP機関)改質型燃料電池の開発を進めています。
18-1204d.jpg

この非大気依存機関は、2011年12月初頭に陸上試験の最初の段階を終えています。
[ロシアは新たなAIP機関の試験を終えた]

その後も陸上試験は続けられました。
[ロシア海軍の新世代潜水艦の為のAIP機関の試験は進んでいる]

陸上試験モデルの試験は、ほぼ完了しており、今後は、海上用試験モデル、つまり、実際に潜水艦などへ搭載する非大気依存発電装置が作られます。
これは2023年末に完成するようです。
[ロシア海軍の通常動力潜水艦の為の非大気依存発電装置(AIP)の洋上試験の準備は進められている]

今後建造されるロシア第5世代通常動力潜水艦「カリーナ」級には、このAIP機関が搭載されます。
[ロシア第5世代通常動力潜水艦プロジェクト「カリーナ」]

これに先立ち、現在建造中の第4世代通常動力潜水艦「ラーダ」級非大気依存発電装置の試験が行なわれるようです。
[プロジェクト677ラーダ潜水艦]


更に、ロシアのもう1つの潜水艦設計局であるサンクトペテルブルク海洋機械製造局『マラヒート』は、閉サイクル・ガスタービン型AIP機関を開発しています。
18-1204e.jpg
[サンクトペテルブルクのマラヒート設計局は通常動力潜水艦の為の閉サイクルガスタービン非大気依存発電装置の試験を続けている]

ロシアは、以前に潜水艦用の燃料電池「クリスタール」を試作していますし、ソヴィエト連邦時代の1950年代には、閉サイクル機関搭載のプロジェクト615潜水艦を建造しています。
18-1204a.jpg

現在開発中の2種類のAIPは、これらの流れを汲むものと言えるでしょう。


この他、『ルビーン設計局』は、潜水艦用のリチウムイオン電池の開発も進めています。
[ロシアは潜水艦用のリチウムイオン電池の試験に成功した]
関連記事
スポンサーサイト