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ロシア海軍黒海艦隊の為のカラクルト級小型ロケット艦ツィクロンはケルチで進水した


『タス通信』より
2002年7月24日21時46分配信
【「カリブル」を搭載するプロジェクト22800小型ロケット艦「ツィクロン」はケルチで進水した】
ケルチ、7月24日/タス通信

プロジェクト22800小型ロケット艦「ツィクロン」は、金曜日にケルチ造船工場『ザリフ』の船台から降下した。
式典には、共和国のトップ、セルゲイ・アクショーノフ、市及び工場の幹部、造船業者及び公共組織が出席した。

「艦を建造する貴方達の仕事は、貴方達と協力して働く他のクリミア企業へ十分な仕事を与える機会を作ります。
実際に、これは大した事です。
貴方達のお陰により、クリミアはロシア連邦の造船地域としての栄光を復活させる事を確信します」
アクショーノフ
は式典で話した。

『ザリフ』広報サービスが説明したように、これは、工場の船台から降下した最初のプロジェクト22800艦である。
海の伝統により、艦の側面でシャンパンの瓶が割られた。

プロジェクト22800「カラクルト」小型ロケット艦は、ロシア近海ゾーン多目的ロケット-砲艦シリーズである。
中央海洋設計局『アルマーズ』により設計され、800トンの排水量を有し、ミサイル複合体「カリブル-NK」で武装する。

造船工場『ザリフ』は、クリミア最大の工業企業の1つであり、1938年から造船及び艦船修理の市場で操業している。
工場の生産能力には、乾ドックと船体作業場が含まれており、様々なクラスや用途の全長340メートルまでの大型船の建造の保障を可能にする。




プロジェクト22800「カラクルト」小型ロケット艦は、ロシア海軍の現用のプロジェクト12341「オヴォード」小型ロケット艦(ナヌチュカ級)及びプロジェクト12411「モルニヤ」ロケット艇(タランタル級)の後継となる新世代の小型ロケット艦であり、ロシア国内の複数の造船所で建造されています。


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ロシア内陸部タタールスタン共和国『ゴーリキー記念ゼレノドリスク造船工場』は、2016年8月に5隻の「カラクルト」を受注しました。
[タタールスタンのゼレノドリスク造船所はロシア海軍の為に小型ロケット艦カラクルト級を5隻建造する]

『ゴーリキー記念ゼレノドリスク造船工場』は、2016年~2017年に3隻の「カラクルト」を起工していますが、実際には、同社の下請けとして、クリミア半島ケルチ市に在る造船工場『ザリフ』で建造されています。
[クリミア共和国ケルチ市のザリフ造船所はロシア海軍将来空母の建造へ参加できる]
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「ツィクロン」(工場番号801):2016年起工
「アスコルド」(工場番号802):2016年起工
「アムール」(工場番号803):2017年7月30日起工

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2019年2月26日には『ゴーリキー記念ゼレノドリスク造船工場』本社で、同社が受注した4隻目の「カラクルト」となる「トゥーチャ」(工場番号804)が起工されました。
[ロシア海軍の為の最新鋭小型ロケット艦トゥーチャはタタールスタンのゼレノドリスク造船所で起工された]

5隻目の「タイフーン」(工場番号805)は2019年9月11日に起工されました。
[ロシア海軍の為の最新鋭小型ロケット艦タイフーンはタタールスタンのゼレノドリスク造船所で起工された]

これで、『ゴーリキー記念ゼレノドリスク造船工場』契約分5隻は全て起工されました。

その1隻目となる「ツィクロン」は、2020年3月末までに黒海艦隊で乗組員が編成されました。
[ロシア海軍黒海艦隊はブヤン-M級小型ロケット艦グライヴォロンとカラクルト級小型ロケット艦ツィクロンの乗組員を編成した]

そして2020年7月24日に進水しました。
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「ツィクロン」は、2020年末にロシア海軍への引き渡しが予定されています。
[タタールスタンのゼレノドリスク造船所は2022年10月までに5隻のカラクルト級小型ロケット艦をロシア海軍へ引き渡す]
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