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ロシア海軍太平洋艦隊の為の新世代非金属複合材料対機雷防衛艦レフ・チェルナヴィンはサンクトペテルブルクで起工された

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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2020年7月24日15時9分配信
【サンクトペテルブルクで第8の「アレクサンドリト」型複合材料掃海艦が起工された】

7月24日・金曜日、『中部ネヴァ川造船工場』で、第8のプロジェクト12700(コード名「アレクサンドリト」)対機雷防衛艦が起工された。
同社広報サービスが説明したように、掃海艦は、ソヴィエト海軍少将で北方艦隊の潜水艦連合部隊の指揮官レフ・ダヴイドヴィチ・チェルナヴィンに因んで命名された。


軍艦「レフ・チェルナヴィン」起工式典には、海軍副総司令官(軍備担当)イーゴリ・ムハメトシン『統合造船業営団』総取締役主要顧問ヴィクトール・チルコフプロジェクト12700掃海艦の設計主任アレクサンドル・カリーニンが出席した。

中央海洋工学設計局『アルマーズ』が開発した排水量約890トンの「アレクサンドリト」型複合材料掃海艦は、主として海軍基地海域での機雷の捜索及び破壊の為に意図されている。
それは、水中音響ステーション(ソナー)、遠隔操作の自動水中無人機を艦上へ配置する。
同時に艦は、従来の掃海兵装も使用できる。

2019年5月、海軍造船・兵装・運用管理部長ウラジーミル・トリャピチニコフ少将は、『Mil.Press』記者との対談で、「アレクサンドリト」シリーズは12隻に増加すると発表した。
彼によると、2050年までの造船プログラムにおいて、30隻以上の掃海艦が計画されている。
彼によると、海軍は毎年3隻の「アレクサンドリト」を必要とする。

現在、ロシア海軍の一員として、プロジェクト12700掃海艦「アレクサンドル・オブホフ」、「イワン・アントノフ」、「ウラジーミル・イェメリヤノフ」が勤務に就いている。



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サンクトペテルブルク『中部ネヴァ川造船工場』で建造されているロシア海軍新世代掃海艦プロジェクト12700「アレクサンドリト」は、船体が一体成型のガラス繊維強化プラスチックで造られており、世界最大級の非金属船体艦です。
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従来のソ連/ロシア海軍掃海艦は、外洋で活動する海洋掃海艦と、自軍基地周辺海域で活動する基地掃海艦に分けられていましたが、プロジェクト12700は、基地掃海艦海洋掃海艦を統合するものとなり、「対機雷防衛艦」とも呼ばれています。
(当初は基地掃海艦に分類されていたが、2016年に海洋掃海艦となった)


プロジェクト12700の1番艦「アレクサンドル・オブホフ」は、2011年9月22日に起工され、2014年6月27日に進水し、2016年12月9日に就役し、バルト艦隊へ編入されました。
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[新世代掃海艦プロジェクト12700の1番艦アレクサンドル・オブホフはロシア海軍へ就役し、バルト艦隊へ編入された]

2番艦「ゲオルギー・クルバトフ」は、2015年4月24日に起工されました。
[ロシア海軍の為の新型掃海艦ゲオルギー・クルバトフは起工された]
しかし、建造中の2016年6月7日夜に火災が発生し、この火災により焼けたガラス繊維強化プラスチック製船体を修復する為、同艦の進水は延期される事になりました。
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[ロシア海軍の新世代非金属複合材料対機雷防衛艦ゲオルギー・クルバトフは2020年9月に進水する]
現在の所、「ゲオルギー・クルバトフ」の就役は2021年初頭に予定されています。

「ゲオルギー・クルバトフ」の船体の修復中、同艦よりも後に起工された艦が先に就役、進水しました。

3番艦「イワン・アントノフ」は2017年1月25日に起工され、2018年4月25日に進水し、2019年1月26日に就役し、黒海艦隊へ編入されました。
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[新世代掃海艦イワン・アントノフはロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入された]
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭対機雷防衛艦イワン・アントノフはセヴァストーポリへ到着した]

4番艦「ウラジーミル・イェメリヤノフ」は2017年4月20日に起工され、2019年5月30日に進水し、2019年12月28日に就役し、黒海艦隊へ編入されました。
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[最新鋭非金属複合材料対機雷防衛艦ウラジーミル・イェメリヤノフはロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入された]

5番艦「ヤーコフ・バリャーエフ」は2017年12月26日に起工され、2020年1月29日に進水しました。
2020年末の就役が予定されており、太平洋艦隊へ配備されます。
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[ロシア海軍太平洋艦隊の為の新世代非金属複合材料対機雷防衛艦ヤーコフ・バリャーエフはサンクトペテルブルクで進水した]
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の新世代非金属複合材料対機雷防衛艦ヤーコフ・バリャーエフ乗組員はサンクトペテルブルクでの訓練を完了した]

6番艦「ピョートル・イリイチョーフ」は2018年7月25日に起工されました。
[ロシア海軍の為のアレクサンドリト級掃海艦6番艦ピョートル・イリイチョーフは起工された]

7番艦「アナトーリー・シレモフ」は、2019年7月12日に起工されました。
[ロシア海軍の為の第7のプロジェクト12700掃海艦アナトーリー・シレモフが起工された]

2020年7月24日に8番艦「レフ・チェルナヴィン」が起工されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の新世代非金属複合材料対機雷防衛艦レフ・チェルナヴィンは2020年7月末に起工される]
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現在の所、プロジェクト12700対機雷防衛艦は、計12隻の建造が承認されています。
[ロシア海軍の為の新世代掃海艦アレクサンドリト級は12隻が建造される]
最終的には、30隻以上の建造が計画されています。
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