ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・トリブツとアドミラル・ヴィノグラードフは日本海で対潜戦闘演習を行なった
- カテゴリ:ロシア太平洋艦隊(2020年)
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア沿海地域情報供給部(ウラジオストク市)発表
2020年7月28日6時40分配信
【日本海で太平洋艦隊の艦及び航空隊は演習中にミサイル、魚雷、深海爆弾を使用した】
日本海エリアで太平洋艦隊沿海地方多種戦力小艦隊の艦は、海上航空隊と協同で戦術対潜演習を実施し、その中で仮想敵潜水艦の捜索及び破壊へ取り組んだ。
大型対潜艦「アドミラル・ヴィノグラードフ」と「アドミラル・トリブツ」で構成される捜索打撃艦グループは、対潜航空機Il-38及びヘリコプターKa-27PLと協同で、指定海域における仮想敵潜水艦の捜索を行なった。
この目的で、太平洋艦隊のディーゼル潜水艦の内の1隻が参加した。
潜水艦との接触を確立した後、捜索打撃艦グループは、対潜兵器を組み合わせて使用した:ミサイル、魚雷、深海爆弾。
大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」は、自己誘導対潜魚雷を持つ有翼ミサイルの発射を行ない、そして大型対潜艦「アドミラル・ヴィノグラードフ」は、魚雷及び対潜深海爆弾の一斉射撃を行なった。
空中からは、対潜ヘリコプターKa-27PLが航空魚雷を使用して潜水艦を攻撃した。

プロジェクト1155大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」(1986年2月15日就役)は、2014年からウラジオストクの艦船修理工場『ダーリザヴォード』で近代化改装を行ない、2016年7月に艦隊へ復帰しました。
[近代化改装を終えた大型対潜艦アドミラル・トリブツは2016年7月にロシア海軍太平洋艦隊へ復帰する]
改装後は積極的に遠距離航海や国際海軍演習へ参加しており、最近では2020年6月初頭にピョートル大帝湾で砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・トリブツはピョートル大帝湾で砲撃訓練を行なった]
2020年6月末には日本海で行なわれた潜水艦捜索演習へ参加しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の対潜艦部隊と対潜哨戒機は日本海で潜水艦捜索演習を行なった]

大型対潜艦「アドミラル・ヴィノグラードフ」(1989年5月1日就役)は、2020年2月上旬から3月末まで南アジアへの遠距離航海を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・ヴィノグラードフはスリランカを去った]
スリランカを訪問した後に帰路へ就き、3月26日に対馬海峡を北上し、その後、ウラジオストクへ帰投しました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2020年3月27日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】
2020年7月16日、2隻の大型対潜艦はウラジオストクを出航し、海上での砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・トリブツとアドミラル・ヴィノグラードフは日本海で砲撃訓練を行なった]
7月28日、2隻の大型対潜艦は日本海で対潜戦闘演習を行ないました。
大型対潜艦の艦載機である対潜ヘリコプターKa-27PLの他、沿海地方のニコラエフカ飛行場に駐留する対潜哨戒機Il-38も演習へ参加しました。


演習の「敵役」は、ウラジオストク南部のウリス湾に駐留する第19潜水艦旅団所属の通常動力潜水艦(プロジェクト877)が務めました。

なお、大型対潜艦が使用した「深海爆弾」とは、対潜ロケット複合体RBU-6000(RPK-8「ザーパド」)を指しています。
[ロシア海軍の為の対潜/対魚雷ロケットの生産が再開される]
「自己誘導対潜魚雷を持つ有翼ミサイル」とは、対潜ミサイル85RU「ラストルブ」を指しています。
[ロシアはラストルブ(SS-N-14)対潜ミサイルを近代化する]
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