コムソモリスク・ナ・アムーレ造船所でロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭小型ロケット艦パヴロフスクが起工された
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2002年7月29日5時18分配信
【太平洋艦隊の為の有翼ミサイル「カリブル-NK」搭載小型ロケット艦「パヴロフスク」はアムール造船工場で起工された】
本日(7月29日)、コムソモリスク・ナ・アムーレの公開株式会社『アムール造船工場』で、太平洋艦隊の為の4隻目となるプロジェクト22800小型ロケット艦の起工が行なわれた。
海軍総司令官の指示に沿って、それは「パヴロフスク」と命名された。
式典で太平洋艦隊を代表したのは艦隊副司令官デニス・ベレゾフスキー中将であった。
彼は、ハバロフスク地方知事代行ミハイル・デグチャリョフと共に、最新艦のセクションへ起工記念板を取り付ける名誉ある権利が与えられた。
伝統に沿って、将来の小型ロケット艦の起工セクションは、アムール主教とチェグドムインンスキー・ニコライにより清められた。
[参照]
プロジェクト22800小型ロケット艦は、中央海洋設計局『アルマーズ』により設計された。
艦の全長は67メートル、幅11メートル、吃水4メートル。
主動力装置はディーゼルエレクトリック。最大航行速力30ノット、航続距離2500海里、自立航行期間15日。
これらの艦の建造は、ロシア国防省と締結した契約の枠組みで実行される。
以前、『アムール造船工場』では、小型ロケット艦「ルジェフ」、「ウドムリャ」、「ウスリースク」が起工された。
これらの艦は、2020年以降の就役が予定されている。
小型ロケット艦は、76mm汎用自動砲、高射ミサイル砲複合体「パーンツィリ-M」、更には有翼ミサイル打撃複合体「カリブル-NK」で武装する。

プロジェクト22800「カラクルト」小型ロケット艦は、ロシア海軍の現用のプロジェクト12341「オヴォード」小型ロケット艦(ナヌチュカ級)及びプロジェクト12411「モルニヤ」ロケット艇(タランタル級)の後継となる新世代の小型ロケット艦であり、ロシア国内の複数の造船所で建造されています。
(サンクトペテルブルクの『ペラ』造船所で4隻、クリミア半島のフェオドシヤ造船所で3隻、ケルチの『ザリフ』造船所で3隻、ゼレノドリスク造船所で2隻)
極東の造船所でも計6隻の「カラクルト」級小型ロケット艦が建造されます。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為のカラクルト級小型ロケット艦6隻の建造契約は2019年に締結される]
この内の4隻は、コムソモリスク・ナ・アムーレ市の『アムール造船工場』で建造されます。

その最初の2隻~「ルジェフ」及び「ウドムリャ」は2019年7月1日に起工されました。
[コムソモリスク・ナ・アムーレ造船所でロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭小型ロケット艦ルジェフとウドムリャが起工された]
3隻目となる「ウスリースク」は2019年12月26日に起工されました。
[コムソモリスク・ナ・アムーレ造船所でロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭小型ロケット艦ウスリースクが起工された]
そして2020年7月29日、4隻目の「パヴロフスク」が起工されました。
これで『アムール造船工場』建造分4隻は全て起工されました。
あとの2隻は、ウラジオストク市の『東方造船所』での建造が予定されています。

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