fc2ブログ

ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦アドミラル・レフチェンコは、マルシャル・シャーポシニコフと同様の近代化改装を行なう

20-0804e.jpg
『タス通信』より
2020年8月4日7時49分配信
【情報筋:大型対潜艦「アドミラル・レフチェンコ」は「マルシャル・シャーポシニコフ」を手本として近代化を行なう】
モスクワ、8月4日/タス通信

北方艦隊プロジェクト1155大型対潜艦「アドミラル・レフチェンコ」は、太平洋艦隊の同型艦「マルシャル・シャーポシニコフ」を手本として近代化を行なう。
造船分野の情報提供者は述べた。

「大型対潜艦アドミラル・レフチェンコは、現在セヴェロモルスクに在り、修理及び近代化が決定されるものと予想されます。
作業を行なう場所は、未だ決まっておりません」

彼は話した。

大型対潜艦「アドミラル・レフチェンコ」は、2018年に海へ出た。
20-0717f.jpg
20-0717c.jpg

以前、太平洋艦隊広報サービスは、大型対潜艦「マルシャル・シャーポシニコフ」は、打撃有翼ミサイル複合体「カリブル-NK」を受け取った後にフリゲートとなり、2020年末までに艦隊へ引き渡されると発表した。
20-0804aa.jpg

「マルシャル・シャーポシニコフ」は、大型対潜艦として勤務を開始した。
ミサイル「カリブル-NK」及び「オーニクス」の為の汎用艦載射撃複合体を設置した近代化に関連し、それは新たな打撃能力が付与され、そのお陰により、今やフリゲートに分類されている。
将来的に、それは兵装として極超音速ミサイル「ツィルコン」を得る。

「マルシャル・シャーポシニコフ」を手本として、他のプロジェクト1155艦7隻全てが近代化を行なうものと予想される。



プロジェクト1155大型対潜艦の6番艦「ハバロフスク」は、1982年1月27日にレニングラード(現サンクトペテルブルク)の『A.A.ジダーノフ記念造船工場』(現『北方造船所』)で起工されました。
1982年5月24日に「アドミラル・レフチェンコ」と改名されました。
1985年2月21日に進水し、1988年9月30日に就役しました。
20-0804d.jpg
20-0804b.jpg
1989年5月1日に北方艦隊へ編入されました。

1990年5月16日から12月15日まで地中海への遠距離航海を行ない、シリアタルトゥース港を訪れ、アメリカ海軍航空母艦「サラトガ」を追跡しました。
20-0717d.jpg

1993年8月~9月にも地中海への航海を行ない、フランストゥーロンを公式訪問しました。

20-0804c.jpg
1996年にはグレートブリテンおよびアメリカとの合同演習へ参加し、同年11月には、バルト海から北方艦隊基地セヴェロモルスクへ移動する就役前の重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」をエスコートしました。
[就役前の原子力巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」(1995~1997年)]

1999年10月から2001年7月まで建造元の『北方造船所』でオーバーホールを行ないました。

2007年12月~2008年2月の重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」の地中海遠征へ同行しました。
[空母アドミラル・クズネツォフ第2次地中海遠征(2007年12月~2008年2月)]

2008年12月~2009年3月の重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」地中海遠征にも同行しました。
[空母アドミラル・クズネツォフ第3次地中海遠征(2008年12月~2009年3月)]

しかし途中で「アドミラル・クズネツォフ」と別れ、アデン湾へ向かいました。
[駆逐艦「アドミラル・レフチェンコ」、ソマリア沖へ]

その後は重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」と合流し、同艦と行動を共にしました。
[北方艦隊のピョートル・ヴェリキーとアドミラル・レフチェンコは地中海で任務を遂行する]

2013年12月~2014年5月の重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」地中海遠征にも同行しましたが、途中で別行動となりました。
[空母アドミラル・クズネツォフ第5次地中海遠征(2013年12月-2014年5月)]

「アドミラル・レフチェンコ」セヴァストーポリを訪れた後、2014年7月初頭に帰投しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦アドミラル・レフチェンコは長期航海を終えて母港へ戻った]

2014年9月~10月まで北極圏遠征を行ないました。

2015年3月の北方艦隊の抜き打ち演習へ参加した後は外洋へ出る事も無くなり、事実上予備役となりました。
[ロシア海軍北方艦隊はバレンツ海で救助演習を行なう]

それから5年経った2020年、「アドミラル・レフチェンコ」はオーバーホールを行ない、艦隊へ復帰する事になりました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦アドミラル・レフチェンコはオーバーホールを行なう]

以前には、部分的な近代化改装に留まると伝えられていましたが、太平洋艦隊の同型艦「マルシャル・シャーポシニコフ」と同様に有翼ミサイル垂直発射機を設置するなどの大規模な近代化改装が行なわれる事になるようです。
[近代化改装されたロシア海軍太平洋艦隊のフリゲート"マルシャル・シャーポシニコフ"は日本海で洋上試験を開始した]
関連記事
スポンサーサイト