近代化改装された原子力巡洋潜水艦ヴェプリはロシア海軍北方艦隊へ復帰した

『タス通信』より
2020年8月5日19時12分配信
【潜水艦「ヴェプリ」は修理後にロシア海軍へ復帰した】
モスクワ、8月5日/タス通信
プロジェクト971原子力潜水艦「ヴェプリ」は、修理後にロシア海軍へ復帰した。
ロシア連邦国防次官アレクセイ・クリヴォルチコは、軍需製品統一受領の日に述べた。
クリヴォルチコは、今年、更に海軍はプロジェクト22350フリゲートの最初の生産艦「アドミラル・フロータ・カサトノフ」とプロジェクト955A(ボレイ-A)原子力水中巡洋艦「クニャージ・ウラジーミル」を受領した事を想い起こした。
北方艦隊の第31潜水艦師団司令官ステパン・ケリバスは、海軍の発展戦略の下で「ボレイ」は、国内海軍の戦略水中ロケット艦の唯一のタイプとなる使命を帯びていると語った。
この他に海軍には、クリヴォルチコによれば、2隻の新たなプロジェクト23470及び19910支援艦が加わった。
更に海軍は、50基のミサイルと機雷-魚雷兵器を受け取った。
プロジェクト971「シチューカ-B」原子力大型潜水艦K-157は、1990年6月16日にセヴェロドヴィンスクの生産合同『北方機械製造事業』(セヴマシュ)で起工されました。

1992年6月3日には「原子力巡洋潜水艦」に類別変更されました。
1993年4月6日に「ヴェプリ」(猪)と命名されました。


1994年12月10日に進水しました。
1995年6月29日から航行試験が始まり、同年11月3日に終了しました。
1995年11月25日に受領証書への署名が行なわれ、11月30日に海軍旗初掲揚式典を開催し、正式にロシア海軍へ就役しました。
1995年12月10日にはヤーゲリナヤ湾のガジエヴォ基地へ到着し、12月29日には北方艦隊の第24潜水艦師団へ編入されました。


1998年9月11日、ガジエヴォ基地に停泊中の「ヴェプリ」で殺人事件が発生し、8名の水兵が殺害されました。
犯人の水兵も射殺されました。
2003年7月5日~11日には、ノルウェー海でフランス海軍との合同演習へ参加しました。
2004年9月には北東大西洋でフランス海軍との合同演習へ参加しました。
同年9月21日から29日までフランスのブレスト港を訪問しました。


2012年には予備役となり、2013年11月20日には寿命延長近代化改装の為の契約が締結されました。
2014年に艦船修理工場『ネルパ』へ回航され、オーバーホールが始まりました。

当初、「ヴェプリ」の近代化改装は2017年末までに完了する予定でしたが、実現しませんでした。
[近代化改装される原子力巡洋潜水艦ヴェプリは2017年末にロシア海軍へ復帰する]


2020年3月19日(ロシア海軍の潜水艦船員の日)、「ヴェプリ」は航行試験を開始しました。
[近代化改装されたロシア海軍北方艦隊の原子力巡洋潜水艦ヴェプリは航行試験を開始した]
航行試験は3月26日に完了しました。
[近代化改装された原子力巡洋潜水艦ヴェプリの航行試験は完了し、2020年4月にロシア海軍北方艦隊へ復帰する]
しかし、航行試験中に何らかの不具合が発覚したらしく、それを修正する必要が生じた為、ロシア海軍への引き渡しは2020年6月末になりました。
[近代化改装された原子力巡洋潜水艦ヴェプリは2020年6月にロシア海軍北方艦隊へ復帰する]
[近代化改装された原子力巡洋潜水艦ヴェプリは2020年6月末にロシア海軍北方艦隊へ復帰する]
そして6月中に不具合の修正は完了せず、ロシア海軍への引き渡しは2020年7月中旬に延期されました。
[近代化改装された原子力巡洋潜水艦ヴェプリは2020年7月中旬にロシア海軍北方艦隊へ復帰する]
「ヴェプリ」は、2020年8月初頭までにロシア海軍へ復帰しました。
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