ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは地中海へ入った

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2020年8月7日17時0分配信
【大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は地中海へ入った】
遠距離航海任務を遂行している北方艦隊の大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は、地中海へ入った。
本日(8月7日)夕方、同艦はジブラルタル海峡を通過した。
艦は東の方向へ進路を保持している。
近い内に、北方艦隊将兵は給油船「イワン・ブブノフ」と合流し、燃料と水の在庫を補充する。

地中海で艦は数ヶ月間行動する。
大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」の遠距離航海の主な任務は、ロシア海軍の聖アンドレイ旗のデモンストレーションと、海軍の存在の確保に在る。
更に乗組員は、国際海上法規の規準に沿って民間船舶航行の安全を保障する。
北方艦隊で最も「走り抜けた」艦の1隻である大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」の航海は、1ヶ月半前に始まった。
その乗組員は、フィンランド湾海域で主要海軍パレードへ参加し、バルト海においてバルト艦隊の艦との艦隊間演習の個々のエピソードへ取り組んだ。
北方艦隊主要基地から出航して以来、大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は1100海里以上を航行した。
航海指揮官は、対潜艦連合部隊参謀長スタニスラフ・ヴァリク1等海佐である。
北方艦隊の大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」(1982年1月10日就役/2010年12月7日再就役)は、2020年6月13日にセヴェロモルスクを出航し、バルト海へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはバルト海へ向かった]
しかし、バレンツ海とノルウェー海を通過した「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は、北海からバルト海へは入らず、更に南下してラ・マンシュ海峡(英仏海峡)を通過しました。

[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは英仏海峡を通過した]
その後、バルト海へ入り、7月26日にクロンシュタットで行なわれた『ロシア海軍の日』観艦式(主要海軍パレード)へ参加しました。
観艦式が終わった後も母港セヴェロモルスクへの帰路には就かず、そのまま地中海への遠距離航海へ出発しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは地中海へ行く]
8月6日にはビスケー湾で潜水艦捜索演習を行ないました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2020年8月6日22時0分配信
【大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」はビスケー湾で潜水艦の捜索へ取り組んだ】
8月7日にはジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
今後、「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は地中海東部へ向かいます。
なお、現在、「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」を含め、北方艦隊と太平洋艦隊の計4隻のプロジェクト1155大型対潜艦が遠距離航海を行なっています。
北方艦隊の大型対潜艦「セヴェロモルスク」は、8月5日に北極圏への遠距離航海へ出発しました。
[ロシア海軍北方艦隊艦船部隊は9回目の北極圏航海へ出発した]
太平洋艦隊の大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」と「アドミラル・ヴィノグラードフ」は、8月1日に東南アジアへの遠距離航海へ出発しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・トリブツとアドミラル・ヴィノグラードフは東南アジアへの遠距離航海へ出発した]
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