6隻のアカデミック・パシン型給油船(補給艦)がロシア海軍北方艦隊へ配備される
『イズベスチヤ』より
2020年8月7日0時1分配信
【給油へ行く:北極へ海軍は「浮きガソリンスタンド」を作成する】
北方艦隊は最新給油船プロジェクト23130のグループを差し向ける。

国防省は北極に海軍の「浮きガソリンスタンド」を作成する。
これはプロジェクト23130給油船についての話である。
シリーズのトップ船は、今年に北方艦隊へ補充された。
数年を経過すれば、北極圏では、このような船のグループが活動を開始する。
これらは、海上での艦への燃料補給のみならず、全てのロシアの北極インフラストラクチュアの重要なロジスティック要素となる事が計画されている。
[2ヶ月間の自立]
中型海洋給油船「アカデミック・パシン」への(海軍)旗掲揚式典は、1月に開催された。
次の船を海軍が受け取るのは2024年に予定されており、6隻から成る船のシリーズの完了は2028年に計画されていると軍当局の情報提供者は『イズベスチヤ』へ伝えた。
特に、これらは北方艦隊の支援船グループへ加わる。
給油船は、海上での戦闘艦への燃料補給のみならず、北極の沿岸インフラストラクチュアのリソースを保障する。
プロジェクト23130中型海洋給油船は9000トンの排水量を有しており、その全長は130メートル、幅は21メートル。
最大航行速度は16ノット。
船は、2ヶ月間までの長期の自立航海を行なう事が出来る。
最大航行距離は8000海里。
船は、北極以外の海を制限なしで自力航行し、北氷洋では厚さ0.8メートルまでの氷上で動作できる。
船は、船内に3000トンの重油、2500トンのディーゼル油(軽油)、500トンの航空機用ケロシン、150トンの潤滑油、1000トンの真水、更には100トンの食糧及び弾薬を運ぶことが出来る。
プロジェクト23130給油船の建造契約は、2013年11月1日に署名された。
船は2016年の就役が計画されていた。
しかし、当初の計画では一部の機器を輸入製品にしなければならなかったが、制裁が故に、これらのコンポーネントを交換する必要が生じた為、その時期は修正された。
[海上でも、陸上でも]
現代的な給油船グループの存在は、北方艦隊の艦の航行地理の拡大を可能にする。
「北方艦隊の基地を離れた戦闘艦は、経済航行で行く場合には、ジブラルタルへ到達できます」
元海軍総参謀長ワレンチン・セリヴァノフ提督は『イズベスチヤ』へ話した。

「遠距離航海の為には、給油が必要です。
地中海、インド洋或いはキューバへ向かう1隻の艦でさえ、通常は給油船が同行します。
そして、3~4日ごとに燃料を給油します。
現在、海軍で勤務している全ての給油船は、前世紀に建造されました。
25年前、海軍総参謀長の職に在った私は、常に、こう言っておりました『我々は、1隻の新たな給油船を欲しております』」
北方艦隊は、最も大きく、最も活動的である為、給油船の補充の為の最優先事項として選択されると提督は付け加えた。
「北方艦隊の艦は、地中海、南アメリア沖、デジニョフ岬までの北方海上航路を航行します」
ワレンチン・セリヴァノフは説明した。
「これに加え、給油船は、艦への給油の為のみならず、近年に北極沿岸へ作成されている海上基地の燃料の保障の為にも使用されます。
我々の民間海上船隊には、これらの船は有りません。
特に、彼らは、今、それを有しておらず、海外では借りる必要が有るでしょう。
我々の海軍は、とても給油船を必要としております」
近年、コテリヌイ島と他の北極領域では、大規模なインフラストラクチュアの建設が進められている。
これらの施設全ては、燃料、部品、機器、他のリソースを補給する必要が有ると軍事歴史家ドミトリー・ボルテンコフは『イズベスチヤ』へ話した。

海軍の既存の給油船は数十年前に建造されており、これらの船は間もなく活動を停止し、退役する。
「これに加え、当時は給油船の環境要件が全然異なっておりました。
言うまでもなく、それは変更しなければなりません」
彼は指摘した。
ロシアは、この10年間の半ばから北極への軍の存在を強化し始めた。
2014年12月には、セヴェロモルスクを基地とする統合戦略司令部「北方艦隊」が作成された。
これは、西方軍管区から引き抜かれた領域と軍部隊を管理する。
その後、北極グループは、北極圏に配置されていた中央軍管区及び東方軍管区の部隊により強化された。
北極領域の北方境界線上の安全保障の為、軍事基地が作成された~有名な「北極のクローバー」
このような施設には、指揮所、偵察及び通信手段、機材の為のボックス、倉庫及び貯蔵庫、自律発電ユニットが配置されている。
「北極のクローバー」は、150名までの将兵の居住が考慮されている。
基地は完全に自立しており、その守備隊は、1年半に渡り補給を受けずに任務を遂行できる。
以前、『イズベスチヤ』は、今年に黒海艦隊へ最初のプロジェクト03182特殊給油船「ヴィツェ・アドミラル・パロモフ」を送る計画であると伝えた。
船は、最も厳しい気象条件下での動作が可能である。
それは他の艦へ燃料、潤滑油材料をポンプで汲み移し、更には貨物を移送できる。
この他、給油船には救助任務を遂行する用意がある~被災者の捜索から、遭難した船の修理と曳航まで。


『ネヴァ川造船・修理工場』公式サイトより
【中型給油船プロジェクト23130】
ロシア海軍の為の新たな中型海洋給油船・プロジェクト23130は、2013年5月に建造所を決める為の入札の公募が発表されました。
[ロシア海軍の新型給油船(補給艦)が建造される]
その結果、サンクトペテルブルク近郊のシュリッセリブルク市に在る『ネヴァ川造船・修理工場』で建造される事になり、2013年11月に建造契約が締結され、2014年2月末にはプレートカットが始まりました。

[ロシア海軍の新型給油船(補給艦)プロジェクト23130のプレートカットが始まる]
プロジェクト23130中型給油船の1番船「アカデミック・パシン」は、2014年4月26日に『ネヴァ川造船・修理工場』で起工されました。
[ロシア海軍の為の新型給油船(補給艦)アカデミック・パシンは起工された]
2年後の2016年5月26日に進水しました。
[ロシア海軍の為の新型給油船(補給艦)アカデミック・パシンは進水した]
進水後は、造船所の岸壁で艤装工事が進められていました。
2018年3月初頭の「アカデミック・パシン」

そして2018年5月18日、シュリッセリブルク市のすぐ近くのラドガ湖で航行試験を開始しました。


[ロシア海軍の為の新型給油船(補給艦)アカデミック・パシンの航行試験が始まった]
2018年8月には洋上補給システムの試験が行なわれました。
[ロシア海軍の為の新型給油船(補給艦)アカデミック・パシンは洋上補給システムの試験を続けている]
「アカデミック・パシン」のラドガ湖での試験は完了し、2018年9月11日にクロンシュタットへ到着しました。
[ロシア海軍の為の新型給油船(補給艦)アカデミック・パシンはクロンシュタットへ行く]
2018年9月29日にクロンシュタットを出航し、フィンランド湾での試験を開始しました。
当局からの発表は有りませんが、2018年6月20日に就役し、10月22日に北方艦隊基地セヴェロモルスクへ到着した最新の大型揚陸艦「イワン・グレン」(135)がバルト海に居た頃、「アカデミック・パシン」から洋上補給を受けた事も有りました。
双方の行動履歴から見て、おそらくは2018年10月初頭あたりでしょう。

[ロシア海軍の最新鋭大型揚陸艦イワン・グレンは北方艦隊基地セヴェロモルスクへ到着した]
フィンランド湾での試験を終えた「アカデミック・パシン」は、2018年11月初頭にバルチースクへ移動しました。

その後、バルチースクをベースにバルト海で洋上試験を行なっていました。
[ロシア海軍の為の新型給油船(補給艦)アカデミック・パシンの洋上試験は最終段階へ入る]
2019年1月中旬には、バルト海に居た北方艦隊の偵察艦「ユーリー・イワノフ」への洋上給油を行なったようです。

[ロシア海軍北方艦隊の最新偵察艦ユーリー・イワノフは長期任務を終えてセヴェロモルスクへ帰投した]
2019年1月下旬、バルト艦隊航空隊の艦載ヘリコプターKa-27PSが協力し、ヘリコプターによる船上への貨物移送試験が実施されました。
[ロシア海軍の為の新型給油船(補給艦)アカデミック・パシンはヘリコプターによる船上への貨物移送試験を行なった]
その後もバルト海で洋上試験は続けられ、6月4日には、同じくバルト海で洋上試験中のプロジェクト22350フリゲート「アドミラル・カサトノフ」への洋上給油を行ないました。

[ロシア海軍の新型給油船(補給艦)アカデミック・パシンはバルト海で最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"への洋上給油を行なった]
7月初頭までに「アカデミック・パシン」はヘリコプターによる船上への貨物移送試験を完了しました。
[ロシア海軍の新型給油船(補給艦)アカデミック・パシンはヘリコプターによる物資補給試験を完了した]
その後、「アカデミック・パシン」はバルチースクを出航し、ムルマンスクへ向かい、7月16日に到着しました。
[ロシア海軍の新型給油船(補給艦)アカデミック・パシンはムルマンスクへ行く]
『MarineTraffic.com』より
【アカデミック・パシン】
2019年8月23日の「アカデミック・パシン」

その後もバレンツ海で洋上試験は続けられ、10月18日~19日に重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」への洋上補給(貨物移送)を行ないました。
[ロシア海軍の新型給油船(補給艦)アカデミック・パシンはバレンツ海で重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーへの洋上補給を行なった]

「アカデミック・パシン」の洋上試験は12月中旬頃に完了しました。
[ロシア海軍の新型給油船(補給艦)アカデミック・パシンはバレンツ海での洋上試験を完了する]
2019年12月30日にロシア海軍への正式な就役式典となる海軍旗初掲揚式典が開催される予定でしたが、延期されました。
[新型給油船(補給艦)アカデミック・パシンは2019年12月30日にロシア海軍へ就役する]
2020年1月21日、北方艦隊基地セヴェロモルスクで、「アカデミック・パシン」の海軍旗初掲揚式典が開催され、正式にロシア海軍へ就役し、北方艦隊へ編入されました。
[新型給油船(補給艦)アカデミック・パシンはロシア海軍へ就役し、北方艦隊へ編入された]
1982年9月末に就役したプロジェクトREF-675中型海洋給油船「ヴャジマ」以来、実に38年ぶりの新造給油船となりました。

現在の所、プロジェクト23130中型海洋給油船は計6隻の建造が計画されています。
[ロシア海軍の為に6隻のアカデミック・パシン型給油船(補給艦)が建造される]
2020年8月7日0時1分配信
【給油へ行く:北極へ海軍は「浮きガソリンスタンド」を作成する】
北方艦隊は最新給油船プロジェクト23130のグループを差し向ける。

国防省は北極に海軍の「浮きガソリンスタンド」を作成する。
これはプロジェクト23130給油船についての話である。
シリーズのトップ船は、今年に北方艦隊へ補充された。
数年を経過すれば、北極圏では、このような船のグループが活動を開始する。
これらは、海上での艦への燃料補給のみならず、全てのロシアの北極インフラストラクチュアの重要なロジスティック要素となる事が計画されている。
[2ヶ月間の自立]
中型海洋給油船「アカデミック・パシン」への(海軍)旗掲揚式典は、1月に開催された。
次の船を海軍が受け取るのは2024年に予定されており、6隻から成る船のシリーズの完了は2028年に計画されていると軍当局の情報提供者は『イズベスチヤ』へ伝えた。
特に、これらは北方艦隊の支援船グループへ加わる。
給油船は、海上での戦闘艦への燃料補給のみならず、北極の沿岸インフラストラクチュアのリソースを保障する。
プロジェクト23130中型海洋給油船は9000トンの排水量を有しており、その全長は130メートル、幅は21メートル。
最大航行速度は16ノット。
船は、2ヶ月間までの長期の自立航海を行なう事が出来る。
最大航行距離は8000海里。
船は、北極以外の海を制限なしで自力航行し、北氷洋では厚さ0.8メートルまでの氷上で動作できる。
船は、船内に3000トンの重油、2500トンのディーゼル油(軽油)、500トンの航空機用ケロシン、150トンの潤滑油、1000トンの真水、更には100トンの食糧及び弾薬を運ぶことが出来る。
プロジェクト23130給油船の建造契約は、2013年11月1日に署名された。
船は2016年の就役が計画されていた。
しかし、当初の計画では一部の機器を輸入製品にしなければならなかったが、制裁が故に、これらのコンポーネントを交換する必要が生じた為、その時期は修正された。
[海上でも、陸上でも]
現代的な給油船グループの存在は、北方艦隊の艦の航行地理の拡大を可能にする。
「北方艦隊の基地を離れた戦闘艦は、経済航行で行く場合には、ジブラルタルへ到達できます」
元海軍総参謀長ワレンチン・セリヴァノフ提督は『イズベスチヤ』へ話した。

「遠距離航海の為には、給油が必要です。
地中海、インド洋或いはキューバへ向かう1隻の艦でさえ、通常は給油船が同行します。
そして、3~4日ごとに燃料を給油します。
現在、海軍で勤務している全ての給油船は、前世紀に建造されました。
25年前、海軍総参謀長の職に在った私は、常に、こう言っておりました『我々は、1隻の新たな給油船を欲しております』」
北方艦隊は、最も大きく、最も活動的である為、給油船の補充の為の最優先事項として選択されると提督は付け加えた。
「北方艦隊の艦は、地中海、南アメリア沖、デジニョフ岬までの北方海上航路を航行します」
ワレンチン・セリヴァノフは説明した。
「これに加え、給油船は、艦への給油の為のみならず、近年に北極沿岸へ作成されている海上基地の燃料の保障の為にも使用されます。
我々の民間海上船隊には、これらの船は有りません。
特に、彼らは、今、それを有しておらず、海外では借りる必要が有るでしょう。
我々の海軍は、とても給油船を必要としております」
近年、コテリヌイ島と他の北極領域では、大規模なインフラストラクチュアの建設が進められている。
これらの施設全ては、燃料、部品、機器、他のリソースを補給する必要が有ると軍事歴史家ドミトリー・ボルテンコフは『イズベスチヤ』へ話した。

海軍の既存の給油船は数十年前に建造されており、これらの船は間もなく活動を停止し、退役する。
「これに加え、当時は給油船の環境要件が全然異なっておりました。
言うまでもなく、それは変更しなければなりません」
彼は指摘した。
ロシアは、この10年間の半ばから北極への軍の存在を強化し始めた。
2014年12月には、セヴェロモルスクを基地とする統合戦略司令部「北方艦隊」が作成された。
これは、西方軍管区から引き抜かれた領域と軍部隊を管理する。
その後、北極グループは、北極圏に配置されていた中央軍管区及び東方軍管区の部隊により強化された。
北極領域の北方境界線上の安全保障の為、軍事基地が作成された~有名な「北極のクローバー」
このような施設には、指揮所、偵察及び通信手段、機材の為のボックス、倉庫及び貯蔵庫、自律発電ユニットが配置されている。
「北極のクローバー」は、150名までの将兵の居住が考慮されている。
基地は完全に自立しており、その守備隊は、1年半に渡り補給を受けずに任務を遂行できる。
以前、『イズベスチヤ』は、今年に黒海艦隊へ最初のプロジェクト03182特殊給油船「ヴィツェ・アドミラル・パロモフ」を送る計画であると伝えた。

船は、最も厳しい気象条件下での動作が可能である。
それは他の艦へ燃料、潤滑油材料をポンプで汲み移し、更には貨物を移送できる。
この他、給油船には救助任務を遂行する用意がある~被災者の捜索から、遭難した船の修理と曳航まで。


『ネヴァ川造船・修理工場』公式サイトより
【中型給油船プロジェクト23130】
ロシア海軍の為の新たな中型海洋給油船・プロジェクト23130は、2013年5月に建造所を決める為の入札の公募が発表されました。
[ロシア海軍の新型給油船(補給艦)が建造される]
その結果、サンクトペテルブルク近郊のシュリッセリブルク市に在る『ネヴァ川造船・修理工場』で建造される事になり、2013年11月に建造契約が締結され、2014年2月末にはプレートカットが始まりました。

[ロシア海軍の新型給油船(補給艦)プロジェクト23130のプレートカットが始まる]
プロジェクト23130中型給油船の1番船「アカデミック・パシン」は、2014年4月26日に『ネヴァ川造船・修理工場』で起工されました。
[ロシア海軍の為の新型給油船(補給艦)アカデミック・パシンは起工された]
2年後の2016年5月26日に進水しました。
[ロシア海軍の為の新型給油船(補給艦)アカデミック・パシンは進水した]
進水後は、造船所の岸壁で艤装工事が進められていました。
2018年3月初頭の「アカデミック・パシン」

そして2018年5月18日、シュリッセリブルク市のすぐ近くのラドガ湖で航行試験を開始しました。


[ロシア海軍の為の新型給油船(補給艦)アカデミック・パシンの航行試験が始まった]
2018年8月には洋上補給システムの試験が行なわれました。
[ロシア海軍の為の新型給油船(補給艦)アカデミック・パシンは洋上補給システムの試験を続けている]
「アカデミック・パシン」のラドガ湖での試験は完了し、2018年9月11日にクロンシュタットへ到着しました。
[ロシア海軍の為の新型給油船(補給艦)アカデミック・パシンはクロンシュタットへ行く]
2018年9月29日にクロンシュタットを出航し、フィンランド湾での試験を開始しました。
当局からの発表は有りませんが、2018年6月20日に就役し、10月22日に北方艦隊基地セヴェロモルスクへ到着した最新の大型揚陸艦「イワン・グレン」(135)がバルト海に居た頃、「アカデミック・パシン」から洋上補給を受けた事も有りました。
双方の行動履歴から見て、おそらくは2018年10月初頭あたりでしょう。

[ロシア海軍の最新鋭大型揚陸艦イワン・グレンは北方艦隊基地セヴェロモルスクへ到着した]
フィンランド湾での試験を終えた「アカデミック・パシン」は、2018年11月初頭にバルチースクへ移動しました。

その後、バルチースクをベースにバルト海で洋上試験を行なっていました。
[ロシア海軍の為の新型給油船(補給艦)アカデミック・パシンの洋上試験は最終段階へ入る]
2019年1月中旬には、バルト海に居た北方艦隊の偵察艦「ユーリー・イワノフ」への洋上給油を行なったようです。

[ロシア海軍北方艦隊の最新偵察艦ユーリー・イワノフは長期任務を終えてセヴェロモルスクへ帰投した]
2019年1月下旬、バルト艦隊航空隊の艦載ヘリコプターKa-27PSが協力し、ヘリコプターによる船上への貨物移送試験が実施されました。
[ロシア海軍の為の新型給油船(補給艦)アカデミック・パシンはヘリコプターによる船上への貨物移送試験を行なった]
その後もバルト海で洋上試験は続けられ、6月4日には、同じくバルト海で洋上試験中のプロジェクト22350フリゲート「アドミラル・カサトノフ」への洋上給油を行ないました。

[ロシア海軍の新型給油船(補給艦)アカデミック・パシンはバルト海で最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"への洋上給油を行なった]
7月初頭までに「アカデミック・パシン」はヘリコプターによる船上への貨物移送試験を完了しました。
[ロシア海軍の新型給油船(補給艦)アカデミック・パシンはヘリコプターによる物資補給試験を完了した]
その後、「アカデミック・パシン」はバルチースクを出航し、ムルマンスクへ向かい、7月16日に到着しました。
[ロシア海軍の新型給油船(補給艦)アカデミック・パシンはムルマンスクへ行く]
『MarineTraffic.com』より
【アカデミック・パシン】
2019年8月23日の「アカデミック・パシン」

その後もバレンツ海で洋上試験は続けられ、10月18日~19日に重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」への洋上補給(貨物移送)を行ないました。
[ロシア海軍の新型給油船(補給艦)アカデミック・パシンはバレンツ海で重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーへの洋上補給を行なった]

「アカデミック・パシン」の洋上試験は12月中旬頃に完了しました。
[ロシア海軍の新型給油船(補給艦)アカデミック・パシンはバレンツ海での洋上試験を完了する]
2019年12月30日にロシア海軍への正式な就役式典となる海軍旗初掲揚式典が開催される予定でしたが、延期されました。
[新型給油船(補給艦)アカデミック・パシンは2019年12月30日にロシア海軍へ就役する]
2020年1月21日、北方艦隊基地セヴェロモルスクで、「アカデミック・パシン」の海軍旗初掲揚式典が開催され、正式にロシア海軍へ就役し、北方艦隊へ編入されました。
[新型給油船(補給艦)アカデミック・パシンはロシア海軍へ就役し、北方艦隊へ編入された]
1982年9月末に就役したプロジェクトREF-675中型海洋給油船「ヴャジマ」以来、実に38年ぶりの新造給油船となりました。

現在の所、プロジェクト23130中型海洋給油船は計6隻の建造が計画されています。
[ロシア海軍の為に6隻のアカデミック・パシン型給油船(補給艦)が建造される]
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