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ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは地中海で対潜戦闘訓練を行なった

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2020年8月16日20時30分配信
【大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は地中海で潜水艦の捜索へ取り組んだ】

遠距離航海任務を遂行している北方艦隊大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は、地中海で仮想敵潜水艦を捜索し、仮想破壊する演習を実施した。

演習は、アルジェリアへの業務寄港を完了した後に国際水域で実施された。
演習中、艦の水中音響グループ戦闘班は、仮想敵潜水艦の捜索、探知、分類、接触の維持へ取り組み、機雷-魚雷戦闘部門の要員は、RBU-6000装置からの反応深海爆撃により、それを仮想撃破した。
更に大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は、対潜機動を行ない、潜水艦の仮想魚雷攻撃を回避した。

以前、同様の演習を北方艦隊将兵ビスケー湾で実施した。

北方艦隊で最も「走り抜けた」艦の1隻である大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」の航海は、6月末に始まった。
その乗組員は、フィンランド湾海域で主要海軍パレードへ参加し、バルト海においてバルト艦隊の艦との艦隊間演習の個々のエピソードへ取り組んだ。

8月7日から艦は地中海で行動している。
8月10日から13日まで、彼らはアルジェ港北アフリカの国と同名の首都~への業務寄港を完了した。

北方艦隊主要基地から出航して以来、大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は1200海里以上を航行した。



北方艦隊大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」(1982年1月10日就役/2010年12月7日再就役)は、2020年6月13日にセヴェロモルスクを出航し、バルト海へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはバルト海へ向かった]

しかし、バレンツ海ノルウェー海を通過した「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は、北海からバルト海へは入らず、更に南下してラ・マンシュ海峡(英仏海峡)を通過しました。
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[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは英仏海峡を通過した]

その後、バルト海へ入り、7月26日にクロンシュタットで行なわれた『ロシア海軍の日』観艦式(主要海軍パレード)へ参加しました。


観艦式が終わった後も母港セヴェロモルスクへの帰路には就かず、そのまま地中海への遠距離航海へ出発しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは地中海へ行く]

8月6日にはビスケー湾潜水艦捜索演習を行ないました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2020年8月6日22時0分配信
【大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」はビスケー湾で潜水艦の捜索へ取り組んだ】

8月7日にはジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは地中海へ入った]
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8月11日、「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」アルジェリアの首都アルジェを訪問しました。
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[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはアルジェリアを訪れた]

8月13日にアルジェを出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはアルジェリアを去った]

8月16日には地中海(中部)で対潜戦闘訓練を行ないました。


今後、「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」地中海東部へ向かいます。


なお、現在、「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」を含め、北方艦隊太平洋艦隊の計4隻のプロジェクト1155大型対潜艦が遠距離航海を行なっています。

北方艦隊大型対潜艦「セヴェロモルスク」は、8月5日に北極圏への遠距離航海へ出発しました。
[ロシア北方艦隊第9次北極遠征(2020年8月-)]

太平洋艦隊大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」「アドミラル・ヴィノグラードフ」は、8月1日に東南アジアへの遠距離航海へ出発しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・トリブツとアドミラル・ヴィノグラードフは東南アジアへの遠距離航海へ出発した]
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