ロシア海軍黒海艦隊の海洋掃海艦イワン・ゴルベツはシリア沖へ到着した
- カテゴリ:地中海情勢(2020年)

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2020年8月18日8時46分配信
【黒海艦隊の海洋掃海艦「イワン・ゴルベツ」は地中海の海軍グループの一員としての任務遂行へ着手した】
黒海艦隊の海洋掃海艦「イワン・ゴルベツ」は黒海海峡の通行を完了し、地中海のロシア連邦海軍常設グループの一員としての任務遂行へ着手した。
計画ローテーションに基づき、海洋掃海艦「イワン・ゴルベツ」乗組員は、今年5月から任務を遂行している海洋掃海艦「ヴィツェ・アドミラル・ザハリン」乗組員と交代する為に到着した。
遠海ゾーンへの移動中、掃海艦の要員は、船舶航行集中海域を通行する艦の操艦及び制御の活動へ取り組んだ。
海軍グループの一員として、乗組員は、直接に様々な種類の接触型及び非接触型掃海具を使用し、指定海域で機雷を捜索し、更には機雷源を通過する艦船支隊を先導する演習の実施へ着手した。
【海洋掃海艦「イワン・ゴルベツ」】

プロジェクト266M「アクヴァマリーン-M」海洋掃海艦「ラジスト」はレニングラードの『中部ネヴァ川造船工場』で建造され、1973年11月30日に就役し、黒海艦隊へ配備されました。
1975年、1979年には地中海へ、1983年には大西洋へ派遣されました。
1990年にはペルシャ湾へ派遣されました。
2005年8月、「イワン・ゴルベツ」と改名されました。
2016年8月、20数年ぶりに地中海へ派遣され、2017年1月下旬にセヴァストーポリへ帰投しました。
2017年11月初頭に再び地中海東部へ派遣され、2018年3月8日にセヴァストーポリへ帰投しました。
2018年12月14日、海洋曳船MB-31と共にボスポラス海峡及びダーダネルス海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の掃海艦イワン・ゴルベツは地中海東部へ向かった]
2018年12月21日までにシリア沖へ到着しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の海洋掃海艦イワン・ゴルベツはシリア沖へ到着した]
その後も「イワン・ゴルベツ」はシリア沖で行動していましたが、2019年4月29日にダーダネルス海峡へ入り、地中海を去りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の海洋掃海艦イワン・ゴルベツは地中海を去った]
2019年5月1日に母港セヴァストーポリへ帰投しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の海洋掃海艦イワン・ゴルベツは地中海からセヴァストーポリへ帰投した]
それから1年以上を経て、「イワン・ゴルベツ」は再び地中海東部へ派遣される事になりました。
[ロシア海軍黒海艦隊の海洋掃海艦イワン・ゴルベツと救助曳船カピタン・グリエフは地中海東部へ向かった]
8月18日までにシリア沖へ到着しました。
現在、地中海東部では海洋掃海艦「ヴィツェ・アドミラル・ザハリン」が行動中ですが、「イワン・ゴルベツ」は同艦と交代します。
[ロシア海軍黒海艦隊の海洋掃海艦ヴィツェ・アドミラル・ザハリンはシリア沖で機雷捜索訓練を行なった]
現在、地中海東部(シリア沖)には、少なくとも以下のロシア海軍の艦船が滞在しており、地中海作戦連合部隊(2013年6月1日創設)の指揮下で行動しています。
[黒海艦隊]
潜水艦「ノヴォロシースク」:2019年12月初頭から地中海東部に滞在
潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」:2020年6月下旬から地中海東部に滞在
フリゲート「アドミラル・マカロフ」:2020年6月下旬から地中海東部に滞在
海洋掃海艦「ヴィツェ・アドミラル・ザハリン」:2020年5月下旬から地中海東部に滞在
海洋掃海艦「イワン・ゴルベツ」:2020年8月中旬から地中海東部に滞在
中型偵察艦「プリアゾヴィエ」:2020年8月中旬から地中海東部に滞在
大型海洋給油船「イワン・ブブノフ」:2020年6月中旬から地中海東部に滞在
対水中工作艇「キネリ」:2019年10月中旬から地中海東部に滞在
海洋曳船「セルゲイ・バルク」:2020年6月下旬から地中海東部に滞在
救助曳船SB-36:2020年5月下旬から地中海東部に滞在
救助曳船「カピタン・グリエフ」:2020年8月中旬から地中海東部に滞在
工作船PM-56:2020年3月下旬から地中海東部に滞在
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