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ロシア海軍北方艦隊の第9次北極遠征部隊はドゥディンカで上陸戦闘演習を行なった

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2020年8月18日15時10分配信
【タイミルで北方艦隊の海上揚陸部隊の上陸戦闘演習が行なわれた】

本日(8月18日)、タイミル半島エニセイ川ドゥディンカ地域において、無防備の海岸での海上揚陸部隊の上陸戦闘演習活動実施の戦術演習が行なわれた。

演習には、北方艦隊の艦の乗組員、軍団及び海軍歩兵旅団の将兵及び車両、更には北方艦隊北極グループに加わっているヘリコプター群が参加した。

演習計画の下で、北方艦隊グループは、橋頭堡を占領した仮想テロリストを撃退し、海上揚陸部隊の車両の上陸を保障し、北極ゾーンの重要な産業施設を防衛する為に半島領域の奥深くへ更なる攻勢を展開する必要が有った。

演習戦闘は、仮想テロリストの位置への航空打撃で始まった。
その後、大型対潜艦「セヴェロモルスク」AK-100砲塔及び大型揚陸艦「アレクサンドル・オトラコフスキー」「コンドポガ」AK-725の戦闘班は、沿岸の隠された位置へ砲火を開き、仮想敵の火点を制圧した。

その後、ヘリコプターKa-27は海岸へ海軍歩兵部隊を移動させ、地雷原を除去し、その場所への車両の上陸を準備する為に高速艇で沿岸へ送り届けられた戦闘工兵グループの防護を保障した。
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海上揚陸部隊の車両の上陸の準備が整った後、大型揚陸艦「アレクサンドル・オトラコフスキー」「コンドポガ」が沿岸へ接近した。
艦の中甲板から、20両以上の装輪及び装軌車両:BTR-82A、SAU 2S1「グヴォズディカ」、TTM-4902PS-10が「支点」方式で上陸した。
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演習指導部の予備評価によると、海上揚陸部隊の上陸支援に関わった全ての要員は、海上揚陸部隊の上陸戦闘実施、沿岸橋頭堡の占領及び保持の為の戦術合同活動への取り組みの品質において、高い水準の戦闘技量を示した。



通算9度目となるロシア北方艦隊北極圏への遠距離航海は、2020年8月5日に始まりました。
[ロシア海軍北方艦隊艦船部隊は9回目の北極圏航海へ出発した]

指揮官は、2018年と2019年の北極遠征と同様の北方艦隊副司令官オレグ・ゴルべフ中将です。

[北方艦隊北極支隊](オレグ・ゴルべフ中将)
大型対潜艦「セヴェロモルスク」(619)
大型揚陸艦「アレクサンドル・オトラコフスキー」(031)
大型揚陸艦「コンドポガ」(027)
海洋掃海艦「ウラジーミル・グマネンコ」(811)
救助曳船「パミール」
大型海洋給油船「セルゲイ・オシポフ」
サルベージ船KIL-143
砕氷船「イリヤー・ムーロメツ」


北極遠征部隊は、8月8日にカラ海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の北極遠征部隊はカラ海へ入った]

8月10日にタイミル半島ディクソン港へ到着しました。
[ロシア海軍北方艦隊の第9次北極遠征部隊はディクソン港へ到着した]
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その後、北極遠征部隊エニセイ川を南下してドゥディンカ港へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の第9次北極遠征部隊はエニセイ川を南下してドゥディンカ港へ向かった]

8月15日にドゥディンカ港へ到着しました。
[ロシア海軍北方艦隊の第9次北極遠征部隊はドゥディンカ港へ到着した]
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北極遠征部隊は、8月18日にドゥディンカ周辺で上陸戦闘演習を行ないました。


なお、現在、「セヴェロモルスク」を含め、北方艦隊太平洋艦隊の計4隻のプロジェクト1155大型対潜艦が遠距離航海を行なっています。

北方艦隊大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は、8月初頭から地中海への遠距離航海を開始しました。
[大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ遠距離航海(2020年8月-)]

太平洋艦隊大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」「アドミラル・ヴィノグラードフ」は、8月1日に東南アジアへの遠距離航海へ出発しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・トリブツとアドミラル・ヴィノグラードフは東南アジアへの遠距離航海へ出発した]
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