ロシア海軍の3隻のアレクサンドリト級対機雷防衛艦は遠隔操作無人対機雷複合体アレクサンドリト-ISPUMを装備している

『タス通信』より
2020年8月23日19時20分配信
【3隻のプロジェクト12700掃海艦は最新のロシア製対機雷防衛複合体を受け取った】
クビンカ/モスクワ州、8月24日/タス通信
3隻のプロジェクト12700(アレクサンドリト)掃海艦は最新のロシア製対機雷防衛複合体「アレクサンドリト-ISPUM」を受け取った。
『タス通信』は日曜日にフォーラム『アルミヤ-2020』で株式会社『国立科学製造事業レギオン』(コーポレーション『戦術ミサイル兵器』へ加入)総取締役イーゴリ・クルイロフより伝えられた。
「現在、『国立科学製造事業レギオン』は、6隻のプロジェクト12700対機雷防衛艦の為のアレクサンドリト-ISPUMの供給契約を締結しております。
複合体は既に、トップ艦アレクサンドル・オブホフ、更には掃海艦イワン・アントノフとウラジーミル・イェメリヤノフへ設置されております」
クルイロフは話した。
彼によると、現在、近代化が行なわれている掃海艦への複合体の設置の可能性が検討されている。
「複合体は、外国製の艦にも装備できる事は更に注目に値しますが、この過程は明確な困難さが伴います」
クルイロフは指摘した。
プロジェクト12700「アレクサンドリト」は、中央海洋設計局『アルマーズ』(『統合造船業営団』へ加入により開発された。
これらの艦は、新世代機雷防衛艦に属し、最新の海洋機雷へ対処する為に意図されており、新たな対機雷防衛艦は、危険なゾーンへ入らずに、それを海域の水上や、海底で探知できる。
機雷への対処の為に、それは、様々な種類の掃海具、更には遠隔操作及び自動無人水中装置を使用できる。

サンクトペテルブルクの『中部ネヴァ川造船工場』で建造されているロシア海軍の新世代掃海艦プロジェクト12700「アレクサンドリト」は、船体が一体成型のガラス繊維強化プラスチックで造られており、世界最大級の非金属船体艦です。


従来のソ連/ロシア海軍の掃海艦は、外洋で活動する海洋掃海艦と、自軍基地周辺海域で活動する基地掃海艦に分けられていましたが、プロジェクト12700は、基地掃海艦と海洋掃海艦を統合するものとなり、「対機雷防衛艦」とも呼ばれています。
(当初は基地掃海艦に分類されていたが、2016年に海洋掃海艦となった)
プロジェクト12700の1番艦「アレクサンドル・オブホフ」は、2011年9月22日に起工され、2014年6月27日に進水し、2016年12月9日に就役し、バルト艦隊へ編入されました。

[新世代掃海艦プロジェクト12700の1番艦アレクサンドル・オブホフはロシア海軍へ就役し、バルト艦隊へ編入された]
2番艦「ゲオルギー・クルバトフ」は、2015年4月24日に起工されました。
[ロシア海軍の為の新型掃海艦ゲオルギー・クルバトフは起工された]
しかし、建造中の2016年6月7日夜に火災が発生し、この火災により焼けたガラス繊維強化プラスチック製船体を修復する為、同艦の進水は延期される事になりました。

[ロシア海軍の新世代非金属複合材料対機雷防衛艦ゲオルギー・クルバトフは2020年9月に進水する]
現在の所、「ゲオルギー・クルバトフ」の就役は2021年初頭に予定されています。
「ゲオルギー・クルバトフ」の船体の修復中、同艦よりも後に起工された艦が先に就役、進水しました。
3番艦「イワン・アントノフ」は2017年1月25日に起工され、2018年4月25日に進水し、2019年1月26日に就役し、黒海艦隊へ編入されました。

[新世代掃海艦イワン・アントノフはロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入された]
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭対機雷防衛艦イワン・アントノフはセヴァストーポリへ到着した]
4番艦「ウラジーミル・イェメリヤノフ」は2017年4月20日に起工され、2019年5月30日に進水し、2019年12月28日に就役し、黒海艦隊へ編入されました。

[最新鋭非金属複合材料対機雷防衛艦ウラジーミル・イェメリヤノフはロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入された]
5番艦「ヤーコフ・バリャーエフ」は2017年12月26日に起工され、2020年1月29日に進水しました。
2020年末の就役が予定されており、太平洋艦隊へ配備されます。

[ロシア海軍太平洋艦隊の為の新世代非金属複合材料対機雷防衛艦ヤーコフ・バリャーエフはサンクトペテルブルクで進水した]
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の新世代非金属複合材料対機雷防衛艦ヤーコフ・バリャーエフは極東へ向かった]
6番艦「ピョートル・イリイチョーフ」は2018年7月25日に起工されました。
[ロシア海軍の為のアレクサンドリト級掃海艦6番艦ピョートル・イリイチョーフは起工された]
7番艦「アナトーリー・シレモフ」は、2019年7月12日に起工されました。
[ロシア海軍の為の第7のプロジェクト12700掃海艦アナトーリー・シレモフが起工された]
2020年7月24日に8番艦「レフ・チェルナヴィン」が起工されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の新世代非金属複合材料対機雷防衛艦レフ・チェルナヴィンはサンクトペテルブルクで起工された]
プロジェクト12700対機雷防衛艦は、遠隔操作無人対機雷ロボット「アレクサンドリト-ISPUM」を装備します。

[ロシア海軍の最新掃海艦アレクサンドリト級は遠隔操作無人対機雷ロボットを装備する]
現在の所、プロジェクト12700対機雷防衛艦は、計12隻の建造が承認されています。
[ロシア海軍の為の新世代掃海艦アレクサンドリト級は12隻が建造される]
最終的には、30隻以上の建造が計画されています。
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