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ロシア海軍の最新鋭原子力水中巡洋艦ウラジオストクとヴォロネジは新型対地巡航ミサイル"カリブル-M"を搭載する

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『タス通信』より
2020年8月28日13時35分配信
【情報筋:潜水艦「ヤーセン-M」は射程4000kmの「カリブル-M」を搭載する】
クビンカ/モスクワ州、8月28日/タス通信

7月20日に『セヴマシュ』で起工されたプロジェクト885M「ヤーセン-M」多目的原子力潜水艦「ヴォロネジ」「ウラジオストク」は、飛翔距離4000km以上の根本的に新しい有翼ミサイル「カリブル-M」の最初の搭載艦となる。
『タス通信』は金曜日に展示会『アルミヤ-2020』の控室で防衛産業企業体の情報提供者より伝えられた。

「新たな多目的潜水艦は、射程距離が4000kmを超える根本的に新しいカリブル-Mの搭載艦となります」
対談者は話した。

情報提供者は、新たな「カリブル-M」は、あらゆる通常破片指向性弾頭、あらゆる核弾頭を目標へ到達させる能力を得る事を指摘した。
彼は「新たな潜水艦は、その前任者と比べて、非核戦略抑止任務の為、より良く準備されます」と強調した。

「ウラジオストク」「ヴォロネジ」は、2024年と2025年の進水が予定されており、海軍への引き渡しは、現行の国家軍備プログラムの枠組み内、つまり2027年末までになる。

2隻のプロジェクト885M「ヤーセン-M」多目的原子力潜水艦の建造契約は、2019年夏の国際軍事技術フォーラム『アルミヤ-2019』の最中に署名された。
基本プロジェクト885原子力水中巡洋艦のトップ「セヴェロドヴィンスク」は2014年に北方艦隊へ加わった。
近代化プロジェクト885M潜水艦のトップ「カザン」は、2020年に海軍への引き渡しが計画されている。

現在、『セヴマシュ』では、5隻のプロジェクト885M潜水艦が様々な建造段階に在る。
プロジェクト885/885M潜水艦の基本兵装は、有翼ミサイル「カリブル」或いは「オーニクス」、更には極超音速ミサイル「ツィルコン」である。



ロシア海軍第4世代原子力潜水艦となるプロジェクト885「ヤーセン」原子力水中巡洋艦は、現在までに7隻がセヴェロドヴィンスク市『セヴマシュ』(北方機械製造事業)で起工され、このうち1隻が就役しています。

1番艦K-560「セヴェロドヴィンスク」は1993年12月21日に起工され、2010年6月15日に進水、2013年12月30日に竣工、2014年6月17日に就役し、北方艦隊第11対空母原潜師団へ編入されました。
[ロシア海軍最新鋭多用途原潜セヴェロドヴィンスクに聖アンドレイ旗は揚がった]
[ロシア海軍北方艦隊の原子力水中巡洋艦セヴェロドヴィンスクは基地に停泊したまま巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

2番艦「カザン」からは改良型のプロジェクト885Mとなり、2009年7月24日に起工され、2017年3月31日に進水し、2018年9月下旬から航海試験が始まりました。
ロシア海軍への引き渡しは2020年12月に予定されています。
[ヤーセン-M原子力水中巡洋艦カザンは2020年12月にロシア海軍へ就役する]

3番艦(改「ヤーセン」級としては2隻目)「ノヴォシビルスク」は2013年7月26日に起工され。2019年12月25日に進水しました。
ロシア海軍への引き渡しは2020年に予定されています。
[ロシア海軍のヤーセン-M級原子力水中巡洋艦ノヴォシビルスクはセヴェロドヴィンスクで進水した]

4番艦(改「ヤーセン」級としては3隻目)「クラスノヤルスク」は、2014年7月27日に起工されました。
ロシア海軍への引き渡しは2021年に予定されています。
[多用途原潜ヤーセン級4番艦クラスノヤルスク(と戦略原潜ボレイ級5番艦)はロシア海軍の日に起工された]
[ロシア海軍の第4世代多用途原潜ヤーセン級4番艦クラスノヤルスクの船体の水圧試験が行なわれた]

5番艦(改「ヤーセン」級としては4隻目)「アルハンゲリスク」は、2015年3月19日に起工されました。
ロシア海軍への引き渡しは2022年に予定されています。
[ロシア海軍の為のヤーセン級多用途原潜5番艦アルハンゲリスクは起工された]

6番艦(改「ヤーセン」級としては5隻目)「ペルミ」は、2016年7月29日に起工されました。
ロシア海軍への引き渡しは2023年に予定されています。
[ロシア海軍の為の第6のヤーセン級原子力水中巡洋艦ペルミはセヴェロドヴィンスクで起工された]

7番艦(改「ヤーセン」級としては6隻目)「ウリヤノフスク」は、2017年7月28日に起工されました。
[ロシア海軍北方艦隊の為の第4世代原子力水中巡洋艦ヤーセン級7番艦(最終艦)ウリヤノフスクは起工された]
ロシア海軍への引き渡しは2024年に予定されており、就役後は北方艦隊へ配備されます。


以前には、ロシア海軍向けの「ヤーセン」シリーズは7隻で終了する予定でした。

しかし、2019年6月27日、モスクワ州愛国者公園で開催された軍事機器展示会『アルミヤ-2019』の会場において、「ヤーセン-M」2隻の新たな建造契約が締結されました。
[ロシア海軍の為のヤーセン-M級多用途原潜2隻とラーダ級潜水艦2隻が追加発注された]

そして2020年7月20日、8番艦(改「ヤーセン」級としては7隻目)「ヴォロネジ」と9番艦(改「ヤーセン」級としては8隻目)「ウラジオストク」が一斉に起工されました。

[ロシア海軍の最新鋭原子力水中巡洋艦ヴォロネジとウラジオストクはセヴェロドヴィンスクで起工された]

現在の所、この2隻のロシア海軍への引き渡しは、2027~2028年に予定されています。
[ヤーセン-M原子力水中巡洋艦ヴォロネジとウラジオストクは2027-2028年にロシア海軍へ就役する]

この2隻は、現在開発中の新型対地巡航ミサイル「カリブル-M」(射程距離4000km以上)を搭載します。
[ロシア海軍の為の新型対地巡航ミサイル"カリブル-M"の開発は始まっている]
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