ロシア海軍バルト艦隊の最新小型ロケット艦ゼリョヌイ・ドルは白海から巡航ミサイル"カリブル"を地上目標へ発射した

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
2020年8月29日11時49分配信
【バルト艦隊の小型ロケット艦「ゼリョヌイ・ドル」は「カリブル」を成功裏に発射した】
バルト艦隊の戦闘訓練計画の枠組みで、小型ロケット艦「ゼリョヌイ・ドル」は、白海で海上配置有翼ミサイル複合体「カリブル」のチジャ射爆場の沿岸目標への射撃を成功裏に実施した。

ミサイル射撃に先立ち、バルト海のフィンランド湾まで、その後、ネヴァ川、ラドゥガ湖、白海・バルト海運河の内陸水路を経由し、白海までの困難な艦隊間移動が行なわれた。
北方艦隊に居る小型ロケット艦「ゼリョヌイ・ドル」はセヴェロドヴィンスク及びセヴェロモルスクへの寄港を行なった。
艦の乗組員は合計で3300海里を走破した。
任務を遂行する為、艦の乗組員は北方艦隊の海上射爆場へ出航し、チジャ射爆場に配置された沿岸目標へ海上配置有翼ミサイル「カリブル」の射撃を実施した。
客観的手段による観測の結果、高精度有翼ミサイルは、沿岸標的を成功裏に撃破した。
近い内に、小型ロケット艦は同じルートにより、恒久駐留場所であるバルチースク市のバルト海軍基地への移動を行なう。
プロジェクト21631「ブヤン-M」小型ロケット艦の4番艦「ゼリョヌイ・ドル」は、ロシア内陸部ゼレノドリスクの『A.M.ゴーリキー記念ゼレノドリスク工場』で2012年8月29日に起工され、2015年4月2日に進水し、2015年12月12日にロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入されました。
2016年8月19日にはシリア領内のテロ組織「アル=ヌスラ戦線」の施設へ有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭小型ロケット艦ゼリョヌイ・ドルとセルプホフはシリアのアル=ヌスラ戦線を巡航ミサイル"カリブル"で攻撃した]
2016年10月にはバルト海へ回航され、10月末にバルト艦隊へ転属しました。
[ロシア海軍の最新鋭小型ロケット艦ゼリョヌイ・ドル&セルプホフ近影]
その後はバルト海で行動していましたが、2020年8月、ロシア内陸水路経由でバルト海から白海及びバレンツ海へ回航され、セヴェロモルスクへ到着しました。

[ロシア海軍バルト艦隊の最新小型ロケット艦ゼリョヌイ・ドルとオジンツォボは北方艦隊基地へ到着した]
8月29日、「ゼリョヌイ・ドル」は、白海からチジャ射爆場へ有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。
今後、「ゼリョヌイ・ドル」は、再びロシア内陸水路経由で母港バルチースクへ戻ります。
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