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ロシア海軍太平洋艦隊のベーリング海演習は完了した

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2020年9月1日3時35分配信
【ベーリング海での太平洋艦隊の演習は完了した】

太平洋艦隊船員は50回以上の戦闘訓練を実施し、この内の多くは初めて実行された。

ベーリング海での遠海ゾーンにおける太平洋艦隊グループ戦力の演習は完了した。
更に太平洋艦隊将兵は、海軍演習『大洋の盾-2020』にも関わった。

演習の活動段階は、8月24日から31日までベーリング海、アナドイル湾、チュクチ半島、カムチャツカで実施された。
この期間中に、海上目標への有翼ミサイルの合同射撃を含む50回以上の戦闘訓練が実施された。
複合演習中に太平洋艦隊船員は、史上初めてチュクチ沿岸へ空挺部隊と海上揚陸部隊の組み合わせによる上陸を行ない、更に、初めてチュクチ海からコルベット戦術グループによる沿岸の隠蔽目標への砲射撃を実施した。

海上航空隊対潜航空機Tu-142M3太平洋の指定海域の計画哨戒任務へ取り組み、戦闘機MiG-31は仮想敵空中目標を探知・破壊し、対潜航空機へ同行した。

補助艦隊の船は、海上で20回以上の戦闘艦への燃料及び水の補給を行なった。

演習には、太平洋艦隊の30隻の戦闘艦及び支援船、20機の航空機及びヘリコプター、3000名の将兵と400両の車両が参加した。
現在、部隊は縮小されている。



ロシア太平洋艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」、大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」、複合測量艦「マルシャル・クルイロフ」は、2020年3月下旬から5月初頭まで日本海及びオホーツク海で戦術演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊沿海地方多種戦力小艦隊の主力水上艦はウラジオストクへ帰投した]

コルベット「グロームキー」「ソヴェルシェーンヌイ」は、2020年4月初頭から6月下旬まで遠距離航海を行ない、太平洋へ進出しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"と"グロームキー"は遠距離航海を終えてウラジオストクへ帰投した]

これらの艦の一部は、2020年7月26日の『ロシア海軍の日』ウラジオストク(金角湾)の観艦式へ参加しました。




この5隻は、2020年8月15日までに小型対潜艦支援船を伴い、ウラジオストクを出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の主力水上艦はウラジオストクを出航した]

この艦船部隊は、オホーツク海、カムチャツカ半島およびチュクチ半島沿岸で演習を行ないました。

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8月17日には、カムチャツカ半島アヴァチンスキー湾で、ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」が、海上目標(海上曳航盾船)及び沿岸目標への砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグと大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフはカムチャツカ沖で砲撃訓練を実施した]

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8月24日にはベーリング海北西部で複合測量艦「マルシャル・クルイロフ」ヘリコプター発着訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の複合測定艦マルシャル・クルイロフはベーリング海北西部で艦載ヘリコプターの発着艦訓練を行なった]

8月26日には2隻のコルベットチュクチ沿岸のアナドイル湾で海上目標(海上曳航盾船)への砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新コルベット"グロームキー"と"ソヴェルシェーンヌイ"はベーリング海北部で砲撃訓練を行なった]

8月27日にはナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」原子力水中巡洋艦「オムスク」ベーリング海対艦ミサイルを発射しました。
同日、チュクチ沿岸から地対艦ミサイル「バスチオン」(オーニクス)の発射訓練も行われました。

[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグと原子力水中巡洋艦オムスクはベーリング海で対艦ミサイルを発射した]

8月28日には海軍航空隊の訓練飛行が行なわれました。
[ロシア海軍航空隊の4艦隊の航空隊は同時飛行訓練を行なった]

2隻のコルベットベーリング海峡を超えてチュクチ海へ入り、8月29日には同海域で沿岸の地上目標への艦砲射撃訓練を行ないました。
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[ロシア海軍太平洋艦隊の最新コルベット"グロームキー"と"ソヴェルシェーンヌイ"はチュクチ海で艦砲射撃訓練を行なった]

8月31日にはチュクチプロヴィデニヤ湾海軍歩兵部隊の上陸演習が行なわれました。

[ロシア海軍太平洋艦隊の海軍歩兵はチュクチで上陸演習を行なった]
これがベーリング海演習のフィナーレになったようです。

記事中に名前が出てくるロシア海軍の大規模演習『大洋の盾-2020』は、元々は2020年8月3日からバルト海で始まったものであり、当初は、主として7月26日の『ロシア海軍の日』バルト海沿岸で行なわれた観艦式(バルチースク、クロンシュタット、サンクトペテルブルク)へ参加した艦船が参加していました。
[ロシア海軍バルト艦隊の最新鋭水上戦闘艦6隻は北海でミサイル発射訓練を行なった]

その後、ベーリング海での太平洋艦隊の大演習も『大洋の盾-2020』に組み入れられ、ロシア海軍総司令官ニコライ・エフメノフ提督が複合測量艦「マルシャル・クルイロフ」に座乗して演習を指揮しました。
[ロシア海軍の50隻の艦船がベーリング海演習へ参加している]
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