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ロシア海軍北方艦隊の第9次北極遠征部隊はドゥディンカ港を去った

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2020年9月3日10時19分配信
【北方艦隊艦支隊はドゥディンカ港から出航した】

本日(9月3日)、大型対潜艦「セヴェロモルスク」大型揚陸艦「コンドポガ」及び「アレクサンドル・オトラコフスキー」で構成される北方艦隊艦支隊ドゥディンカ港から出航し、エニセイ湾へ向かった。

タイミルへの滞在期間中、戦闘艦支隊北極の重要な産業施設を防衛する兵種間戦術演習の幾つかの段階へ参加した。

演習は北方艦隊司令官アレクサンドル・モイセーエフ中将の統制の下で行なわれ、北方艦隊、空挺軍、航空宇宙軍、西方軍管区及び中央軍管区の一部が参加した。



演習には更に、クラスノヤルスク地方の治安維持機関の他の部隊も参加した。

北方艦隊将兵は、約3週間をタイミルで過ごした。
北方艦隊艦支隊は8月15日にドゥディンカ港へ到着した。
タイミルへの滞在中、北方艦隊将兵は、兵種間演習へ参加したのみならず、大規模な文化プログラムを実行した。

艦隊の演奏者は、タイミルで6つの大規模な創作演奏会を行なった。
その内の最初のものは、ノリリスク近郊のタルナ地域ゴルニャコフ広場で行なわれた。
その後、北方艦隊の創作集団は、ドゥディンカ市堤防広場で何度も演奏会を行なった。

北方艦隊将兵は、地元チームと共に、バレーボール、サッカー、ホッケーのスポーツ競技会へ参加した。
北方艦隊混成チーム北方都市杯のアイスホッケーリーグで優勝したのは、今回で2度目になる。

北方艦隊の艦は住民の訪問の為に公開された。
そこでは、現代的な兵器の展示会が展開された。
タイミル滞在中、ドゥディンカの艦隊の艦には10500名以上の地元住民が訪れた。
約60名のタイミルの小学生が全連邦軍事スポーツ少年団及び幼年団へ受け入れられた。

ドゥディンカ市~タイミル・ドルガノ・ネネツ市地域の行政の中心~では、「北方艦隊船員の並木路」の落成式と、大祖国戦争勝利75周年及びタイミル90周年を記念した石碑の敷設式典が開催された。

ドゥディンカで有名な日に、第3学校で北方艦隊海上クラスが開かれた。
タイミルの他の34の学校では、北方艦隊の士官が勇敢さについての授業を行なった。

北方艦隊北極グループの9回目の航海は、北方艦隊主要基地セヴェロモルスク市から出航した8月5日にに始まった。
セヴェロモルスクからの移動中に艦船支隊は1500海里以上を航行した。

北方艦隊副司令官オレグ・ゴルベフ中将の指揮下で行動するグループは、大型対潜艦「セヴェロモルスク」大型揚陸艦「コンドポガ」び「アレクサンドル・オトラコフスキー」、更には他の艦、砕氷船「イリヤー・ムーロメツ」及び支援船で構成されている。



通算9度目となるロシア北方艦隊北極圏への遠距離航海は、2020年8月5日に始まりました。
[ロシア海軍北方艦隊艦船部隊は9回目の北極圏航海へ出発した]

指揮官は、2018年と2019年の北極遠征と同様の北方艦隊副司令官オレグ・ゴルべフ中将です。

[北方艦隊北極支隊](オレグ・ゴルべフ中将)
大型対潜艦「セヴェロモルスク」(619)
大型揚陸艦「アレクサンドル・オトラコフスキー」(031)
大型揚陸艦「コンドポガ」(027)
海洋掃海艦「ウラジーミル・グマネンコ」(811)
救助曳船「パミール」
大型海洋給油船「セルゲイ・オシポフ」
サルベージ船KIL-143
砕氷船「イリヤー・ムーロメツ」


北極遠征部隊は、8月8日にカラ海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の北極遠征部隊はカラ海へ入った]

8月10日にタイミル半島ディクソン港へ到着しました。
[ロシア海軍北方艦隊の第9次北極遠征部隊はディクソン港へ到着した]
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その後、北極遠征部隊エニセイ川を南下してドゥディンカ港へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の第9次北極遠征部隊はエニセイ川を南下してドゥディンカ港へ向かった]

8月15日にドゥディンカ港へ到着しました。
[ロシア海軍北方艦隊の第9次北極遠征部隊はドゥディンカ港へ到着した]
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北極遠征部隊は、8月18日にドゥディンカ周辺で上陸戦闘演習を行ないました。

[ロシア海軍北方艦隊の第9次北極遠征部隊はドゥディンカで上陸戦闘演習を行なった]

その後、大型対潜艦「セヴェロモルスク」、大型揚陸艦「アレクサンドル・オトラコフスキー」、「コンドポガ」の3隻はドゥディンカで地元住民へ公開されました。
[ロシア海軍北方艦隊の第9次北極遠征部隊の軍艦はドゥディンカで公開された]

9月3日にドゥディンカから出航しました。


なお、現在、「セヴェロモルスク」を含め、北方艦隊太平洋艦隊の計5隻のプロジェクト1155大型対潜艦が遠距離航海を行なっています。
これは、現時点において稼働状態に在るプロジェクト1155全艦になります。

北方艦隊大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は、8月初頭から地中海への遠距離航海を開始しました。
[大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ遠距離航海(2020年8月-)]

太平洋艦隊大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」「アドミラル・ヴィノグラードフ」は、8月1日に東南アジアへの遠距離航海へ出発しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・トリブツとアドミラル・ヴィノグラードフはスリランカのハンバントタを去った]

更に、太平洋艦隊大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」も、8月下旬にベーリング海での大規模演習へ参加しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のベーリング海演習は完了した]
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