ロシア海軍北方艦隊の遠距離対潜哨戒機Tu-142は北極遠征部隊のルート上を偵察した

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2020年9月6日15時40分配信
【北方艦隊遠距離対潜航空隊の航空機は北極で氷上偵察を行なった】
北方艦隊の対潜航空機Tu-142の乗員2組は、北極の高緯度の飛行を実施した。
飛行士の任務の1つは、タイミル半島沿岸近くのカラ海東部で行動する北方艦隊北極グループの艦船の移動ルート上の結氷偵察であった。
長時間飛行中、Tu-142乗員はルート上の目印の無い場所の上空通過へ取り組み、ロシア北極圏の海上の結氷状況の実際の状態を監視し、他の与えられた任務を遂行した。
飛行任務遂行後、飛行士は無事に駐留飛行場へ戻った。
結氷状況に関して得た情報は、北方艦隊北極グループの旗艦~艦隊副司令官オレグ・ゴルべフ中将指揮下の航海本部が配置されている大型対潜艦「セヴェロモルスク」へ転送された。
近い内に、艦と支援船:大型対潜艦「セヴェロモルスク」、大型揚陸艦「コンドポガ」、救助曳船「パミール」、大型海洋給油船「セルゲイ・オシポフ」、砕氷船「イリヤー・ムーロメツ」は、困難な結氷条件下での航行と、カラ海とラプテフ海を結ぶヴィリキツキー海峡の突破へ着手する。

通算9度目となるロシア北方艦隊の北極圏への遠距離航海は、2020年8月5日に始まりました。
[ロシア海軍北方艦隊艦船部隊は9回目の北極圏航海へ出発した]
指揮官は、2018年と2019年の北極遠征と同様の北方艦隊副司令官オレグ・ゴルべフ中将です。
[北方艦隊北極支隊](オレグ・ゴルべフ中将)
大型対潜艦「セヴェロモルスク」(619)
大型揚陸艦「アレクサンドル・オトラコフスキー」(031)
大型揚陸艦「コンドポガ」(027)
海洋掃海艦「ウラジーミル・グマネンコ」(811)
救助曳船「パミール」
大型海洋給油船「セルゲイ・オシポフ」
サルベージ船KIL-143
砕氷船「イリヤー・ムーロメツ」
北極遠征部隊は、8月8日にカラ海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の北極遠征部隊はカラ海へ入った]
8月10日にタイミル半島のディクソン港へ到着しました。
[ロシア海軍北方艦隊の第9次北極遠征部隊はディクソン港へ到着した]

その後、北極遠征部隊はエニセイ川を南下してドゥディンカ港へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の第9次北極遠征部隊はエニセイ川を南下してドゥディンカ港へ向かった]
8月15日にドゥディンカ港へ到着しました。
[ロシア海軍北方艦隊の第9次北極遠征部隊はドゥディンカ港へ到着した]

北極遠征部隊は、8月18日にドゥディンカ周辺で上陸戦闘演習を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の第9次北極遠征部隊はドゥディンカで上陸戦闘演習を行なった]
その後、大型対潜艦「セヴェロモルスク」、大型揚陸艦「アレクサンドル・オトラコフスキー」、「コンドポガ」の3隻はドゥディンカで地元住民へ公開されました。
[ロシア海軍北方艦隊の第9次北極遠征部隊の軍艦はドゥディンカで公開された]
9月3日にドゥディンカから出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の第9次北極遠征部隊はドゥディンカ港を去った]
9月4日にはディクソンへ到着し、その後、カラ海へ出ました。
[ロシア海軍北方艦隊の第9次北極遠征部隊は北極海を東へ進む]
翌9月5日、大型揚陸艦「アレクサンドル・オトラコフスキー」と海洋掃海艦「ウラジーミル・グマネンコ」は北極遠征部隊本隊と別れ、セヴェロモルスクへの帰路に就きました。

それ以外の艦船は、ベーリング海へ向かいます。

9月6日には、キぺロヴォ飛行場に駐留する北方艦隊航空隊の対潜哨戒機Tu-142が北極遠征部隊のルート上の偵察飛行を行ないました。



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