ロシア海軍北方艦隊の第9次北極遠征部隊はラプテフ海へ入った

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2020年9月7日19時40分配信
【北方艦隊北極グループはラプテフ海へ入った】
本日(9月7日)、北方艦隊副司令官オレグ・ゴルべフ中将指揮下の北極グループの艦船は、ヴィリキツキー海峡の結氷部分を超えてラプテフ海へ入った。

支隊の砕氷保障は、北方艦隊軍人と共にロシア地理学協会の代表、複合北極探検隊が乗っている砕氷船「イリヤー・ムーロメツ」により行なわれた。
北極グループの移動ルート上の結氷状況に関するデータは、前日に12時間の高緯度飛行を行なった北方艦隊の対潜航空機Tu-142乗員から旗艦~大型対潜艦「セヴェロモルスク」へ転送された。
飛行士の任務の1つは結氷偵察であった。
現在、北極グループの艦船は、ラプテフ海西部の航行を続けている。
9回目の北極航海が始まってから、大型対潜艦「セヴェロモルスク」、大型揚陸艦「コンドポガ」、救助曳船「パミール」、大型海洋給油船「セルゲイ・オシポフ」、砕氷船「イリヤー・ムーロメツ」は2500海里以上を航行し、海上とタイミル半島で数回の戦術演習を実施した。
2012年以来通算9度目となるロシア北方艦隊の北極圏への遠距離航海は、2020年8月5日に始まりました。
[ロシア海軍北方艦隊艦船部隊は9回目の北極圏航海へ出発した]
指揮官は、2018年と2019年の北極遠征と同様の北方艦隊副司令官オレグ・ゴルべフ中将です。
[北方艦隊北極支隊](オレグ・ゴルべフ中将)
大型対潜艦「セヴェロモルスク」(619)
大型揚陸艦「アレクサンドル・オトラコフスキー」(031)
大型揚陸艦「コンドポガ」(027)
海洋掃海艦「ウラジーミル・グマネンコ」(811)
救助曳船「パミール」
大型海洋給油船「セルゲイ・オシポフ」
サルベージ船KIL-143
砕氷船「イリヤー・ムーロメツ」
北極遠征部隊は、8月8日にカラ海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の北極遠征部隊はカラ海へ入った]
8月10日にタイミル半島のディクソン港へ到着しました。
[ロシア海軍北方艦隊の第9次北極遠征部隊はディクソン港へ到着した]

その後、北極遠征部隊はエニセイ川を南下してドゥディンカ港へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の第9次北極遠征部隊はエニセイ川を南下してドゥディンカ港へ向かった]
8月15日にドゥディンカ港へ到着しました。
[ロシア海軍北方艦隊の第9次北極遠征部隊はドゥディンカ港へ到着した]

北極遠征部隊は、8月18日にドゥディンカ周辺で上陸戦闘演習を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の第9次北極遠征部隊はドゥディンカで上陸戦闘演習を行なった]
その後、大型対潜艦「セヴェロモルスク」、大型揚陸艦「アレクサンドル・オトラコフスキー」、「コンドポガ」の3隻はドゥディンカで地元住民へ公開されました。
[ロシア海軍北方艦隊の第9次北極遠征部隊の軍艦はドゥディンカで公開された]
9月3日にドゥディンカから出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の第9次北極遠征部隊はドゥディンカ港を去った]
9月4日にはディクソンへ到着し、その後、カラ海へ出ました。
[ロシア海軍北方艦隊の第9次北極遠征部隊は北極海を東へ進む]
翌9月5日、大型揚陸艦「アレクサンドル・オトラコフスキー」と海洋掃海艦「ウラジーミル・グマネンコ」は北極遠征部隊本隊と別れ、セヴェロモルスクへの帰路に就きました。

それ以外の艦船は、ベーリング海へ向かいます。

9月6日には、キぺロヴォ飛行場に駐留する北方艦隊航空隊の対潜哨戒機Tu-142が北極遠征部隊のルート上の偵察飛行を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の遠距離対潜哨戒機Tu-142は北極遠征部隊のルート上を偵察した]
9月7日、北極遠征部隊はヴィリキツキー海峡を通過してラプテフ海へ入りました。
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