ロシア海軍北方艦隊の第9次北極遠征部隊はチクシ湾へ入った

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2020年9月9日11時32分配信
【北方艦隊北極グループはラプテフ海のチクシ湾の投錨停泊地へ入った】
本日(9月9日)、北方艦隊副司令官オレグ・ゴルべフ中将指揮下の北極グループの艦船は、遠距離航海の今次段階を完了し、ラプテフ海のチクシ湾の投錨停泊地へ入った。

近い内に、大型対潜艦「セヴェロモルスク」と大型揚陸艦「コンドポガ」は、給油船「セルゲイ・オシポフ」からの物資補充を行なう。
更に北方艦隊船員は、チクシ湾海域の無防備の海岸で海上揚陸部隊の上陸が可能な場所を調査する。
8月5日に始まった遠距離航海中、北方艦隊北極グループの艦船は、様々な危機的状況が発生した場合のロシア連邦の経済活動の安全を保障する為の一連の演習を実施した。
グループの艦によりタイミル半島へ運ばれた北方艦隊の部隊は、更に大型揚陸艦、航空宇宙軍、西方軍管区及び中央軍管区との兵種間連携へ取り組み、その中で北極の重要な産業施設を防衛する戦術演習を実施した。
北方艦隊軍人と共にロシア地理学協会の代表、複合北極探検隊が乗っている砕氷船「イリヤー・ムーロメツ」が同行し、北極グループはヴィリキツキー海峡の危険な結氷部分を超えた。

北極航海中、大型対潜艦「セヴェロモルスク」、大型揚陸艦「コンドポガ」、救助曳船「パミール」、大型海洋給油船「セルゲイ・オシポフ」、砕氷船「イリヤー・ムーロメツ」は2800海里以上を航行した。
2012年以来通算9度目となるロシア北方艦隊の北極圏への遠距離航海は、2020年8月5日に始まりました。
[ロシア海軍北方艦隊艦船部隊は9回目の北極圏航海へ出発した]
指揮官は、2018年と2019年の北極遠征と同様の北方艦隊副司令官オレグ・ゴルべフ中将です。
[北方艦隊北極支隊](オレグ・ゴルべフ中将)
大型対潜艦「セヴェロモルスク」(619)
大型揚陸艦「アレクサンドル・オトラコフスキー」(031)
大型揚陸艦「コンドポガ」(027)
海洋掃海艦「ウラジーミル・グマネンコ」(811)
救助曳船「パミール」
大型海洋給油船「セルゲイ・オシポフ」
サルベージ船KIL-143
砕氷船「イリヤー・ムーロメツ」
北極遠征部隊は、8月8日にカラ海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の北極遠征部隊はカラ海へ入った]
8月10日にタイミル半島のディクソン港へ到着しました。
[ロシア海軍北方艦隊の第9次北極遠征部隊はディクソン港へ到着した]

その後、北極遠征部隊はエニセイ川を南下してドゥディンカ港へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の第9次北極遠征部隊はエニセイ川を南下してドゥディンカ港へ向かった]
8月15日にドゥディンカ港へ到着しました。
[ロシア海軍北方艦隊の第9次北極遠征部隊はドゥディンカ港へ到着した]

北極遠征部隊は、8月18日にドゥディンカ周辺で上陸戦闘演習を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の第9次北極遠征部隊はドゥディンカで上陸戦闘演習を行なった]
その後、大型対潜艦「セヴェロモルスク」、大型揚陸艦「アレクサンドル・オトラコフスキー」、「コンドポガ」の3隻はドゥディンカで地元住民へ公開されました。
[ロシア海軍北方艦隊の第9次北極遠征部隊の軍艦はドゥディンカで公開された]
9月3日にドゥディンカから出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の第9次北極遠征部隊はドゥディンカ港を去った]
9月4日にはディクソンへ到着し、その後、カラ海へ出ました。
[ロシア海軍北方艦隊の第9次北極遠征部隊は北極海を東へ進む]
翌9月5日、大型揚陸艦「アレクサンドル・オトラコフスキー」と海洋掃海艦「ウラジーミル・グマネンコ」は北極遠征部隊本隊と別れ、セヴェロモルスクへの帰路に就きました。

それ以外の艦船は、ベーリング海へ向かいます。

9月6日には、キぺロヴォ飛行場に駐留する北方艦隊航空隊の対潜哨戒機Tu-142が北極遠征部隊のルート上の偵察飛行を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の遠距離対潜哨戒機Tu-142は北極遠征部隊のルート上を偵察した]
9月7日、北極遠征部隊はヴィリキツキー海峡を通過してラプテフ海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の第9次北極遠征部隊はラプテフ海へ入った]
9月9日にはチクシ湾へ入りました。

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