ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はブルネイを訪問した

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2020年9月11日6時45分配信
【太平洋艦隊戦闘艦支隊はブルネイへ到着した】
本日(9月11日)、大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」と「アドミラル・ヴィノグラードフ」、大型海洋給油船「ボリス・ブトマ」で構成される太平洋艦隊戦闘艦支隊は、業務寄港の為にムアラ港(ブルネイ)へ到着した。
停泊期間中にロシア船員は水と燃料の在庫補充を計画している。
太平洋艦隊の艦船の訪問は9月14日まで続く。
太平洋艦隊戦闘艦支隊は8月1日にウラジオストクを去った。
艦は2ヶ月以上に渡りアジア-太平洋地域で任務を遂行する。
以前、彼らはスリランカへの業務寄港を行ない、ベンガル湾で行なわれたロシア-インド2ヶ国海軍演習『インドラ・ネイヴィー-2020』へ参加した。
2020年8月1日、ロシア太平洋艦隊の大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」(1986年2月15日就役)と「アドミラル・ヴィノグラードフ」(1989年5月1日就役)は、大型海洋給油船「ボリス・ブトマ」(1978年10月30日就役)を伴い、東南アジア地域への遠距離航海へ出発しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・トリブツとアドミラル・ヴィノグラードフは東南アジアへの遠距離航海へ出発した]
大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」

大型対潜艦「アドミラル・ヴィノグラードフ」

大型海洋給油船「ボリス・ブトマ」

8月5日に対馬海峡を通過しました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2020年8月6日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】
8月31日にスリランカ南部のハンバントタ港へ寄港しました。


[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・トリブツとアドミラル・ヴィノグラードフはスリランカのハンバントタ港を訪れた]
9月3日にハンバントタ港を出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・トリブツとアドミラル・ヴィノグラードフはスリランカのハンバントタを去った]
太平洋艦隊艦船部隊のハンバントタ港出航直後、パナマ船籍のタンカー「ニューダイアモンド」がスリランカ沖で火災事故を起こした為、急遽、同船の救助へ向かいました。

[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はインド洋で遭難したタンカーの救助へ向かった]
翌9月4日からベンガル湾でインド海軍との合同演習『インドラ・ネイヴィー-2020』を開始しました。

[ロシア海軍太平洋艦隊とインド海軍の合同演習『インドラ・ネイヴィー-2020』が始まった]
インド海軍からは、この4隻が参加しました。
フリゲートF49「サヒャディ」(2012年7月21日就役)

駆逐艦D55「ランヴィジャイ」(1988年1月15日就役)

コルベットP30「キルタン」(2017年10月16日就役)

給油船A57「シャクティ」(2011年10月1日就役)

この内の「ランヴィジャイ」は、ロシア海軍のプロジェクト61(カシン級)の準同型艦であり、ソヴィエト連邦時代にのウクライナで建造されました。
9月5日には各種の実地戦闘訓練が行なわれました。
[ロシア海軍太平洋艦隊とインド海軍の合同演習『インドラ・ネイヴィー-2020』で合同戦闘訓練が行なわれた]
9月6日、両国の艦船部隊は互いに別れを告げ、合同演習は完了しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊とインド海軍の合同演習『インドラ・ネイヴィー-2020』は終了した]
その後、太平洋艦隊艦船部隊は南シナ海へ入り、9月11日にはブルネイのムアラ港へ入港しました。


ブルネイは、太平洋戦争末期の1944年10月下旬のレイテ沖海戦の際、日本海軍の主力部隊(第一遊撃部隊、栗田艦隊)が出撃した場所としても知られています。


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