ロシア海軍のカラクルト級小型ロケット艦3番艦オジンツォボは白海での試験を終えた

『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2020年9月17日8時52分配信
【複合体「パーンツィリ-M」を持つ最初の「カラクルト」は北方艦隊で試験を実施した】
9月17日・木曜日、プロジェクト22800(コード名「カラクルト」)小型ロケット艦「オジンツォボ」は、白海での試験を成功裏に実施した後、サンクトペテルブルクの造船工場『ペラ』へ戻った。
ロシア海軍の公式代理人イーゴリ・ディガロ1等海佐は報道機関へ伝えた。
彼は、艦が内部水路で艦隊間移動を行なった事を指摘した。
第3のプロジェクト22800小型ロケット艦「オジンツォボ」は、2016年7月29日にレニングラード造船工場『ペラ』において「シクヴァル」の名で起工され、2018年5月5日に進水した。
これは、高射ミサイル砲複合体「パーンツィリ」の海上ヴァージョンを受け取る最初の「カラクルト」である。
これに加え、艦は近代化された76.2mm砲AK-176MAと打撃ミサイル複合体「カリブル-NK」(8基のミサイル)で武装する。
8月初頭、「オジンツォボ」は兵器システムの試験を行なう為、北方艦隊へ到着した事が知られるようになった。
プロジェクト22800小型ロケット艦の排水量は800トン、船体長67メートル、幅11メートル。
速力30ノット、航続距離2500海里、自立航行期間15日。
プロジェクト22800「カラクルト」小型ロケット艦の3番艦「シクヴァル」は、2016年7月29日にサンクトペテルブルク近郊の『ペラ』造船所で起工されました。
[ロシア海軍の為のプロジェクト22800小型ロケット艦シクヴァルは起工された]

2018年5月5日に進水しました。
[ロシア海軍の為のプロジェクト22800カラクルト級小型ロケット艦の3番艦シクヴァルは進水した]
その後、「シクヴァル」は「オジンツォボ」と改名されました。

「オジンツォボ」は、プロジェクト22800小型ロケット艦で最初に高射ミサイル砲複合体「パーンツィリ-M」を装備します。
(1番艦と2番艦はAK-630M 6連装30mm機関砲2基)

2020年2月17日に造船所の岸壁で係留試験を開始しました。
[ロシア海軍のカラクルト級小型ロケット艦3番艦オジンツォボは造船所の岸壁で係留試験を開始した]
2020年5月20日にバルト海で洋上試験を開始しました。
[高射複合体パーンツィリ-Mを装備するカラクルト級小型ロケット艦3番艦オジンツォボはバルト海で洋上試験を開始した]
2020年8月、ロシア内陸水路経由でバルト海から白海及びバレンツ海へ回航され、セヴェロドヴィンスク(白海海軍基地)へ到着しました。

[ロシア海軍バルト艦隊の最新小型ロケット艦ゼリョヌイ・ドルとオジンツォボは北方艦隊基地へ到着した]
その後、白海で兵器の試験を行ないました。
試験は9月上旬に完了し、「オジンツォボ」は再びロシア内陸水路経由で『ペラ』造船所へ戻りました。
「オジンツォボ」のロシア海軍への引き渡しは2020年末までに予定されており、先に就役した2隻~「ムィティシ」及び「ソヴィェツク」と同様にバルト艦隊へ配備されます。
バルト艦隊には、計6隻の「カラクルト」小型ロケット艦が配備されます。
[ロシア海軍バルト艦隊へ6隻のカラクルト級小型ロケット艦が配備される]
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