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アルセーニエフ航空機会社プログレスはロシア海軍の為の艦上攻撃ヘリコプターKa-52Kカトランの量産準備を整えている


『ロシア通信社ノーボスチ』より
2020年9月17日3時19分配信
【開発者は戦闘ヘリコプター「カトラン」の試験の完了について話した】
モスクワ、9月17日-ロシア通信社ノーボスチ

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海上ヘリコプターKa-52K「カトラン」は全ての試験を経ており、量産の準備は出来ているが、国防省サイドからの確固たる意見は無い。
『ロシア通信社ノーボスチ』は、国立ヘリコプター製造センター『ミル・カモフ』の設計主任でロシア英雄セルゲイ・ミヘーエフより伝えられた。

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「アルセーニエフ工場は、完全に技術を習得しており、量産開始の為に必要なのはボタンを押す事だけです。
私にとっては少しも疑いは無く、今日において作成された機体と、その更なる近代化型は、無論海軍へ行きます」

対談者は話した。

同時に彼は、Ka-52Kは、現在、新たなフリゲート及びコルベットの納入時の試験へ参加している事を指摘した。

「そこ(新たな艦)でのヘリコプターの着艦プログラムは、必ず実行され、Ka-52Kはそこで動作します。
各々の艦には、その特性、構成、空気動力学、渦が有りますから。
従いまして、ヘリコプターの上空飛行を行なう事が必要であり、これは作業のプロセスです」

設計主任は話した。

彼は、一般的にはヘリコプターの試験は、搭載システムと動力装置のみの変更では無く、機器、兵器が変更される限りにおいて、その運用サイクル全体で行なわれる事を強調した。

以前、ヘリコプターKa-52Kは、2016年11月の航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」地中海への航海中にシリアで使用されたと伝えられた。

戦闘ヘリコプターKa-52Kは、株式会社『カモフ』が開発し、ロシア海軍へ軍備採用された「海上」ヘリコプター(Ka-25、Ka-27、Ka-29、Ka-31)のラインの延長である。
それは、パトロール、沿岸へ上陸する揚陸部隊の火力支援、戦術的縦深を持つ最前線での対上陸防衛の課題の解決の為に意図されている。
現代的な機上機器は、海上での位置が不明な場合のヘリコプターの航法を保障する。



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艦上攻撃ヘリコプターKa-52K「カトラン」(空軍のKa-52「アリガートル」の艦載機型)の試作1号機は、2015年3月7日に沿海地方で初飛行しました。
[ロシア海軍の艦上攻撃ヘリコプターKa-52Kの試作1号機が初飛行した]

Ka-52Kは、元々はロシアフランスへ発注した2隻の「ミストラル」級ヘリコプター揚陸ドック艦の搭載機として開発されたのですが、フランスウクライナ情勢に関連して艦の引き渡しを凍結しました。

2015年8月5日、ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチンフランス大統領フランソワ・オランドは電話で会談し、「ミストラル」級ヘリコプター揚陸ドック艦の建造・供給契約の終了(破棄)を決定しました。
[ロシアとフランスはロシア海軍向けミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦の契約を終了させた]
[ロシア海軍向けミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦の契約終了によりフランスはロシアへ9億4975万4849ユーロを支払う]
[ロシア海軍向けだった2隻のミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦から取り外されたロシア製機器は全てロシアへ到着した]
その後、2隻の「ミストラル」級エジプトへ売却されました。

しかし、「ミストラル」級の動向とは関係なしにKa-52Kの開発と生産は続行されます。
[ロシア海軍の為の艦上攻撃ヘリコプターKa-52Kの開発と生産は続行される]

Ka-52Kには、対艦ミサイルKh-35(ウラン)及び対レーダー/対艦ミサイルKh-31の運用能力が付与されます。
[ロシア海軍の為の艦上攻撃ヘリコプターKa-52Kは対艦ミサイルの運用能力を付与される]
[ロシア海軍の艦上攻撃ヘリコプターKa-52Kカトランは最新鋭の目標探知システムを装備する]

「ミストラル」級へ搭載される筈だったKa-52Kは、当面の間は重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」へ搭載されることになりました。
[ロシア海軍の艦上攻撃ヘリコプターKa-52Kカトランは空母アドミラル・クズネツォフへ搭載される]


北方艦隊重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」を中核とする航空打撃艦グループは、2016年10月15日にセヴェロモルスク基地を出航し、2017年2月8日に帰投しました。
[空母アドミラル・クズネツォフ第6次地中海遠征(2016年10月-2017年2月)]

艦上攻撃ヘリコプターKa-52K「カトラン」は2機の試作機「アドミラル・クズネツォフ」に搭載され、シリア沖で各種試験に従事しました。
[ロシア海軍の艦上攻撃ヘリコプターKa-52Kの試験はシリアで行なわれた]


「アドミラル・クズネツォフ」が帰投した後、2機のKa-52K試作機『カモフ』本社へ送られ、調査と分析が行なわれました。
[ロシア海軍の艦上攻撃ヘリコプターKa-52Kカトランの海洋試験第1段階は完了した]

現在までにKa-52Kは4機の試作機が製造されています。
[ロシア海軍の為の艦上攻撃ヘリコプターKa-52Kカトランは4機のプロトタイプが製造された]

2020年7月20日、クリミア半島ケルチ市造船工場『ザリフ』で、Ka-52Kの母艦となる2万5千トン級の汎用揚陸ヘリコプター母艦「イワン・ロゴフ」型2隻が起工されました。

[ロシア海軍のプロジェクト23900汎用揚陸ヘリコプター母艦イワン・ロゴフとミトロファン・モスカレンコはクリミア半島のザリフ造船所で起工された]
[艦上攻撃ヘリコプターKa-52Kカトランはロシア海軍の新世代汎用揚陸ヘリコプター母艦イワン・ロゴフ型の艦載機となる]
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