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ロシア海軍黒海艦隊の為の最新小型ロケット艦グライヴォロンは黒海で洋上試験を開始した

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2020年9月19日12時53分配信
【黒海艦隊の為に建造された最新小型ロケット艦「グライヴォロン」は工場航行試験実施の為の最初の出航を行なった】

黒海艦隊の為に建造された最新のプロジェクト「ブヤン-M」小型ロケット艦「グライヴォロン」の乗組員は、工場航行試験実施の為の最初の出航を行なった。

計画工場航行試験の実施中、動力装置、操舵装置、補助機械、通信手段、航法システム及び他の艦載機器システム、更には艦の航行性能が点検される。

工場航行試験は、艦の基本要目、全ての艦内装置、機械及び設備が技術的条件に沿っているかどうかを点検する目的で標準乗組員と工場試運転チームが合同で実施し、艦が海軍へ受け入れられる前の重要な段階の1つである。

工場航行試験完了後、造船業者は乗組員と合同で艦載システム、装置、機械を修正し、引き続き次の段階となる計画国家試験を準備する。

以前、小型ロケット艦「グライヴォロン」は第1次電磁処理作業を行ない、非巻き付け消磁スタンドを使用して船体の磁力を減少させた。

小型ロケット艦「グライヴォロン」は、最新の風貌の砲、ミサイル、対水中工作防衛、高射及び電波電子兵装を装備した多目的艦である。




プロジェクト21631「ブヤン-M」小型ロケット艦の9番艦「グライヴォロン」は、ロシア内陸部ゼレノドリスク『A.M.ゴーリキー記念ゼレノドリスク造船工場』で2015年4月10日に起工されました。
[ロシア海軍の小型ロケット艦グライヴォロンは2015年4月10日に起工される]

2020年3月下旬までに黒海艦隊から乗組員が集められました。
[ロシア海軍黒海艦隊はブヤン-M級小型ロケット艦グライヴォロンとカラクルト級小型ロケット艦ツィクロンの乗組員を編成した]

2020年4月に進水しました。

2020年6月10日に造船所の岸壁で係留試験を開始しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の最新小型ロケット艦グライヴォロンは係留試験を開始した]

「グライヴォロン」は7月31日に造船所の岸壁を離れ、ロシア内陸水路経由でノヴォロシースクへ向かいました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の最新小型ロケット艦グライヴォロンはノヴォロシースクへ向かった]
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8月17日にノヴォロシースクへ到着しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の最新小型ロケット艦グライヴォロンはノヴォロシースクへ到着した]

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その後、ノヴォロシースクで消磁作業が行なわれました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の最新小型ロケット艦グライヴォロンはノヴォロシースクで消磁作業を行なった]

9月19日、「グライヴォロン」黒海で洋上試験の第1段階となる工場航行試験を開始しました。

工場航行試験が終わった後、最終洋上試験となる国家試験が始まり、これが終わればロシア海軍への引き渡しの準備が整います。


「グライヴォロン」は2020年12月末までにロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入されます。


現在、黒海艦隊には3隻のプロジェクト21631小型ロケット艦「ヴイシニー・ヴォロチョーク」「オレホヴォ・ズエヴォ」「イングシェチア」~が配備されていますが、最終的には、計6隻(この他に「グライヴォロン」「ナロ・フォミンスク」「スタヴロポリ」の3隻)となります。
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