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ロシア海軍太平洋艦隊の為の新型曳船アンドレイ・ステパノフは北極海を通過した

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア沿海地域情報供給部(ウラジオストク市)発表
2020年9月21日3時30分配信
【太平洋艦隊の為の新たな海洋曳船「アンドレイ・ステパノフ」は北方海上航路での曳航を完了する】

太平洋艦隊の為に特別に建造され、ロシア北東軍集団支援船支隊の一員として加わる最新のプロジェクト23470海洋曳船「アンドレイ・ステパノフ」は、セヴァストーポリからカムチャツカへの移動を続けている。
既に北方海上航路でのの曳航は完了している。
曳船ペトロパヴロフスク・カムチャツキー到着は、今週末に計画されている。

最新船の主な任務のリストには、遠洋ゾーンでの護衛作戦実施、貨物の移送、砕氷、港湾海域での船の先導、更には捜索救助活動と、石油流出事故の結果の清算、(座礁した)艦船の引き離し、水上物体及び沿岸施設の火災の消火を含む特殊活動への参加が含まれている。

海洋曳船「アンドレイ・ステパノフ」は、ロシア連邦国防省のニーズの為に公開株式会社『ヤロスラヴリ造船工場』で建造されたプロジェクト23470曳船2隻から成るシリーズの2番目である。
は約3200トンの排水量を有し、自立行動期間は30日以上、航続距離は3000海里以上である。
新たな曳船は、艦上ヘリコプターを受け入れる為の能力を有する。
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プロジェクト23470海洋曳船の2番船「アンドレイ・ステパノフ」は、ロシア内陸部『ヤロスラヴリ造船工場』で2015年7月23日に起工されました。


2017年6月29日に進水しました。
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2020年3月12日から黒海で洋上試験(工場航行試験)を開始しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2020年3月12日10時15分配信
【海洋曳船「アンドレイ・ステパノフ」は黒海エリアで工場航行試験を行なう】


5月25日からは最終洋上試験となる国家試験を開始しました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2020年5月25日17時9分配信
【新たな曳船「アンドレイ・ステパノフ」は国家試験へ着手した】

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国家試験を完了した「アンドレイ・ステパノフ」は、配備先であるカムチャツカ半島へ、北方海上航路、つまり北極海経由で回航される事になり、6月19日にセヴァストーポリを出航しました。
なお、出航前に引渡-受入文書への署名が行なわれ、ロシア海軍へ納入されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の新型曳船アンドレイ・ステパノフは北極海経由でカムチャツカへ向かう]
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北極海を横断した「アンドレイ・ステパノフ」は、9月26日までにペトロパヴロフスク・カムチャツキーへ到着します。

正式な就役式典(聖アンドレイ旗初掲揚式典)は、カムチャツカ半島へ到着した後に開催されるようです。


プロジェクト23470海洋曳船は、現在までに『ヤロスラヴリ造船工場』で3隻が起工されています。
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1番船「セルゲイ・バルク」は、2014年10月30日に起工され、2016年12月27日に進水、2020年2月21日に就役し、黒海艦隊へ編入されました。
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[新型海洋曳船セルゲイ・バルクはロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入された]

3番船「カピタン・ナイデン」は2016年に起工され、2019年11月28日に進水し、現在艤装中です。
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