ロシア海軍北方艦隊の最新フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は白海で演習を行なう

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2020年9月23日12時1分配信
【北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は戦闘訓練任務へ取り組む為に白海へ出航した】
新たなミサイル兵器の試験中の北方艦隊のフリゲート「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」は、錬成戦闘訓練任務へ取り組む為に白海へ出航した。
イーゴリ・クロフマリ1等海佐指揮下の乗組員は、船体の完全な気密化、濾過装置への接続、汎用水保護システムの使用の仮想化学汚染条件下での海上での艦の航行時の放射線・化学・生物防護の演習を行なう。
船員は、敵の大量破壊兵器の仮想使用下での艦の表面の特別処理活動へ取り組む。
放射線・化学・生物防護の準備態勢の改善に加え、フリゲートの乗組員は、海上航行中の艦の船体内部への仮想浸水、更には仮想火災のダメージコントロール演習を行なう。
乗組員は、火災局部化の為の防衛線装備の技量に磨きをかけ、仮想火災の火元の偵察を行ない、火災を排除する為の標準消火設備を使用する。
演習の枠組みで医療サービス要員と非常救急隊員は、燃焼製品による仮想中毒を受けた将兵への応急医療措置活動へ取り組む。
艦の乗組員は更に、航行速度測定試験を行ない、様々な種類の海上兵器を使用する機動演習へ取り組む。
戦闘訓練任務を遂行した後、艦はセヴェロドヴィンスクへ戻る。

1等多目的フリゲート・プロジェクト22350の1番艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」(ソ連邦海軍元帥ゴルシコフ)は、サンクトペテルブルク市の『北方造船所』で2006年2月1日に起工され、2010年10月29日に進水し、2018年7月28日にロシア海軍へ就役しました。
[プロジェクト22350フリゲート1番艦アドミラル・ゴルシコフはロシア海軍へ就役し、北方艦隊へ編入された]
2018年9月8日に北方艦隊基地セヴェロモルスクへ到着しました。
[ロシア海軍の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は北方艦隊基地セヴェロモルスクへ到着した]
2019年2月末から7月下旬に掛けて世界一周航海を行ないました。
[フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"遠距離航海(2019年2月-7月)]
2019年8月中旬にセヴェロモルスクへ帰投した後、2019年10月中旬のロシア連邦軍の戦略演習『グロム-2019』へ参加し、有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。
[戦略演習『グロム-2019』においてロシア海軍の原潜と水上艦は弾道ミサイルと巡航ミサイルを発射した]
「アドミラル・ゴルシコフ」は白海で「ミサイル兵器」の試験を行なう事になり、2019年11月23日にセヴェロドヴィンスクへ到着しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は白海でミサイルの試射を行なう]
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は新型ミサイルの試験を行なう為にセヴェロドヴィンスクへ到着した]
「アドミラル・ゴルシコフ」は白海で「ミサイル兵器」(極超音速対艦ミサイル「ツィルコン」)の「試験準備の第1段階」を行なった後、12月26日にセヴェロモルスクへ帰投しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は母港セヴェロモルスクへ帰投した]
「アドミラル・ゴルシコフ」は、2020年1月にバレンツ海で極超音速対艦ミサイル「ツィルコン」の発射試験を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は2020年1月に極超音速ミサイル"ツィルコン"の発射試験を行なった]
4月2日にセヴェロモルスクを出航し、白海沿岸のセヴェロドヴィンスクへ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はセヴェロドヴィンスクで部分的な近代化を行なう]
4月4日にセヴェロドヴィンスク(白海海軍基地)へ到着しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はセヴェロドヴィンスクへ到着した]

「アドミラル・ゴルシコフ」は、セヴェロドヴィンスクの艦船修理企業(おそらくは艦船修理センター『ズヴェズドーチカ』)で定期整備と、部分的な近代化改装が行なわれました。
近代化の具体的な内容は明らかにされていませんが、極超音速対艦ミサイル「ツィルコン」の運用(発射)に関するもののようです。
[ロシア海軍北方艦隊の最新フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はセヴェロドヴィンスクで極超音速ミサイル"ツィルコン"を積載する]
[ロシア海軍のプロジェクト22350(アドミラル・ゴルシコフ型)フリゲートは近代化される]
定期整備と改修を終えた「アドミラル・ゴルシコフ」は、6月27日にセヴェロドヴィンスクを出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は極超音速ミサイル"ツィルコン"発射試験を行なう為に出航した]
「アドミラル・ゴルシコフ」は、白海で改修後の洋上試験を行ないました。
「アドミラル・ゴルシコフ」の次の「ツィルコン」発射試験は、2020年9月中に予定されています。
[ロシア海軍北方艦隊の最新フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は2020年9月に極超音速ミサイル"ツィルコン"の発射試験を行なう]
当初、「アドミラル・ゴルシコフ」からの「ツィルコン」発射試験は、2020年春に行なわれる予定でしたが、新型コロナウイルス感染の影響(セヴェロドヴィンスクでも感染者が出ている)の為、7月にずれ込む事になりました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は2020年春に2回目の極超音速ミサイル"ツィルコン"の発射試験を行なう]
「アドミラル・ゴルシコフ」は、2020年中に更に数回の「ツィルコン」発射試験を行ないます。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は2020年に極超音速ミサイル"ツィルコン"の発射試験を数回行なう][極超音速対艦ミサイル"ツィルコン"は2021-2022年にロシア海軍へ制式採用される]
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