ロシア海軍太平洋艦隊の原子力巡洋潜水艦マガダンの近代化改装は2022年に完了する

『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2020年9月25日12時55分配信
【多目的原子力潜水艦「マガダン」は期限より1年前の引き渡しが計画されている】
ロシア国防省は、プロジェクト971U(コード名「シチューカ-B」)多目的原子力潜水艦K-331「マガダン」の修理及び近代化の完了時期を改訂した。
2023年に代わり、潜水艦は2022年初頭に海軍へ引き渡される。
『イズベスチヤ』は軍当局の情報提供者の談話を引用して報じた。
現在、合意中の作業実施の改訂スケジュールによると、「マガダン」は、2021年末~2022年初頭に試験へ向かい、その後、原子力艦は海軍へ引き渡される。
2019年7月に修理の開始が伝えられた。
この時、極東工場『ズヴェズダー』では、2隻の潜水艦~K-132「イルクーツク」とK-331「マガダン」の作業が同時に開始された。
これらは、近代化及び再武装が計画されている。
「イルクーツク」の船外部品の問題点検出及び修理作業が始まった時、「マガダン」は検査が行なわれているのみだった事は注目に値する。
「アンテイ」型原子力潜水艦の方の引き渡し時期は、遅れる見込みである。
潜水艦K-331は改名されるであろう事は注目される。
1993年、それは「ナルヴァール」の名を受け、2000年には太平洋艦隊司令官の指示により原子力潜水艦は「マガダン」と改名された。
2019年11月、サンクトペテルブルクの『アドミラルティ造船所』で、同名のプロジェクト636.3(コード名「ワルシャワンカ」)ディーゼルエレクトリック潜水艦が起工された。
K-331「マガダン」は、プロジェクト971「シチューカ-B」多目的原子力潜水艦であり、第3世代原子力潜水艦に属する。
K-331の名で1989年12月28日にコムソモリスク・ナ・アムーレの『レーニン共産党青年団記念造船工場』で起工され、1990年6月23日に進水した。
1991年に海軍へ加入した。
原子力潜水艦は、2014年から工場『ズヴェズダー』で修理と近代化を待っていた。

プロジェクト971「シチューカ-B」(アクラ級)原子力大型潜水艦K-331は、1989年12月28日にコムソモリスク・ナ・アムーレ市の『レーニン共産党青年団記念造船工場』で起工され、1990年6月23日に進水、同年12月31日に海軍へ納入され、1991年2月23日に海軍旗初掲揚式典を開催し、正式に就役しました。
1991年9月24日にカムチャツカ半島のクラシェニーンニコフ湾(ヴィリュチンスク基地)へ到着しました。

1992年4月28日付で「原子力巡洋潜水艦」へ分類変更され、1993年4月13日には「ナルヴァール」と命名されました。
2001年1月24日には「マガダン」と改名されました。
ただし、これはロシア海軍総司令官では無く、太平洋艦隊司令官の指示によるものであり、非公式でした。
2003年10月3日には、アメリカ海軍第7艦隊司令官ロベルト・ウィラード中将率いる合衆国海軍代表団が同艦を訪れました。
2006年~2007年にはオーバーホールが行なわれました。
2009年7月26日の『ロシア海軍の日』にはウラジオストクの観艦式へ参加しました。

2012年9月に沿海地方のボリショイ・カーメニ市の艦船修理工場『ズヴェズダー』へ回航されました。

以後、同地で修理を待っていましたが、2019年7月以降に本格的な近代化改装工事が始まりました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の原子力水中巡洋艦イルクーツクと原子力巡洋潜水艦マガダンの近代化改装が始まる]
K-331「マガダン」は、2021年末~2022年初頭に洋上試験を開始し、2022年中に太平洋艦隊へ復帰します。
ただ、2019年11月1日に起工された太平洋艦隊向けのプロジェクト06363潜水艦が「マガダン」と命名されたので、K-331は改名される事になるでしょう。

[ロシア海軍太平洋艦隊の為のプロジェクト06363潜水艦マガダンとウファはサンクトペテルブルクで起工された]
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