ロシア海軍北方艦隊の最新大洋調査研究船アカデミック・アレクサンドロフは北極での調査航海を終えてセヴェロドヴィンスクへ帰投した
- カテゴリ:ロシア新世代水上艦


『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2020年9月27日15時0分配信
【大洋調査船「アカデミック・アレクサンドロフ」は北極からセヴェロドヴィンスクへ到着した】
北方艦隊の白海海軍基地で、北極航海から戻った大洋調査研究船「アカデミック・アレクサンドロフ」乗組員の歓迎式典が開催された。
数ヶ月間に渡り同船は、北氷洋の海域で科学-実地研究を行なった。
セヴェロドヴィンスクの埠頭で、船は白海海軍基地司令官、造船・修理複合基盤の管理部の代表及び正教会の聖職者に出迎えられた。
艦隊の伝統により、白海海軍基地司令官コンスタンチン・カバンツォフ少将は、航海から戻ってきた船長へ子豚の丸焼きを贈った。
短い会合の後、乗組員は、家族や親類と会う為に下船を許可された。
船には当直要員が残された。
[参照]
大洋調査研究船「アカデミック・アレクサンドロフ」は、セヴェロドヴィンスクの企業『ズヴェズドーチカ』で建造された。
同船は昨年に海軍へ加入した。
それは強化耐氷クラスを有しており、北極での科学研究作業、捜索救助作戦、浚渫作業、曳航、更には沈んだ海上機材の検査及び引き揚げの為に意図されている。
船は貨物船倉、大型重量貨物運搬クレーン及び補助クレーン、動的ポジショニングシステム、一時的にヘリコプターを受け入れる為のヘリコプター発着場を装備している。
プロジェクト20183大洋調査研究船「アカデミック・アレクサンドロフ」は、セヴェロドヴィンスクの艦船修理センター『ズヴェズドーチカ』で2012年12月20日に起工されました。
2017年5月11日に進水しました。
2018年12月15日から洋上試験を開始しました。

その後、何度かの洋上試験を行ないました。
2019年4月9日出航
2019年6月4日出航
2019年11月17日出航
「アカデミック・アレクサンドロフ」のロシア海軍への引き渡しは何度も延期され、結局、2020年3月に非公表で海軍旗初掲揚式典(就役式典)が開催され、ロシア海軍へ就役しました。
[大洋調査研究船アカデミック・アレクサンドロフは2020年3月にロシア海軍へ就役した]
その後、「アカデミック・アレクサンドロフ」は北極海への調査航海へ出発し、数ヶ月間に渡り北極で行動した後、2020年9月27日にセヴェロドヴィンスク(白海海軍基地)へ帰投しました。
プロジェクト20180支援船(救助曳船/海洋兵器輸送船)シリーズは4隻が起工され、3隻がロシア海軍へ就役しています。
救助曳船「ズヴェズドーチカ」(プロジェクト20180):2004年9月3日起工/2007年12月20日進水/2010年7月24日就役
北方艦隊へ配備

海洋兵器輸送船「アカデミック・コワリョーフ」(プロジェクト20180TV):2011年12月20日起工/2014年7月28日進水/2015年12月18日就役
太平洋艦隊へ配備

大洋調査研究船「アカデミック・アレクサンドロフ」(プロジェクト20183):2012年12月20日起工/2017年5月11日進水/2020年3月就役
北方艦隊へ配備

海洋兵器輸送船「アカデミック・マケ―エフ」(プロジェクト20183TV):2015年7月23日起工
- 関連記事
-
- 新型曳船アンドレイ・ステパノフはペトロパヴロフスク・カムチャツキーでロシア海軍への就役の為の準備を進めている
- ロシア海軍太平洋艦隊の為の新型曳船アンドレイ・ステパノフはペトロパヴロフスク・カムチャツキー港へ到着した
- ロシア海軍北方艦隊の最新大洋調査研究船アカデミック・アレクサンドロフは北極での調査航海を終えてセヴェロドヴィンスクへ帰投した
- ロシア海軍太平洋艦隊の為の新型曳船アンドレイ・ステパノフは北極海を通過した
- ロシア海軍のロケット艦ダゲスタンとブヤン-M小型ロケット艦は巡航ミサイル"カリブル"搭載数を増加できる
スポンサーサイト