ロシア黒海艦隊はシリア沖で演習を実施する


『ロシア通信社ノーボスチ』より
【ロシア連邦海軍はシリア沿岸付近で戦闘演習を実施する】
モスクワ、1月11日-ロシア通信社ノーボスチ
ロシア連邦黒海艦隊艦船は、地中海及び黒海における艦隊間グループの訓練と演習の枠内において、シリア沿岸沖で戦闘機動演習を実施する。
金曜日、ロシア連邦国防省は発表した。
以前、ロシア海軍の艦隊間グループの演習には北方艦隊、バルト艦隊、黒海艦隊、太平洋艦隊の部隊が加わり、1月末に地中海及び黒海エリアで実施されると伝えられた。
「巡洋艦モスクワ率いる黒海艦隊の戦術艦船グループは、地中海東部で戦闘機動訓練を実施します。
訓練と今後の演習の為、給油船イワン・ブブノフは、艦に燃料と真水を補給しました。
この間に、当の乗組員は想定外の事態が発生した場合の緊急活動に習熟しました。
1月10日、給油船はキプロスのラルナカ港で燃料と真水、食料を補充しました」
発表では、こう述べられた。
シリア政府と反政府勢力の紛争は2011年3月に始まり、国際連合が入手した情報によると、それ以降、戦闘によって30000人以上が死亡した。
しかし、公式組織の職員は、このデータを確認する術は無いと認識している。
現在、ロシア連邦海軍艦船は、演習エリアへ移動している。
特に、警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」と給油船「レナ」で構成されるバルト艦隊支隊は、真水と食料を補充し、更には、今後の演習前の休養の為、ラ-ヴァレッタ港(マルタ)へ寄港した。
ロシア国防省によると、その後、艦船は地中海東部へと向かう。
移動中、乗組員は昼夜に渡り訓練を実施し、物資を受け渡す。
警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」は、潜水艦探知の課題を仕上げる。
「合同海賊対処活動の枠内において、大型対潜艦セヴェロモルスクは、2013年1月14日から18日まで、ギリシャのスーダ港へ業務寄港します。
停泊中にロシア海軍歩兵の対テロ分隊はNATOの訓練センターを訪れ、海洋での違法行為の取り締まり、更には、臨検実施の為の更なる訓練を受けます」
国防省は伝えた。
大型対潜艦「セヴェロモルスク」、救助曳船「アルタイ」、給油船「ドゥブナ」で構成される北方艦隊艦船支隊は、スペインのセウタ港への業務寄港を完了し、クレタ島へ針路を取った。
国防省によると、演習実施エリアで乗組員は組織的通信及び民間船団護衛の課題を仕上げる。
更に、艦上配置ヘリコプターを含む潜水艦探知訓練が予定されている。
「ロシア海軍艦船の艦隊間グループの形成が開始される事により、部隊を構成する全ての計画戦闘訓練活動を仕上げます」
声明では強調された。
2012年11月下旬、地中海東部に滞在する黒海艦隊艦船は、艦船の整備の為にシリアのタルトゥース港を訪れるかもしれないと伝えられた。
タルトゥースは、ロシア海軍の物資・技術供給所である。
(2013年1月11日10時00分配信)
記事中でも触れられていますが、1月末に地中海と黒海でロシア海軍4艦隊(北方、太平洋、黒海、バルト)合同演習が実施されます。
[ロシア海軍は1月末に地中海及び黒海で4艦隊の合同演習を実施する]
現在、地中海東部には黒海艦隊艦船部隊が展開しています。
[黒海艦隊艦船支隊]
親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」
警備艦「スメトリーヴイ」
大型揚陸艦「ノヴォチェルカッスク」
大型海洋給油船「イワン・ブブノフ」
海洋曳船MB-304
この他にも2隻の揚陸艦が加わっていたのですが、黒海へ戻っています。
[黒海艦隊の大型揚陸艦2隻は黒海へ戻る]
バルト艦隊艦船部隊は地中海東部へ向かっています。
[バルト艦隊艦船部隊は地中海で新年を迎えた]
しかし、今回の記事によると、地中海東部へ向かっているのは、警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」と給油船「レナ」だけのようです。
バルト艦隊艦船部隊には、この他にも大型揚陸艦2隻、救助曳船1隻が居た筈ですが、今回の記事では全く触れられていません。
「ヤロスラフ・ムードルイ」及び「レナ」と別行動をとっているのでしょうか。
北方艦隊の大型対潜艦「セヴェロモルスク」を中核とする部隊は、アデン湾海賊対処任務の為に派遣されています。
[北方艦隊アデン湾海賊対処部隊はビスケー湾で新年を祝う]
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