ロシア海軍北方艦隊の救助曳船アルタイは地中海東部へ入った
- カテゴリ:地中海情勢(2020年)

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2020年10月16日20時15分配信
【北方艦隊の救助曳船「アルタイ」は地中海へ入った】
遠距離航海任務を遂行している北方艦隊の救助曳船「アルタイ」は、スエズ運河の通行を完了し、地中海へ入った。
船は、8月から地中海で行動している大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」との会合へ向かっている。
この数週間、救助曳船「アルタイ」は紅海で与えられた任務を遂行していた。
海賊及びテロリストの攻撃の可能性からの船の保護及び防衛の為、その船上には北方艦隊海軍歩兵グループが乗っている。
[参照]
救助曳船「アルタイ」は、北方艦隊の独立救助船支隊へ加わっており、遠距離航海時を含め、海上での艦隊の捜索救助の保障の為に意図されている。
救助曳船「アルタイ」は、北極、大西洋、地中海への北方艦隊の艦船の航海へ何度も参加している。
プロジェクト1452救助曳船の4番船「カラバフ」は、レニングラードのアドミラルティ造船所で1985年2月14日に起工され、1987年4月18日に進水し、同年10月21日に就役し、北方艦隊へ編入されました。
1992年に「アルタイ」と改名されました。
記事中でも触れられているように、北方艦隊の艦船の遠距離航海に何度も同行しており、2012年9月には北方艦隊の北極遠征へ参加しました。
[ロシア北方艦隊北極圏演習(2012年9月)]
2012年12月~2013年6月の大型対潜艦「セヴェロモルスク」の遠距離航海へ同行しました。
[北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスク支隊は帰路に就く]
2013年12月~2014年5月の重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」の地中海遠征に同行しました。
[長期航海を終えたロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・クズネツォフと重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは母国に迎え入れられた]
2015年5月末から1ヶ月半以上に渡りムルマンスクの第35艦船修理工場でオーバーホールが行なわれました。
2016年6月には黒海へ回航される潜水艦「スタールイ・オスコル」へ同行しました。
[ロシア海軍の最新潜水艦スタールイ・オスコルは2016年7月初頭に黒海艦隊基地へ到着する]
2017年初頭には大型対潜艦「セヴェロモルスク」の遠距離航海へ同行しました。
[ロシア海軍北方艦隊の救助曳船アルタイと給油船ドゥブナは母港へ戻った]
2019年8月下旬から9月末まで北極のフランツ・ヨシフ諸島の調査を行ないました。
2020年10月中旬まで紅海で行動し、10月16日に地中海東部へ入りました。
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