ロシア海軍北方艦隊のヴィツェ・アドミラル・クラコーフは地中海東部で救助曳船アルタイと合流した

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2020年10月17日17時36分配信
【北方艦隊艦船支隊は地中海で形成された】
北方艦隊対潜艦旅団参謀長スタニスラフ・ヴァリク1等海佐指揮下の大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」、中型海洋給油船「アカデミック・パシン」、救助曳船「アルタイ」で構成される支隊は、地中海で指示された遠距離航海任務の遂行へ着手した。
北方艦隊将兵は合同操艦へ取り組み、一連の演習を実施し、同地域の複数の国の港への業務寄港を行なう。
大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は8月初頭から地中海で行動している。
同艦はアルジェリア、キプロス、シリアへの業務寄港を行ない、任務遂行の枠組みで対空防衛及び潜水艦捜索の演習を数回実施し、更には黒海艦隊の艦及び北方艦隊の遠距離対潜航空隊との合同演習へ取り組んだ。
航海中、艦は19000海里以上を進んだ。
中型海洋給油船「アカデミック・パシン」は、初めての遠距離航海を行なっている。
同船は2020年初頭に北方艦隊へ受け入れられ、9月に地中海へ到着した。
救助曳船「アルタイ」は、前日にスエズ運河を通過して紅海から地中海へ入った。
船は北方艦隊の独立救助船支隊へ加わっており、遠距離航海時を含め、海上での艦隊の捜索救助の保障の為に意図されている。
救助曳船「アルタイ」は、北極、大西洋、地中海への北方艦隊の艦船の航海へ何度も参加している。
北方艦隊の大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」(1982年1月10日就役/2010年12月7日再就役)は、2020年6月13日にセヴェロモルスクを出航し、バルト海へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはバルト海へ向かった]
しかし、バレンツ海とノルウェー海を通過した「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は、北海からバルト海へは入らず、更に南下してラ・マンシュ海峡(英仏海峡)を通過しました。

[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは英仏海峡を通過した]
その後、バルト海へ入り、7月26日にクロンシュタットで行なわれた『ロシア海軍の日』観艦式(主要海軍パレード)へ参加しました。
観艦式が終わった後も母港セヴェロモルスクへの帰路には就かず、そのまま地中海への遠距離航海へ出発しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは地中海へ行く]
8月6日にはビスケー湾で潜水艦捜索演習を行ないました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2020年8月6日22時0分配信
【大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」はビスケー湾で潜水艦の捜索へ取り組んだ】
8月7日にはジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは地中海へ入った]

8月11日、「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」はアルジェリアの首都アルジェを訪問しました。

[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはアルジェリアを訪れた]
8月13日にアルジェを出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはアルジェリアを去った]
8月16日には地中海(中部)で対潜戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは地中海で対潜戦闘訓練を行なった]
その後、「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は地中海東部へ到着し、8月28日にはキプロス南部のリマソール港へ寄港しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは補給の為にキプロスのリマソール港を訪れた]

9月1日にリマソール港を出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはキプロスのリマソール港を去った]
その後、北方艦隊の最新給油船「アカデミック・パシン」(2020年1月21日就役)が「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」と合流し、9月9日には洋上補給を行ないました。

[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは地中海東部(キプロス南方沖)で最新給油船アカデミック・パシンから洋上補給を受けた]
『MarineTraffic.com』より
【アカデミック・パシン】
9月11日には潜水艦捜索演習を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは地中海東部で潜水艦捜索演習を行なった]

その後も地中海東部に滞在しており、9月30日にも潜水艦捜索演習を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは再び地中海東部で潜水艦捜索演習を行なった]
10月17日には救助曳船「アルタイ」と合流しました。

[ロシア海軍北方艦隊の救助曳船アルタイは地中海東部へ入った]
現在、地中海東部(シリア沖)には、少なくとも以下のロシア海軍の艦船が滞在しており、地中海作戦連合部隊(2013年6月1日創設)の指揮下で行動しています。
[黒海艦隊]
潜水艦「ノヴォロシースク」:2019年12月初頭から地中海東部に滞在
潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」:2020年6月下旬から地中海東部に滞在
フリゲート「アドミラル・マカロフ」:2020年6月下旬から地中海東部に滞在
フリゲート「アドミラル・エッセン」:2020年9月末から地中海東部に滞在
小型ロケット艦「イングシェチア」:2020年10月中旬から地中海東部に滞在
大型揚陸艦「サラトフ」:2020年10月中旬から地中海東部に滞在
海洋掃海艦「イワン・ゴルベツ」:2020年8月中旬から地中海東部に滞在
中型偵察艦「プリアゾヴィエ」:2020年8月中旬から地中海東部に滞在
大型海洋給油船「イワン・ブブノフ」:2020年6月中旬から地中海東部に滞在
対水中工作艇「キネリ」:2019年10月中旬から地中海東部に滞在
救助曳船「カピタン・グリエフ」:2020年8月中旬から地中海東部に滞在
水路調査船「ドヌズラフ」:2020年9月中旬から地中海東部に滞在
工作船PM-138:2020年8月末から地中海東部に滞在
[北方艦隊]
大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」:2020年8月下旬から地中海東部に滞在
中型海洋給油船「アカデミック・パシン」:2020年9月初頭から地中海東部に滞在
救助曳船「アルタイ」:2020年10月中旬から地中海東部に滞在
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