ロシア海軍の為の新世代深海救助装置(バチスカーフ)が開発される
- カテゴリ:ロシアの深海潜水艇(バチスカーフ)

『タス通信』より
2020年10月17日23時34分配信
【ロシアは新世代深海救助装置を作成する】
モスクワ、10月17日/タス通信
ロシアは新世代深海救助装置を開発する。
土曜日に海軍広報サービスは、ロシア海軍総司令官ニコライ・エフメノフ大将の談話を引用して伝えた。
「2019年、ロシア海軍の艦隊の軍備として在る救助深海装置の新たな修理、近代化、保守整備プログラムが承認されました。
このプログラムは、海軍総司令部が業界と協同で開発しました。
これは10年以上の期間が考慮されており、修理及び近代化と、次世代救助深海装置の開発作業が提示されています」
彼は話した。
彼によると、ロシア海軍は。深度1000メートルまでの潜航が可能な救助深海装置「プリズ」型と深度700メートルまでの潜航が可能な救助深海装置「べステル」型の近代化システムを作成し、成功裏に機能させている。
これらの装置は、遭難した潜水艦へ援助を与え、必要な場合は潜水艦乗員を救助する為に意図されている。
近年、艦隊の捜索-緊急救助作業サービスの一員である6隻の救助深海装置が、企業で近代化及び修理の必要なサイクルを経ている。
エフメノフは、2021年に『カノネルスキー工場』が北方艦隊の自律救助深海装置AS-36の修理と近代化を完了すると述べた。
現在、ロシア海軍には6隻の深海救助装置(バチスカーフ)が在籍しています。
ソ連海軍時代の1980年代後半に建造された4隻のプロジェクト1855「プリズ」は、2008年~2016年に近代化改装が行なわれ、プロジェクト18551にアップグレードされました。
[北方艦隊]
・AS-36(プロジェクト18270):1996年就役/2021年に近代化改装完了予定
母船:救助船「ミハイル・ルドニツキー」(プロジェクト05360、1978年12月就役)
・AS-34(プロジェクト18551):1989年11月30日就役/2016年4月に近代化改装完了
母船:救助船「ゲオルギー・チトフ」(プロジェクト05361、1982年12月就役)
[太平洋艦隊]
・AS-40(プロジェクト18271):2016年2月1日就役
母船:救助船「イーゴリ・べロウソフ」(プロジェクト21300S、2015年12月就役)
・AS-30(プロジェクト18551):1988年11月12日就役/2013年8月に近代化改装完了
母船:救助船「アラゲズ」(プロジェクト537、1989年1月就役)
[黒海艦隊]
・AS-28(プロジェクト18551):1986年8月12日就役/2008年3月に近代化改装完了
母船:救助船「コムーナ」(1915年7月就役)
[バルト艦隊]
・AS-26(プロジェクト18551):1987年11月25日就役/2010年9月に近代化改装完了
母船:救助船SS-750(プロジェクト141S、1990年6月就役)
現在は、北方艦隊のプロジェクト18270深海捜索救助装置AS-36の近代化改装が進められており、2021年末までの完了が予定されています。
[ロシア海軍北方艦隊の深海捜索救助装置(バチスカーフ)AS-36の近代化改装は2021年に完了する]
プロジェクト1855「プリズ」の中で一番最初に近代化改装されたAS-28は、2019年12月から『カノネルスキー艦船修理工場』で第2次近代化改装を行ないました。。
[ロシア海軍黒海艦隊の救助深海装置(バチスカーフ)AS-28の近代化改装は完了した]
しかし、プロジェクト18551は就役から既に30年以上が経過しており、今後は後継の新世代深海救助装置(バチスカーフ)の開発が計画されています。
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