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ロシア海軍のカラクルト級小型ロケット艦3番艦オジンツォボは高射ミサイル砲複合体パーンツィリ-Mの発射試験を行なった

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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2020年10月19日8時34分配信
【小型ロケット艦「オジンツォボ」は試験で成功裏に複合体「パーンツィリ-M」を使用した】

ロシア海軍の為の工場『ペラ』で建造されたプロジェクト22800(コード名「カラクルト」)小型ロケット艦「オジンツォボ」は、バルト海で国家試験を続けている。
ロシア連邦国防省広報サービスが伝えたように、以前の出航で小型ロケット艦の乗組員は、高射ミサイル砲複合体「パーンツィリ-M」から空中目標への射撃を実施した。


軍当局によると、空中目標として、バルト艦隊海上航空隊戦闘機Su-27により設置された飛行小型標的M-6が使用された。
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実地ミサイル-砲射撃の実行中、全ての指定目標は成功裏に撃破された事を国防省広報サービスは強調した。

継続される国家試験の枠組みで、工場試運転チームの代表は艦の乗組員及び国家受領委員会メンバーと共に小型ロケット艦の機動性及び速力の試験を行ない、全ての集合体、システム、ユニット、航法及び無線電波装置の動作を点検する。

第3のプロジェクト22800小型ロケット艦「オジンツォボ」は、2016年7月29日にレニングラード造船工場『ペラ』において「シクヴァル」の名で起工され、2018年5月5日に進水した。
これは、高射ミサイル砲複合体「パーンツィリ」の海上ヴァージョンを受け取る最初の「カラクルト」である。
これに加え、艦は近代化された76.2mm砲AK-176MA打撃ミサイル複合体「カリブル-NK」(8基のミサイル)で武装する。

8月初頭、「オジンツォボ」は兵器システムの試験を行なう為、北方艦隊へ到着した事が知られるようになった。
白海での試験を成功裏に実施した後、小型ロケット艦は9月後半に工場『ペラ』へ戻った。

艦は2020年末までにバルト艦隊へ補充されなければならない。

プロジェクト22800小型ロケット艦の排水量は800トン、船体長67メートル、幅11メートル。
速力30ノット、航続距離2500海里、自立航行期間15日。



プロジェクト22800「カラクルト」小型ロケット艦の3番艦「シクヴァル」は、2016年7月29日にサンクトペテルブルク近郊の『ペラ』造船所で起工されました。
[ロシア海軍の為のプロジェクト22800小型ロケット艦シクヴァルは起工された]
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2018年5月5日に進水しました。
[ロシア海軍の為のプロジェクト22800カラクルト級小型ロケット艦の3番艦シクヴァルは進水した]

その後、「シクヴァル」「オジンツォボ」と改名されました。
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「オジンツォボ」は、プロジェクト22800小型ロケット艦で最初に高射ミサイル砲複合体「パーンツィリ-M」を装備します。
(1番艦と2番艦はAK-630M 6連装30mm機関砲2基)
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2020年2月17日に造船所の岸壁で係留試験を開始しました。
[ロシア海軍のカラクルト級小型ロケット艦3番艦オジンツォボは造船所の岸壁で係留試験を開始した]

2020年5月20日にバルト海で洋上試験を開始しました。
[高射複合体パーンツィリ-Mを装備するカラクルト級小型ロケット艦3番艦オジンツォボはバルト海で洋上試験を開始した]

2020年8月、ロシア内陸水路経由でバルト海から白海及びバレンツ海へ回航され、セヴェロドヴィンスク(白海海軍基地)へ到着しました。
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[ロシア海軍バルト艦隊の最新小型ロケット艦ゼリョヌイ・ドルとオジンツォボは北方艦隊基地へ到着した]

その後、白海で兵器の試験を行ないました。

試験は9月上旬に完了し、「オジンツォボ」は再びロシア内陸水路経由で『ペラ』造船所へ戻りました。
[ロシア海軍のカラクルト級小型ロケット艦3番艦オジンツォボは白海での試験を終えた]

白海から戻った後、バルト海高射ミサイル砲複合体「パーンツィリ-M」の射撃試験を行ないました。

「オジンツォボ」ロシア海軍への引き渡しは2020年末までに予定されており、先に就役した2隻~「ムィティシ」及び「ソヴィェツク」と同様にバルト艦隊へ配備されます。

バルト艦隊には、計6隻の「カラクルト」小型ロケット艦が配備されます。
[ロシア海軍バルト艦隊へ6隻のカラクルト級小型ロケット艦が配備される]
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