ロシア海軍北方艦隊のヴィツェ・アドミラル・クラコーフはギリシャのピレウス港を去った

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2020年10月22日16時38分配信
【大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」はギリシャへの業務寄港を完了した】
本日(10月22日)、スタニスラフ・ヴァリク1等海佐指揮下の北方艦隊艦船支隊は、ギリシャのピレウス港への業務寄港を完了した。
正午に大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」、中型海洋給油船「アカデミック・パシン」、救助曳船「アルタイ」は港の埠頭を去り、エーゲ海へ出た。
ギリシャへの北方艦隊艦船の停泊は10月19日から続いた。
この3日間に北方艦隊将兵は、水、燃料、食料の在庫を補充した。
支隊指揮官は、大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」艦長及び支援船の船長と共に、市長、海軍司令部、警察署長、港湾管理部への一連の表敬訪問を行なった。
市内の観光名所の見物及びバス旅行の為の艦船の乗組員の沿岸への上陸は、困難な感染状況に関連し、実行されなかった。
全ての軍事船員は、確立された衛生体制を厳密に遵守した。
ギリシャは、大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」乗組員が地中海での遠距離航海中に訪問した4番目の国となった。
以前、北方艦隊将兵は、アルジェリア、キプロス、シリアへの業務寄港を行なった。
北方艦隊艦船支隊の地中海での航海は、更に約1ヶ月続く。
年末までに艦船は、艦隊主要基地~セヴェロモルスクへ戻らなければならない。
大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は、8月初頭から地中海で行動している。
遠距離航海中に船員は20000海里以上を航行し、対空防衛及び仮想敵潜水艦捜索の為の複数の演習任務へ取り組んだ。
北方艦隊の大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」(1982年1月10日就役/2010年12月7日再就役)は、2020年6月13日にセヴェロモルスクを出航し、バルト海へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはバルト海へ向かった]
しかし、バレンツ海とノルウェー海を通過した「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は、北海からバルト海へは入らず、更に南下してラ・マンシュ海峡(英仏海峡)を通過しました。

[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは英仏海峡を通過した]
その後、バルト海へ入り、7月26日にクロンシュタットで行なわれた『ロシア海軍の日』観艦式(主要海軍パレード)へ参加しました。
観艦式が終わった後も母港セヴェロモルスクへの帰路には就かず、そのまま地中海への遠距離航海へ出発しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは地中海へ行く]
8月6日にはビスケー湾で潜水艦捜索演習を行ないました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2020年8月6日22時0分配信
【大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」はビスケー湾で潜水艦の捜索へ取り組んだ】
8月7日にはジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは地中海へ入った]

8月11日、「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」はアルジェリアの首都アルジェを訪問しました。

[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはアルジェリアを訪れた]
8月13日にアルジェを出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはアルジェリアを去った]
8月16日には地中海(中部)で対潜戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは地中海で対潜戦闘訓練を行なった]
その後、「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は地中海東部へ到着し、8月28日にはキプロス南部のリマソール港へ寄港しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは補給の為にキプロスのリマソール港を訪れた]

9月1日にリマソール港を出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはキプロスのリマソール港を去った]
その後、北方艦隊の最新給油船「アカデミック・パシン」(2020年1月21日就役)が「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」と合流し、9月9日には洋上補給を行ないました。

[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは地中海東部(キプロス南方沖)で最新給油船アカデミック・パシンから洋上補給を受けた]
『MarineTraffic.com』より
【アカデミック・パシン】
9月11日には潜水艦捜索演習を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは地中海東部で潜水艦捜索演習を行なった]

その後も地中海東部に滞在しており、9月30日にも潜水艦捜索演習を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは再び地中海東部で潜水艦捜索演習を行なった]
10月初頭にシリアのタルトゥース港へ寄港し、10月中旬頃にシリア沖で対潜戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊のヴィツェ・アドミラル・クラコーフはシリア沖で対潜戦闘訓練を行なった]
10月17日には救助曳船「アルタイ」と合流しました。

[ロシア海軍北方艦隊のヴィツェ・アドミラル・クラコーフは地中海東部で救助曳船アルタイと合流した]


10月19日にギリシャのピレウス港を訪問しました。
[ロシア海軍北方艦隊のヴィツェ・アドミラル・クラコーフはギリシャのピレウス港を訪れた]
10月22日にピレウス港を出航しました。
現在、地中海東部(シリア沖)には、少なくとも以下のロシア海軍の艦船が滞在しており、地中海作戦連合部隊(2013年6月1日創設)の指揮下で行動しています。
[黒海艦隊]
潜水艦「ノヴォロシースク」:2019年12月初頭から地中海東部に滞在
潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」:2020年6月下旬から地中海東部に滞在
フリゲート「アドミラル・エッセン」:2020年9月末から地中海東部に滞在
小型ロケット艦「イングシェチア」:2020年10月中旬から地中海東部に滞在
海洋掃海艦「イワン・ゴルベツ」:2020年8月中旬から地中海東部に滞在
中型偵察艦「プリアゾヴィエ」:2020年8月中旬から地中海東部に滞在
大型海洋給油船「イワン・ブブノフ」:2020年6月中旬から地中海東部に滞在
救助曳船「カピタン・グリエフ」:2020年8月中旬から地中海東部に滞在
対水中工作艇「クルサント・キロヴェツ」:2020年10月中旬から地中海東部に滞在
水路調査船「ドヌズラフ」:2020年9月中旬から地中海東部に滞在
工作船PM-138:2020年8月末から地中海東部に滞在
[北方艦隊]
大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」:2020年8月下旬から地中海東部に滞在
中型海洋給油船「アカデミック・パシン」:2020年9月初頭から地中海東部に滞在
救助曳船「アルタイ」:2020年10月中旬から地中海東部に滞在
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