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新型曳船アンドレイ・ステパノフはペトロパヴロフスク・カムチャツキーでロシア海軍への就役の為の準備を進めている

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア沿海地域情報供給部(ウラジオストク市)発表
2020年10月24日4時0分配信
【カムチャツカでは最新海洋曳船「アンドレイ・ステパノフ」の機器の再始動及び調整作業が行なわれている】

最近にロシア北東軍集団支援船支隊へ補充された最新海洋曳船「アンドレイ・ステパノフ」は、北方海上航路経由でセヴァストーポリからカムチャツカへの移動後、船の再始動の為の作業を始めた。

ペトロパヴロフスク・カムチャツキーセログラズカ湾の埠頭で、業界の代表は乗組員と共に、船のユニットおよび機構の段階的な稼働へ着手した。
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曳船の航法機器、通信手段及び制御手段の調整が始まった。
機関室では、主エンジン及び補助エンジンの始動の為の準備作業が行なわれ、燃料、工業用液体、水の為のタンク及びパイプラインのメンテナンス、自動化ユニット及び電動ユニットの調整が進められる。

近い内に「アンドレイ・ステパノフ」での聖アンドレイ旗掲揚式典の開催とロシア海軍への加入が計画されている。

曳船は、遠洋ゾーンでの護衛作戦実施、(座礁した)艦船の引き離し、水上物体及び沿岸施設の火災の消火、石油流出事故の結果の清算、貨物の移送、砕氷、更には救助活動及び特殊活動の為に考慮されている。

は約3200トンの排水量を有し、自立行動期間は30日以上、航続距離は3000海里以上である。
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プロジェクト23470海洋曳船の2番船「アンドレイ・ステパノフ」は、ロシア内陸部『ヤロスラヴリ造船工場』で2015年7月23日に起工されました。


2017年6月29日に進水しました。
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2020年3月12日から黒海で洋上試験(工場航行試験)を開始しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2020年3月12日10時15分配信
【海洋曳船「アンドレイ・ステパノフ」は黒海エリアで工場航行試験を行なう】


5月25日からは最終洋上試験となる国家試験を開始しました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2020年5月25日17時9分配信
【新たな曳船「アンドレイ・ステパノフ」は国家試験へ着手した】

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国家試験を完了した「アンドレイ・ステパノフ」は、配備先であるカムチャツカ半島へ、北方海上航路、つまり北極海経由で回航される事になり、6月19日にセヴァストーポリを出航しました。
なお、出航前に引渡-受入文書への署名が行なわれ、ロシア海軍へ納入されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の新型曳船アンドレイ・ステパノフは北極海経由でカムチャツカへ向かう]
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の新型曳船アンドレイ・ステパノフは北極海を通過した]
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北極海を横断した「アンドレイ・ステパノフ」は、10月5日までにペトロパヴロフスク・カムチャツキーへ到着しました。


[ロシア海軍太平洋艦隊の為の新型曳船アンドレイ・ステパノフはペトロパヴロフスク・カムチャツキー港へ到着した]

現在は回航後の整備作業が行なわれており、これが終わった後、正式なロシア海軍への就役式典(聖アンドレイ旗初掲揚式典)が開催されます。


プロジェクト23470海洋曳船は、現在までに『ヤロスラヴリ造船工場』で3隻が起工されています。
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1番船「セルゲイ・バルク」は、2014年10月30日に起工され、2016年12月27日に進水、2020年2月21日に就役し、黒海艦隊へ編入されました。
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[新型海洋曳船セルゲイ・バルクはロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入された]
2020年6月下旬から8月中旬まで地中海へ進出しました。
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3番船「カピタン・ナイデン」は2016年に起工され、2019年11月28日に進水し、現在艤装中です。
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