ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ"は日本海で砲撃試験を行なった

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2020年10月26日4時23分配信
【コルベット「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」は日本海での航行試験中に初めて砲射撃を実施した】
太平洋艦隊の為に建造された最新コルベット「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」は、工場航行試験プログラムの枠組みにおいて初めて砲射撃を実施した。
日本海で、複合砲射撃の実行を伴う艦載兵器の強度試験が行なわれた。
様々なモードで100mm汎用艦載砲装置A-190、6銃身自動砲装置AK-630がテストされ、更に電波電子妨害の設定を行なった。
海上での艦の作業は、艦隊の補助船、更には太平洋艦隊海上航空隊の航空機及びヘリコプターにより保障された。
[参照]
コルベット「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」は、プロジェクト20380コルベットシリーズである。
同プロジェクトのコルベットは、公開株式会社『中央海洋設計局アルマーズ』により開発された。
艦は、近海ゾーンでの行動、敵の水上艦及び潜水艦との戦闘、更には海上揚陸作戦中の海上揚陸部隊の砲撃支援の為に意図されている。
艦の物理的フィールドを削減する為、最新の成果が使用されている。
特に、艦のレーダー反射面積を著しく低減させる為、水上構造物の材料には電波を吸収する特性を持つガラス繊維強化プラスチックが使用され、更に船体及び水上構造物は独自の建造方式である。
排水量は2200トン、乗組員99名。

現在、ロシア極東方面のコムソモリスク・ナ・アムーレ市の『アムール造船工場』では、太平洋艦隊向けのプロジェクト20380コルベットの建造が進められています。
1隻目の「ソヴェルシェーンヌイ」(333、2006年6月30日起工、2015年5月22日進水)は、2017年7月20日に就役しました。

[コムソモリスク・ナ・アムーレで建造された最初の新世代コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"はロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]
2隻目の「グロームキー」(335、2012年4月20日起工、2017年7月28日進水)は、2018年12月25日に就役しました。

[プロジェクト20380コルベット"グロームキー"はロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]
3隻目の「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」は、2015年7月22日に起工されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為のプロジェクト20380コルベット"ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ"はコムソモリスク・ナ・アムーレで起工された]
2019年9月12日に造船台を出渠(進水)しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ"は造船台を出た]
なお、『アムール造船工場』では、コルベットの進水式典の際、シャンパンを割る女性として、同社職員から「コルベットの花嫁」が選ばれていますが、「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」の「花嫁」は、2019年3月に選定されています。
「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」の乗組員は、2020年初頭からサンクトペテルブルクの海軍訓練センターで新型コルベットを操作する為の訓練を受け、2020年5月13日に『アムール造船工場』へ到着しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ"の乗組員はコムソモリスク・ナ・アムーレに到着した]
2020年6月3日、浮きドックへ載せられた「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」は、コムソモリスク・ナ・アムーレからウラジオストクへ向かいました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ"はウラジオストクへ向かった]

6月16日にウラジオストクへ到着しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ"はウラジオストクへ到着した]
6月19日に浮きドックから出渠し、ウラジオストクの『アムール造船工場』艤装岸壁へ到着しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ"は輸送浮きドックを出た]
その後、ウラジオストクの艤装岸壁で最終艤装と係留試験が行なわれ、8月初頭に完了しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ"はウラジオストクでの係留試験を完了し、日本海での洋上試験の準備を始めた]

9月30日、「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」は、日本海で洋上試験を開始しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ"は日本海で洋上試験を開始した]
洋上試験の第1段階を終えた「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」は、10月8日にウラジオストクへ帰投しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ"は日本海での洋上試験の第1段階を完了した]
10月下旬に洋上試験を再開しました。
10月26日には日本海で砲撃試験を行ないました。
「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」(339)の就役は2020年12月に予定されています。
4隻目の「リェーズキー」は、2016年7月1日に起工されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4の新型コルベット"リェーズキー"はコムソモリスク・ナ・アムーレ造船所で起工された]
就役は2021年に予定されています。
[最新コルベット"ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ"は2020年、"リェーズキー"は2021年にロシア海軍へ就役する]
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